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2013年10月11日(金)

『World of Tanks』の戦場における立ち回りの基本をレクチャー! 【めざせ! 戦車道免許皆伝!! 第2回 戦闘の基礎編】

文:田中尚道

 「読者の皆さんと一緒に、『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』の頂点を目指してみようかな?」という意気込みの本企画。勢いが少々落ちている気がするのは、前回の敗北に意気消沈シテルカラジャナイヨ。

 さて今回は、小官がさんざん戦場に屍をさらして知り得た“戦闘のコツ”的なものをレクチャーします。ゲームはいいよね、本当に死ぬわけじゃないから……。小官の屍を乗り越えて進め、Panzer vor(パンツァー・フォー)!

『World of Tanks』

■Tier1ではエリートステータスの獲得を目指せ!

 さて、皆さんがガレージで最初に出会うのが、ちょっと頼りなさそうな6両の戦車というのは、前回紹介した通り。米・独・仏・ソ・英・中の各国の車両が1両ずつです。この中で、イギリスのVickers Medium Mk.1のみが中戦車となっています(他は軽戦車)。ちなみに中国戦車は、レンドリース(兵器貸与)だったり鹵獲戦車(ろかくせんしゃ、敵から接収した戦車)だったりで、独特の開発ツリー構造になってます。

 さらに説明すると、戦車の強さを示す“Tier”は“段”という意味で、まぁ大ざっぱに同世代の戦車ランクというくくりです。一般的に、兵器は【開発】→【投入】→【対抗】という流れで発展していくので、Tier Iの戦車に対抗して強化されたのが、Tier IIの戦車であると考えてよいでしょう。当たり前ですが、Tier IよりTier IIのほうが、搭載された砲も、装甲も機動性も強化されています。だからと言って、低Tierの戦車で上位Tierの戦車に勝てないわけではありません。不利ではありますが、低Tierの戦車で上位Tierの戦車を相手に戦えば、もらえる経験値やお金が多くなるというボーナスもあります。

『World of Tanks』

 Tier Iの戦車は、いずれも似たり寄ったりの性能なので、どれを選んでスタートしても構いません。また、ゲーム開始時の特典として、最初からある6台の戦車は、搭乗員のプライマリスキルが100%の状態からスタートできます。ここら辺の詳しい話は次回以降に書きますが、新しく購入した戦車に乗る戦車兵は、このスキルの数値(パーセント)が低い状態からのスタートとなります。搭乗員のプライマリスキルが低いと、戦車の性能は十分に発揮されません。

 またプライマリスキルが100%の状態だと、追加効果と呼ぶべき搭乗員のセカンダリスキルを成長させることができます。セカンダリスキルは習得率が100%になると効果が発揮され、戦闘をより有利に導くことができます。

 さらに、各戦車で戦った際に得られる経験値で、さまざまな装備を開発することができます。利用できるすべての装備の開発を終えると、その戦車はエリートステータスを取得します。先々の開発にもかかわるので、Tier Iくらいは全戦車をエリートにしておきましょう。

『World of Tanks』
▲エリートステータスを得た戦車は、取得する経験値を“フリー経験値”、または搭乗員の育成に割り振ることができます。詳細は次回以降に!

■まずは生き残れ!

 戦闘で得られる経験値は、さらに強力な戦車を開発するために必要となります。また、搭乗員の教育にも割り振られます。戦闘時に、敵の攻撃で戦闘不能になった搭乗員は取得経験値がマイナス10%となり、車両が破壊されると全搭乗員の取得経験値がさらにマイナス10%となります。

 わずかな差の気もしますが、10回死ねば1回分の戦闘が無駄になります。ですから、生き残って戦闘を終了するほうが、その後の成長に有利に作用するのです。最初からプライマリスキルが100%でスタートできるのは、「最初は死んで当たり前」という開発チームの配慮でしょう。プライマリスキルが100%なら、そこから徐々にセカンダリスキルが成長していきます。

『World of Tanks』
▲引き分けでも経験値はもらえます。Tier Iなら、敵に1発でも当てれば、負けてもわずかながらの経験値がもらえます。

 では、どうすれば生き残れるのか?

●敵と戦闘しない(?)

 敵と遭遇しなければ戦闘が発生せず、自分が撃たれることもありません。ゆえに、最後まで生き残れますが、経験値が入りませんし、味方にも迷惑を掛けてしまいます。却下!

●うまく隠れよう!

 敵より先に相手を捕捉し、撃たれる前に撃てば、一方的にダメージを与えつつも自分は無傷と、いいコトづくめ。とはいえ発砲すれば、基本的に自分の居場所を知られてしまいます。下手をすれば、周りにいる敵戦車から一斉に砲弾の洗礼を受け、一瞬で貴官が信じる神の身許に召される可能性があります(つまり戦闘不能)。

 このような不幸に見舞われないためには、障害物に隠れながら観測と攻撃を行います。とりあえずは、敵戦車を捕捉できないと攻撃のしようがありません。しかし本作では、直接自分で観測を行わなくても、味方戦車の観測情報を通信機で受け取って、マップ上に表示する機能が存在します。また味方から見えている敵は、たとえ自分からは物陰に隠れて見えなかったとしても、赤いマーカーで画面上に表示されるんです。慎重に進みながら、射撃のベストポジションを探してください。

『World of Tanks』
▲市街地なら、建物の陰に隠れよう。これで安全! ただし、後ろに回り込まれてしまうと……。

 なお、射撃可能な状態であるということは、自分の砲塔および車体が、敵に対して露出している状態でもあります。つまり、この状態で撃たれたら、自分に砲弾が当たります。撃たれる覚悟のある者だけが、敵を撃つことができるのです。

 とはいえ、正々堂々と正面から撃ち合っても、前回の小官のような結果しか待っておりません。まずは撃ったら隠れましょう。そのために、障害物の陰に隠れながら移動します。敵の攻撃から身を隠すためには、建物や岩などの破壊不可能オブジェクトを、敵の射線上に置いておく必要があります。

 建物など、破壊できない堅い目標以外に、草木の茂みも敵の視線を遮断します。ボカージュ(畦畔林に囲まれた耕地)などの地形では、茂みを利用しながら移動すると、敵に発見されずに前進できます。さらに茂みは、こちらの射線と視線を通します。待ち伏せには持ってこいなのですが、こちらの射線が通る代わりに、敵の射線も通ります。射線とは、砲弾が飛んでいくルートのこと。視線と射線の違いに注意!

 さらに言えば、こちらが発砲した瞬間に、茂みの遮蔽効果はほぼ失われます。“チャンスがピンチに一転!”なんて当たり前。リスクとメリットを天秤に掛けて、射撃のタイミングを計ってください!

『World of Tanks』

→射撃のコツや敵との駆け引きを解説!(2ページ目へ)

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データ

▼『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』
■メーカー:ウォーゲーミングジャパン
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■配信日:2013年9月5日
■価格:無料(アイテム課金)

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