2013年10月1日(火)

【週間洋ゲー通信】海外では『GTA V』が発売! 新プラットフォーム “Steam Machines”のベータテストも(9月17日~9月30日)

文:イトヤン

 この“週間洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 先週は東京ゲームショウの関係でお休みしたので、今回は9月17日から9月30日までの2週間で明らかになった新情報の中から、9個のニュースをご紹介。海外では超大作ソフト『GTA V』が発売されて大ヒットを記録している他、年末の発売ラッシュに向けて、さまざまなタイトルの情報が公開されている。さらにPCのオンライン配信サービス“Steam”に関する新たな動向も!?

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■『GTA V』が海外でついに発売! 10月1日よりスタートする『GTAオンライン』のさらなる詳細が明らかに!!

 オープンワールド・クライムアクションの代名詞的なタイトルとして、日本でも人気の高い『グランド・セフト・オート(GTA)』シリーズ。その最新作『グランド・セフト・オート V』が、海外で9月17日に発売された。発売開始後からわずか3日間で、10億ドルを超える売り上げを記録するなど、海外では早くも記録的な大ヒットとなっている。

 『GTA V』にはシングルプレイの本編に加えて、マルチプレイ専用の独立したゲームモードである“GTAオンライン”が用意されている。こちらは本日(10月1日)よりアクセスが可能となるが、その運営開始を前にして、具体的な内容が発表された。

 これによると、『GTAオンライン』では広大なオープンワールドを活用したさまざな犯罪ミッションや、乗り物によるレース、テニスやゴルフといったスポーツを、サービス初日から楽しめるとのこと。また近日中に行われるアップデートによって、自分でレースや対戦イベントを作成できる“コンテンツクリエイター”や、プレイヤー同士で協力してチャレンジできる“強盗ミッション”などが追加されるという。

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 さらに『GTAオンライン』では、ゲームプレイを通じて入手した“GTA$”を使って、新たな銃や洋服、自動車などを購入できる。また時間のない人のために、リアルマネーを使って“GTA$”を購入するオプションも用意されるとのこと。ロックスターゲームスによると、これはあくまでオプションであり、完全無料で楽しむことも可能だ。日本では、『GTA V』はPS3/Xbox 360用ソフトとして10月10日に発売される。なお『GTAオンライン』は、日本でも提供される予定だ。

(参考サイト:ロックスターゲームス アメリカ公式サイト

■警戒厳重な中央銀行に潜入せよ! ステルスアクション『シーフ』にて予約特典専用ミッションが登場

 自動車泥棒(グランド・セフト・オート)に続いては、中世風の世界で活躍する怪盗の話題をお届けしよう。往年の名作ステルスアクションの復活となる『シーフ』では、海外での予約特典として、銀行を襲撃する高難易度の専用ミッションが用意されることが明らかになった。

 『シーフ』は、“男爵”が支配する危険な都市“シティ”を舞台に、希代の大泥棒“ギャレット”が権力者たちの屋敷に潜入し、お宝を盗み出すというステルスアクションだ。海外の予約特典として用意される“バンク・へイスト”ミッションは、“シティ”の中で最も警戒厳重な“ストーンマーケット中央銀行”に忍び込み、その奥にある金庫から貴重な品々を盗み出すというもの。高難易度のミッションとなっている代わりに、成功時に得られる報酬も、かなりのものとなっているようだが……。

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 海外では2014年2月25日に発売予定の『シーフ』は、日本でもPS3/PS4/Xbox 360/Xbox One/PC用ソフトとして、2014年中に発売される。なお、日本で“バンク・へイスト”ミッションが入手できるかどうかは、現在のところ未発表だ。

(参考サイト:アイドスモントリオール公式ブログ

■マルチプレイ用マップを追加する『The Last of Us(ラスト オブ アス)』のDLCが10月16日に発売! 新たなストーリーも!?

