ステルスアクション『Thief（シーフ）』のプロローグ＆イメージビジュアルを掲載――物語は主人公の“死”から始まる!?

文：皐月誠

　スクウェア・エニックスは、2014年に発売するPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC用ソフト『Thief（シーフ）』について、冒頭のエピソードを公開した。

　本作は、Eidos Montrealが開発するファーストパーソンのステルスアクションゲーム。影から影へと移りわたるスニーキングを駆使して、貴重な財宝や隠された秘密を手に入れていく。1998年の誕生以来、これまでに3作品がリリースされた『Thief』シリーズだが、ローカライズされた日本語版が発売されるのは今回が初となる。

　以前にもお伝えしたように、本作の物語はギャレットと彼が鍛えた女盗賊・エリン、そして謎の儀式がカギとなるようだ。ゲーム内のビジュアルも掲載するので、あわせて本作の世界観を感じてほしい。

●孤独な盗賊……ギャレット、その生い立ち

　孤児として育ったギャレットは、幼いころから生きるために盗みを働いてきた。天性の才能を持ち、経験の中で技術を磨いた彼は、ある犯罪組織の一員に誘われる。しかし、組織への従属は自由の喪失でもあった。彼はやがて組織から離れ、再び孤独な盗賊としての道を歩み始める。

●盗賊と残酷な少女……殺しを厭わないエリン

　ある日、組織を離れたギャレットは、通りで盗みを働く1人の少女と出会う。エリンと名乗る彼女もギャレット同様に孤児であり、地下売春宿“ハウス・オブ・ブロッサム”から逃れ、生きるために窃盗を行っていた。

　1人で生きることを心に決めたギャレットだったが、自身とエリンの境遇を重ね、またエリンに盗みの素質を認めたことから、彼女を一流の盗賊とすべく経験や知恵を授けていく。

　しかし、エリンの流儀にはギャレットのそれを大きく異なる点があった。エリンは、必要とあらば殺しを厭わなかったのだ。理由なき殺しを避け、静かな盗みを信条とするギャレットはエリンを諭す。しかし、彼女はそれに従わず、ほどなくして2人は道を違えることになる。

●友人と鉤爪を持つ女盗賊……異様な屋敷への侵入

　エリンとわかれてさらに数年後。ギャレットは、数少ない友人の1人・バッソから仕事の依頼を受ける。ギャレットが現場に到着すると、そこには成長したエリンの姿があった。今回の仕事は、厳重な警備が敷かれた屋敷への侵入というもの。いつになく危険な仕事のため、パートナーとしてバッソが呼んでいたのだ。

　一人前の盗賊となったエリンを懐かしく思うギャレットだったが、彼女の仕事の流儀は変わっていなかった。新たな道具“鉤爪”を使い、邪魔な警備員を殺害していくエリン。ギャレットは無用な殺しを止めさせるため、すきを見て彼女から鉤爪を盗む。

　屋敷に忍び込み、先を急ぐギャレットは、そこで奇妙な儀式が執り行われているのを目にした。彼は異様な雰囲気の中に危険を察知し、素早く仕事を終えて立ち去ろうとする。しかし、轟音とともに屋敷が崩れ落ち、すべてが闇の中へと飲み込まれていった。

●幽霊になった盗賊……物語の始まり

　ギャレットが目を覚ますと、街の様子が一変していた。事情を探るべくバッソを訪ねたギャレット。バッソが告げたのは、最後の仕事から1年が経過したこと、ギャレットが亡き者として扱われていることだった。

　再び盗賊として生きるべく、バッソから仕事を受けながら、1年前に起こった出来事の真相を探るギャレット。しかし失われた1年を取り戻す中で、変化したシティの裏に隠された、秘密と陰謀に巻き込まれていく。

●物語の舞台……格差に支配された街

　『シーフ』の舞台となるのは、とある荒廃した“シティ”。そこに住まう人々は富める者と貧しき者に大きく別れ、互いに対立していた。

　各勢力を率いるのは、選ばれし者のための世界を目指す無慈悲な支配者・バロン（声：森山周一郎）と、貧しき者や弱き者のために立ち上がった革命家・オリオン（声：高岡瓶々）。ギャレットは己の欲する宝を追い求めるうちに、彼らによる勢力争いに巻き込まれていく。

■コンセプトアート＆スクリーンショット

▲エリンが働かされていた地下売春宿“ハウス・オブ・ブロッサム”。幼いころは掃除や選択などの下働きを命じられていたが、年ごろになり客を取るよう言われたため、彼女は逃げ出して盗みを行うようになる。

▲バロンの銅像。しかし、バロンについて近年の姿を知る者は少ない。

▲これは、バロンが幼いころに描かれた肖像画の一葉らしい。		▲ギャレットの手配書。多額の懸賞金がかけられている。

▲身のこなしが軽いギャレット。高所へ飛び乗ったワンシーンのようだ。

▲虐げられてきた弱者が立ち上がる。彼らの革命は成功するのだろうか。

▲革命の立役者であるオリオン。民衆を煽動する理由とは……？

▲暗闇はギャレットに多くの利点をもたらしてくれる。

▲屋敷の中で行われていた奇妙な儀式。司祭と信徒が何かを奉っている？

▲蜂起する民衆。旗に掲げた文様は、謎の司祭が胸に飾るシンボルと瓜二つだが……？		▲市街全体が燃え上がる。自然な火災とは考え難い。

▲火の手が上がり、焼け落ちる屋敷。

▲バロンの銅像が建っているが、彼の邸宅だろうか。		▲殺しを好まないギャレットだが、身に危険が及べばその限りではない。

▲影で気配を殺していれば、見つかることはない。しかし、影から離れたり音を立てたりすれば、危険はすぐに忍び寄ってくる。		▲ギャレットの弓は単なる殺傷の道具ではない。これは火を消せるウォーターアロー。

THIEF(C) Square Enix Ltd., 2013. All Rights Reserved. Published by Square Enix Co., Ltd. Square Enix and the Square Enix logo are trademarks or registered trademarks of Square Enix Holdings Co., Ltd. Thief, the Thief logo, Eidos-Montreal and the Eidos-Montreal logo are trademarks or registered trademarks of Square Enix Ltd. All other trademarks are the property of their respective

• 『Thief（シーフ）』公式サイトはこちら

データ

関連サイト

• 『Thief（シーフ）』公式サイト