2013年10月8日(火)

【週間洋ゲー通信】『コール オブ デューティ ゴースト』の新モードを紹介する映像に注目! 『デウスエクス』の次回作も(10月1日~10月7日)

文:イトヤン

 この“週間洋ゲー通信”では、1週間の間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していく。

 今回は、10月1日から10月7日までの1週間で明らかになった新情報の中から、8個のニュースをご紹介。10月に入って、海外ではいよいよ超大作ラッシュの時期が到来。この年末の話題作から、来年リリース予定の次世代ゲーム機対応タイトルのニュースまで、今週も必見のニュースが満載だ!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■『コール オブ デューティ ゴースト』における第3のゲームモード! “スクワッド”のトレーラーが公開

 アメリカ合衆国が大きな痛手を受けた近未来を舞台に、特殊部隊“ゴースト”が活躍する人気FPSシリーズの最新作『コール オブ デューティ ゴースト』。本作には、キャンペーン、マルチプレイ対戦と並ぶ第3のゲームモードである“スクワッド”が用意されているが、この内容を詳しく紹介するトレーラー映像が公開された。

『週間洋ゲー通信』

 “スクワッド”モードでは、カスタマイズ機能で複数のAI兵士を作り上げて、自分だけの“スクワッド(分隊)”を編成することができる。このAI兵士とプレイヤーの組み合わせにより、さまざまなルールを使って、マルチプレイ同様の対戦を行うことが可能だ。プレイヤー+AI兵士による対戦だけでなく、プレイヤー同士が協力してAI分隊と戦ったり、最大4人のプレイヤーがAI兵士の攻撃からどれだけの間生き残れるかを競ったりと、バラエティに豊んだ多彩なルールでプレイを楽しめる。

 『コール オブ デューティ ゴースト』は日本でも、PS3/Xbox 360/Wii U/PCの字幕版が11月14日、PS3/Xbox 360の吹き替え版が12月12日、PS4版が2014年2月22日にそれぞれ発売される。さらにXbox Oneでも発売される予定だ。

(参考サイト:『コール オブ デューティ ゴースト』アメリカ公式サイト

■MMOFPS『デスティニー』のベータテストが海外で2014年初頭に開始! 月面を舞台にした最新トレーラーも登場!

 『Halo』三部作を手がけたバンジーのオリジナル最新作として、2014年春に海外で発売予定のSF・FPS『デスティニー』。本作は、エイリアンの攻撃によって人類が滅亡寸前となった未来の地球を舞台に、多数のプレイヤーが同じ世界の中で冒険を繰り広げるMMO的な内容になっている。このほど、本作のオープンベータテストが海外で実施されることが発表された。

『週間洋ゲー通信』

 このオープンベータテストは、海外の特定小売店で本作を予約したユーザーを対象に、2014年初頭に開催されるとのこと。こうした募集形式のため、現時点では日本のゲーマーが参加することは難しそうだ。本作は海外でPS3/PS4/Xbox 360/Xbox Oneでの発売が予定されているが、これら4つのハードすべてでベータテストが行われる予定だという。

 ベータテストの発表に合わせて、月面を舞台に戦闘を繰り広げる新たなトレーラー映像も公開された。『デスティニー』は日本でも、PS3/PS4版の発売が予定されているが、発売時期や発売元などの詳細は現在のところ未定だ。

(参考サイト:バンジー公式サイト

(参考サイト:PlayStation公式サイト

■稲船敬二氏プロデュースの『マイティNo.9』が4億円超の開発資金の調達に成功! PS4やXbox Oneでの発売も

 『ソウル・サクリファイス』などの作品で知られる日本のゲームクリエイター、稲船敬二氏がアメリカのクラウドファンディングサイト“Kickstarter”で行っていた、新作アクションゲーム『マイティNo.9』の出資募集期間が終了した。90万ドル(約9000万円)の初期目標に対して、最終的にはなんと400万ドル(約4億円)を超える資金が集まり、家庭用ゲーム機などへの展開も決定した。

 『マイティNo.9』は、戦闘用ロボットチームの末っ子“ベック”が兄弟ロボットに立ち向かう横スクロールアクションゲーム。稲船氏をはじめ、過去に『ロックマン』シリーズを手がけたスタッフが多数参加していることでも話題となっている。追加目標の達成によって、本作は当初予定のPC版だけでなく、PS3/PS4/Xbox360/Xbox One/Wii U/PS Vita/3DSでの発売が決定した他、ヒロイン“コール”でのプレイやオンラインチャレンジなど、多数の追加要素も盛り込まれる予定だという。

『週間洋ゲー通信』

 本作の資金調達がこのように大きな成功を収めたことで、今後は日本のゲームクリエイターがより積極的にクラウドファンディングを活用する可能性が広がったと言えるだろう。なお『マイティNo.9』は2015年4月にダウンロード配信でリリースされる予定だ。

(参考サイト:comcept公式サイト

■灼熱の砂漠でナチスドイツを狙撃せよ! 『スナイパーエリートIII』のトレーラーが初公開!

