2013年9月24日(火)
――難易度設定によって、ゲームの難しさは大きくガラっと変わるのでしょうか?
マーク:そうですね。敵の体力などが多くなるのはもちろんのこと、全体的に敵の動きが速くなります。敵によっては難易度ノーマルなら攻撃後のスキに歩いて近づけば攻撃できるところ、ハードではダッシュで近づかないと間に合わないといったこともあります。
――隠し部屋ではナックを強化できるガジェットが手に入りますが、これは取り逃した場合に同じステージをプレイしなおしたりできるのでしょうか?
渡辺:クリアしたステージにもう1度挑戦するといったつくりにはなっていません。ですから、取り逃したガジェットはゲームクリアまでは再入手できないことになります。
マーク:本作ではゲームクリア後、入手したガジェットを引き継いで最初からプレイすることが可能です。ですから取り逃したガジェットを入手したり、クリア後にさらにナックを強化したい場合は2周目、3周目と遊んでいただければと思います。
ちなみに、ゲームを1周クリアするまでに入手できるガジェットは2、3種類程度です。しかもプレイヤーによって入手できるガジェットは異なるので、プレイヤーごとに異なったプレイ体験ができるようになっています。
――ガジェットなのかは不明ですが、集めることで異なる姿のナックがアンロックされるクリスタルのような、アイテムも見かけました。
渡辺:あれは、ゲームクリア後に通常とは違ったプレイができるようになるアイテムですね。アンロックには20個ほど同じアイテムを集めなければならないので、ガジェットよりも入手は困難になっています。
――入手には2周目、3周目のプレイが前提になると?
マーク:『KNACK』をプレイしているフレンドがたくさんいれば、一度のゲームクリアでアンロックすることもできます。ただ、全部で6種類ある特殊なナックをすべてアンロックするには、何度もプレイを楽しんで集めてしていただきたいと考えています。
渡辺:ちなみにこれらはナックがステージ内で変身するというものではなく、1から異なったナックでプレイしていただくという形になっています。
――ゲームプレイ自体が変化するということでしょうか?
マーク:特殊なナックの1つ、ヴァンパイアナックは常にパーツが溶けるようにポロポロと落ちていき徐々に体力が減っていきます。しかし、敵を倒すとパーツがもらえて体力が回復するのが特徴です。
渡辺:街中でレリックを集めてという、ふだんのプレイとは異なり、いかに素早く連続して敵を倒してパーツを集めるかというのが重要になってきますね。
――ほかにはどのようなものがあるのでしょうか?
マーク:スーパームーヴが強力になったサンストーンナックというナックもいます。このナックを使うと、スーパームーヴを惜しみなく使う爽快なプレイが楽しめますね。ほかにも攻撃力の高いものや、防御力の高いナックなどを用意しています。
――本作には明確なボスというものはいるのでしょうか?
渡辺:今回のプレゼンでお見せした映像の1つが、ボスを倒したときのムービーになります。ゲーム全体では計4体のボスがいますね。
――ボス戦ならではの仕掛けもあるのでしょうか?
渡辺:普通の敵とは違った攻撃をしてくるのはもちろん、ステージギミックを使った戦闘が楽しめるようになっています。
――本作は操作がシンプルですが、タッチパッドなどは使おうと考えなかったのでしょうか?
マーク:開発当初はタッチパッドも使おうとしました。しかし小さな子どもにも遊んでもらうことを考えた結果、左スティックと△、□、×、○の4ボタンだけを使う操作に落ち着きました。
渡辺:実際に子どもがPS4のコントローラを持った場合、どのボタンが押しにくいかを調べるために通常の1.5倍のコントローラの模型を作って体験したりもしましたね。
マーク:ただ、実際小さな子どもでも練習すればすべてのボタンを使えるようになるとは思っています。ですが本作で初めてのコンソールのゲームを体験するという子どももいるだろうと考えて、複雑な操作は排除しました。
――確かに直感的でわかりやすい操作だったと思います。ですが、決して難易度が低いわけではないですよね?
渡辺:そうですね、ただ理不尽なやられ方はしないように気を付けています。さらにリスタートも早くしていますので、失敗を繰り返して上達していく流れをテンポよく楽しめると思いますよ。
――次に協力プレイについて聞きたいのですが、2P側はどのようにプレイに参加するのでしょうか。
マーク:ワンボタンで参加することができます。そして、コントローラを手放して置いておくだけで、離脱することができます。
――2P側のプレイヤーが操作するロボナックもパーツを取得して大きくなるのでしょうか?
渡辺:そうですね、ナックが大きくなるのと同じようにロボナックもパーツを入手すれば大きくなります。
マーク:ナックはオブジェクトを壊すことでレリックを取得しますが、ロボナックは敵を倒すことでパーツを取得します。そもそもパーツの入手方法が違うので取り合いにはならないかと。
――ロボナックはパーツをナックに渡すことができますが、渡し過ぎて力尽きることはあるのでしょうか?
マーク:さすがにそれはないですね。ちなみに本作の協力プレイで想定しているのは、子どもがナックを操作しているところに親がロボナックで参加して少しだけ協力してあげるといった形になります。もしくは逆に親がナックを操作しているところに、力尽きてもデメリットのないロボナックで子どもが参加するというのもいいかもしれません。どちらにせよコアゲーマー2人が協力するといった状況はあまり考えていませんね。
――日本で発売されるPS4には本作をダウンロードできるプロダクトコードが付属しますが、これについてどう思いますか?
マーク:私はユーザーにゲームを楽しんでもらうために作っていますので、PS4を買ったユーザー全員が『KNACK』をプレイできるというのは大変うれしいです。
――最後にユーザーさんにメッセージをお願いします。
渡辺:ようやくTGSで本作のアクション面を触ってもらう機会が得られました。今後は発売までの期間にストーリーなどの世界観を紹介していきますので、楽しみにしていてください。
マーク:ストーリーは映画1本ぶんを思わせるような良いものができたと思っています。それをユーザーに楽しんでいただけたらとうれしいですね。
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
■東京ゲームショウ2013 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2013年9月19日~20日 各日10:00~17:00
一般公開日……2013年9月21日~22日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料