 謎の疫病によって秩序が崩壊したアメリカ大陸を舞台に、中年男性のジョエルと少女エリーが過酷な旅を続けるPS3のアクションアドベンチャー『The Last of Us(ラスト オブ アス)』。日本でも人気のこの作品に、新たなコンテンツを追加するDLCが登場する。その詳細が発表された。

 今回の発表によると、DLC第1弾は4つのマルチプレイ用マップを追加する“アバンダンド・テリトリーズ・マップパック”で、こちらは10月16日に配信の予定だ。続くDLC第2弾は、新キャラクターが登場する完全新作のシングルプレイミッションで、配信時期は12月から来年1月を予定しているとのこと。そしてDLC第3弾は再びマルチプレイにフォーカスしたものとなり、こちらの配信は2014年前半になるという。

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 これらのDLCは日本でも配信される予定となっており、DLC第1弾の価格は1,000円(税込)と発表されている。続けて配信予定のDLC第2弾、第3弾の詳しい内容が明らかにされる日が楽しみだ。

(参考サイト:PlayStation.Blog

(参考サイト:『The Last of Us(ラスト オブ アス)』日本版公式サイト

■PS4のローンチタイトル『KILLZONE SHADOW FALL』では、オンライン協力プレイを追加するDLCとシーズンパスがリリース!

 続いてもう1つ、SCEタイトルのDLCに関する話題をお届けしよう。PS4のローンチタイトルとして、日本でも2014年2月22日に発売される人気FPSの最新作『KILLZONE SHADOW FALL(キルゾーン シャドーフォール)』。この作品に新たなコンテンツを追加する6種類のDLCと、それをまとめて購入できるシーズンパスのリリース予定が、海外で発表された。

 最初に配信されるDLCは、“オンラインCO-OPエキスパンションパック”だ。これを導入することで、ウェーブ形式で襲撃してくる敵を、最大4人のプレイヤーで力を合わせて撃退するという、オンライン協力プレイモードが追加される。そして、このオンライン協力プレイで使用するマップ2種類を収録したマップパックが、全部で3種類配信される予定だという。これに加えて、『KILLZONE SHADOW FALL』のオンラインマルチプレイをさらに拡張するエキスパンションパックが、あと2種類配信される予定。その詳細は、今後明らかにされるという。

 これら6種類のDLCをまとめて購入できるシーズンパスは、海外では19.99ドル(約2,000円)で購入できるとのこと。シーズンパス以外に個別で購入できるかどうかや、日本でこのDLCが発売されるかどうかは、現在のところ不明だ。

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(参考サイト:PlayStation.Blog

■世界一過激な小学生たちが大暴れ! 『サウスパーク:ザ・スティック・オブ・トゥルース』の発売日は12月10日に

 4人の小学生たちの過激な日常生活を、下ネタギャグや有名セレブのパロディなどを交えて描くTVアニメ『サウスパーク』。日本でも衛星放送などで放映されていたこの作品を、『Fallout:New Vegas』などで知られるオブシディアン・エンターテインメントが完全再現するRPG『サウスパーク:ザ・スティック・オブ・トゥルース』が、海外では12月10日に発売となることが決定した。

プレイヤーは本作において、新たにやって来た転入生という設定で、小学生たちが繰り広げているファンタジーRPGごっこに加わることになる。原作アニメでおなじみのキャラクターたちを巻き込んだハチャメチャな大騒ぎが繰り広げられるのはもちろん、プレイヤーが周囲から“ドラゴンボーン”と呼ばれるなど、本作ではゲームネタも満載だ(某大作RPGにちなんだネタ)。

 海外ではPS3/Xbox 360/PC用ソフトとして発売される本作。通常版に加えて、大魔法使いの格好をしたカートマンのフィギュアなどが同梱された限定版“グランド・ウィザード・エディション”も発売されるとのこと。日本での発売は現在のところ未定だ。

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(参考サイト:UBI BLOG

■不思議なノートでバットマンやスーパーマンを呼び出せ! パズルゲーム『スクリブルノーツ・アンマスクド』がついに発売!

 不思議なノートに思いつきで名前を書くと、そのアイテムが出現してトラブルを解決できるというユニークなパズルゲーム『スクリブルノーツ』シリーズ。日本でもおなじみのこの作品と、人気アメコミの“DCコミック”とのコラボで誕生した最新作『スクリブルノーツ・アンマスクド』が、海外で9月24日に発売された。

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 本作では、不思議なノートにヒーローやヴィラン(悪漢)の名前を書くことで、なんと2,000体を超えるキャラクターを呼び出すことができる。バットマンやスーパーマンといったおなじみのヒーローたちが、シリーズならではの独特なタッチでキュートに表現されており、なんとも魅力的だ。さらには“スーパーヒーロークリエイター”を使って、自分だけのヒーローやヴィランを生み出すことも可能だ。

