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2013年9月27日(金)

今のメーカーには新しいTCGを立ち上げる力が必要――『バディファイト』&『ファイブクロス』説明会でブシロード木谷社長が力説

文:カネキング

 ブシロードは、新作TCG『フューチャーカード バディファイト(以下、バディファイト)』&『ファイブクロス』の関係者向け商品説明会を、現在全国各地で実施している。先日行われた東京会場を取材してきたので、その様子をお届けする。

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 商品説明会は、メーカーがカードショップに向けて商品の概要を紹介するもので、ブシロードの木谷高明社長や、各タイトルのプロデューサーらが新TCGの今後の展開を発表していた。

 詳しい内容は非公開情報のため掲載できないが、『バディファイト』は小学生のユーザー層を掘り起こすために盛り込まれたさまざまな工夫が、『ファイブクロス』は、パックに入っているレアカードをさらにピロー袋で守るような仕様が紹介されていた。

 なお木谷社長が自身のTwitterでも公開している通り、『バディファイト』と『カードファイト!! ヴァンガード(以下、ヴァンガード)』について、来年以降の商品展開のスケジュールも発表されていた。

 まずブースターパックだが、『バディファイト』は、1、4、7、10月。『ヴァンガード』は2、5、8、11月にそれぞれ新商品が発売される。トライアルデッキやエクストラブースターは、3、6、9、12月に発売されるが、ブースターパックと重なることもあるとのことだ。『バディファイト』と『ヴァンガード』が交互に発売される形になるので、両方のタイトルを掛け持ちする人にはうれしいだろう。

 また、説明会で木谷社長は、『バディファイト』を立ち上げた意図についてもあわせて説明した。TCGは大会での優勝を目標に据えた“競技”からスタートしているが、最近では友だちを見つけたり話をしたりといった、コミュニケーションの方の比重が大きくなっているとし、その際に「長く続いているカードゲームはカードプールが広いため始めにくい」と語った。今のカードゲームメーカーにとってもっとも大事なことは、既存のカードゲームをできるだけ長く続けるのが一番大切だと述べたうえで、新たなTCGを立ち上げることの重要性を説いていた。

 さらに木谷社長は、新規にTCGを立ち上げる際には、既存のTCGとどこが違うのか、どういった大義を持って企画を立ち上げているのかを説明できないとダメだとバッサリ。日本のTCG業界の一番の危機は小学生のユーザーが減っていることで、『バディファイト』はその層を開拓する役目を担っているのだという。最後に木谷社長は、ゲーム機やスマートフォンなどに負けないように頑張っていきたいと力強くコメントして説明会を締めくくった。

 また、会場では『バディファイト』の体験会も実施され、最新TCGを関係者たちが夢中になって遊んでいた。電撃オンラインでも、東京ゲームショウ2013の会場で『バディファイト』『ファイブクロス』をそれぞれ体験したレポートを掲載しているので、ぜひチェックしてみてほしい。

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