2013年10月1日(火)

“ゲーム屋さんがえらんだ良作!”9月は『パペッティア』!

文:電撃オンライン

 全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作!」。9月の良作に選ばれたのは、目まぐるしく変わる舞台で展開する人形劇のようなアクションゲーム『パペッティア』でした。今回も本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。

ゲーム屋さん9月 ゲーム屋さん9月

●ハサミで切れば空も飛べる!?
 触ればクセになるチョキチョキアクション

 良いアクションゲームの条件とは何でしょうか? いろいろあるとは思いますが1つ欠かせないのは「アクションゲーム」というぐらいですから、動かしておもしろいことではないでしょうか? 『パペッティア』はそんなおもしろい、触っているとちょっとクセになっちゃう、ハサミでチョキチョキ切りまくるアクションゲームです。
 主人公はクウタロウという名前の少年。寝ている間に魂が抜かれて木の人形に閉じ込められてしまいました。じつはクウタロウ以外にも地球の子どもたちの魂が月にさらわれて、人形に閉じ込められていたのです。そんな悪い魔法を使っていたのが月の支配者ムーンベアキング。木の人形、つまりパペットになってしまったクウタロウはムーンベアキングからカリバスという魔法のハサミを盗み出します。
 魔法のハサミ・カリバスを使い、ムーンベアキングの軍勢と戦って月に平和をもたらし、地球へと帰るクウタロウの冒険が始まります。

●敵はボロ布にぬいぐるみ
 ハサミで切ってバラバラに!

 『パペッティア』の世界は、布やヒモや多種多様なオブジェクトがたくさん。足場がなくて進めないけど、煙突から煙がモクモク、よ~く見るとその煙も布でできています。布があるならこっちのもの、はさみで布を切って進めば空だってスイスイ進めます。そう、魔法のハサミ・カリバスを持ったクウタロウは、とにかく切ってさえいれば地面がないところでも進むことができるんです。なんでしょう、ギャグ漫画で必死に足を動かして、平泳ぎでもすれば少しずつ空中を進める感じ、あの感じで進むのです。目の前にヒモのレールがひいてあれば、ヒモを切りながら高速移動。とにかくハサミで切れるものがあれば、切りながら縦横無尽に進むことができます。このハサミで切って進むアクションが、不思議な浮遊感があって楽しいのです。
 敵と戦う時もハサミで戦います。ボロ布のおばけのようなキャラクター「ボロ」は、攻撃を避けながらそのボロ布の体をチョキチョキチョキチョキ切ってしまいます。ムーンベアキングが従える将軍たちは、個性豊かな12体。タイガー将軍、スネーク将軍、ピッグ将軍にシープ将軍。もちろん、ハサミで切って戦います。

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●豪華絢爛な人形劇
 舞台装置に驚きっぱなし

 『パペッティア』の大きな魅力の1つはハサミを使ったアクションですが、もう1つはアートワークです。パペッティアの世界はまるで人形劇の舞台のように描かれています。ステージが始まる時は幕があがり、建物や背景はまるで手作りのような質感を持ち、光はまるで舞台のライトのようにあたり、場面転換する時は舞台装置によって大道具がバーンと動くようなギミックが用意されています。
 細部の細部まで作りこまれて、背景1つ、キャラクター1体をとってもじっくりと鑑賞して眺めていられる出来栄えですが、それを惜しみもなくどんどんつぎ込んで、画面がくるくると変わっていきます。プレイをしないでとなりで見ているだけでも楽しい、そんな世界です。
 いかがでしょう、遊んでみたくなりましたか? でも、1つだけ注意をしておきます。いかにも子どもが喜びそうな見た目の『パペッティア』ですが、アクションは意外とシビアだったりします。苦手な人にはちょっと大変。そういう方は2人協力プレイが用意されていますから、ぜひ誰かをさそって、パペットの世界を冒険してみてください。

実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例

 販売店での展開の一例。各お店の写真は8月の良作『レゴ(R)シティ アンダーカバー』の店頭展開のもの。

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▲【愛知県/お宝創庫 中村書店】作って壊して遊びまくるのが、レゴ(R)ブロックですよね。 ▲【愛知県/ファミーズ 富木島店】俺が「ルール」だ! 本当にそんな感じのゲームです。
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▲【愛知県/ファミーズ 共和店】どんなに激しいアクションでも、なぜかほんわか。ブロックですから。 ▲【山口県/カメレオンクラブ 萩店】まさかのレゴ(R)ブロックでコーナー展開。

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