 本作の発売に合わせて、ゲーム内容を紹介するローンチ・トレーラーも公開されているので、要チェック。海外ではWii U/3DS/PC用ソフトとして発売中だが、日本での発売は現在のところ未定となっている。

(参考サイト:『スクリブルノーツ』シリーズ公式Facebookページ

■リアルマネーでアイテムを売買する『ディアブロIII』の“オークションハウス”が、来年3月に閉鎖される

 ハック&スラッシュRPGの代名詞的タイトルとして、海外で大ヒットしている『ディアブロIII』。発売元のブリザード・エンターテインメントは、本作のPC版に搭載されている“オークションハウス”機能を、2014年3月18日をもって閉鎖すると発表した。

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 『ディアブロIII』のオークションハウスは、ゲームプレイを通じて入手できるアイテムを、プレイヤー間で売買できるというもの。ゲーム内のゴールドだけでなく、リアルマネーでの売買も可能になっていることから、その賛否をめぐって、なにかと物議を醸す存在となっていた。そのため、海外で9月に発売されたPS3/Xbox 360版では、オークションハウス機能の搭載が見送られたという経緯がある。

 現在開発中のPC版『ディアブロIII』の新たな拡張パック『リーパー・オブ・ソウルズ』では、オークションハウスの閉鎖に合わせて、“モンスターを倒して戦利品を得る”という『ディアブロ』シリーズ本来の楽しみに立ち返ったバランスの調整が行われるとのこと。今回の決断によって、PC版『ディアブロIII』のゲームプレイがどう変化するのか、今後の動向に注目したい。

(参考サイト:『ディアブロIII』公式サイト

■“Steam”が専用コントローラーを備えたゲーム専用マシンに!? “Steam Machines”のベータテスター募集がスタート

 バルブ社の“Steam”といえば、PC用ゲームのオンライン配信プラットフォームとして、圧倒的なシェアを誇っているサービスだ。このほど、バルブ社はSteamがリビングルームのTVとつながるために必要な、3つの新展開を発表した。

 まず1つ目は、Steamの動作に特化した無料の“Steam OS”だ。LinuxをベースにしたこのOSによって、Steamのすべての機能をリビングルームに届けることができるという。そして2つ目は、このSteam OSを搭載したゲームマシン“Steam Machines”だ。Steam Machinesは複数のメーカーから2014年に出荷予定とのことだが、現在バルブ社では、同社によるプロトタイプ・ハードのベータテスターを募集している。

 そして3つ目の発表は、なんとSteam Machinesに採用される専用コントローラ“Steam Controller”だ。その最大の特徴は、2本のスティックの代わりに平面のデュアルトラックパッドとタッチスクリーンが採用されていること。これにより、マウスとキーボードを使用したPCゲームを、このコントローラで容易に操作することが可能になるという。Steam Machinesのベータテストでは、このコントローラーもテストできるとのこと。

 このように、Steamはいよいよリビングルームへの進出を本格化させてきた。次世代ハードが登場する2014年に、Steam Machinesがゲーム業界の台風の目となるのかどうか、大いに注目したいところだ。

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(参考サイト:Steam公式サイト

■演劇風のベルトスクロールアクションから、シュールなニンジャFPSまで! この2週間にSteamで配信開始されたゲームをピックアップ

 最後は、Steamで新たに登場した注目のタイトルをご紹介。先週はお休みしたので、今回はこの2週間に配信がスタートした中から、2つの作品をピックアップして紹介しよう。まずは、デーモンハンターの“バロン・ダッシュフォース”が活躍する、ちょっとレトロな雰囲気のベルトスクロールアクションゲーム『ファウルプレイ』だ。本作は舞台で繰り広げられている演劇という設定になっており、プレイ中の画面の手前に観客たちの姿が見えている点が非常にユニーク。

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 次に紹介するのは、『デューク・ニューケム3D』と同時期に話題を呼んだ往年のニンジャFPSを、現代に復活させた完全新作『シャドウ・ウォリアー』だ。本作の開発スタッフは日本に在住しているとのことで、その画面には妙なリアルさが漂っているが、そこで展開されるゲームプレイは、主人公であるニンジャの“ロー・ワン”がジャパニーズ・ヤクザをバッサバッサと斬り倒していくという、半ば確信犯的なシュールな内容になっている。

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(参考サイト:Steam『ファウル・プレイ』

(参考サイト:Steam『シャドウ・ウォリアー』

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