 第二次世界大戦のヨーロッパ戦線を舞台に、アメリカの狙撃兵カール・フェアバーンが活躍する『スナイパーエリート』シリーズ。狙撃に特化したユニークなFPSであるこのシリーズの最新作、『スナイパーエリートIII』のトレーラーが、このほど初公開された。

『週間洋ゲー通信』

 前作にあたる『スナイパーエリートV2』では、第二次世界大戦末期のベルリンで物語が展開したが、トレーラーの映像などを見ると、本作ではロンメル将軍の活躍で知られる北アフリカ戦線が舞台となるようだ。北アフリカで戦闘が激化していたのは第二次大戦中盤の時期だけに、本作では物語が過去にさかのぼる可能性もありそうだが……!? 

 トレーラー映像はあくまでCGムービーだが、走行する自動車のエンジンを撃ち抜く様子がシリーズおなじみの“X-レイ”で表現されており、ファンならニヤリとするハズ。本作はPS3/PS4/Xbox 360/Xbox One/PC用ソフトとして、海外で2014年に発売される予定だ。

(参考サイト:『スナイパーエリートIII』公式サイト

■極秘施設で行われた実験とは……!? 『ザ・ビューロー:XCOMディクラシファイド』のXbox 360版に追加ストーリーが!

 1960年代のアメリカを舞台に、エイリアンの侵略に立ち向かう米国政府の秘密機関“ザ・ビューロー”の戦いを描いたタクティカルシューティング『ザ・ビューロー:XCOMディクラシファイド』。人気シミュレーションゲーム『XCOM』の前史を描くこの作品のXbox 360版で、新たなDLC“ハンガー6 R&D”がリリースされることが発表された。

 このDLCは、『ザ・ビューロー』本編の直前に発生した事件を描くというもので、プレイヤーは本編の主人公であるエージェント・カーターではなく、エージェント・ダシルバと彼の部下を操作することになるという。このDLCにおける主人公のニコ・ダシルバは、組織内で“ハンガー6”と呼ばれている実験施設で行われる極秘実験に志願するのだが、そこで彼が体験したのは……!? 

 このDLCでは本編よりもさらに難易度がアップしている一方で、本編にはない新能力や新武器を使用することもできるという。このDLCはXbox 360版限定で、海外で10月8日より配信が開始される。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:2Kゲームズ公式ブログ

■『デウスエクス』の次回作が制作決定! 多彩なメディアでダークな未来世界を描く!!

 サイバーパンクRPG『デウスエクス』のプロデューサーで、同作を開発したアイドス・モントリオールのスタジオヘッドに就任したデイヴィッド・アンフォッシ氏は、アイドス・モントリオールの公式ブログにて『デウスエクス』シリーズの今後の展開を発表。次世代ハード向けの新作ゲームを中心として、“デウスエクス・ユニバース”と名付けられた大規模なプロジェクトを展開していくことを明らかにした。

『週間洋ゲー通信』

 アンフォッシ氏によると、“デウスエクス・ユニバース”の中心となるのは次世代ハードとPCで発売予定の新作ゲームで、前作のスタッフの多くがこの作品に携わっているとのこと。本作では階級を分断する“ゲットーシティ”が形成された、よりダークな未来世界が描かれるという。このゲームに加えて、スマートフォンやタブレット用のゲームや小説、コミックなど、多彩なメディアを通じて、“デウスエクス・ユニバース”が展開される計画になっている。

 またアンフォッシ氏はこの発表に加えて、前作の『デウスエクス』にDLCのストーリーや、セカンドスクリーンによる操作などを加えた完全版である『デウスエクス:ヒューマンレボリューション ディレクターズカット』の発売日が、10月22日に決定したことも発表した。本作はPS3/Xbox 360/Wii U/PCで発売されるが、日本での発売予定は未定だ。

(参考サイト:アイドス・モントリオール公式ブログ

■『レインボーシックス』や『スプリンターセル』の生みの親であるトム・クランシー氏が66歳で急逝

 『レッドオクトーバーを追え!』や『今、そこにある危機』などのベストセラー小説と、それらを映像化したハリウッド映画で、日本でも人気の高い作家であるトム・クランシー氏が、10月1日に66歳で逝去した。ミリタリー分野で造詣の深いクランシー氏は、自身でゲーム制作会社を設立し、『レインボーシックス』や『ゴーストリコン』といった人気ゲームを生み出したことでも知られている。

 トム・クランシー氏は1996年にレッドストーム・エンターテインメントを設立し、1998年に特殊部隊を題材にしたFPS『レインボーシックス』を発表。クランシー氏の人気小説“ジャック・ライアン”シリーズと共通の世界観を舞台にしたこの作品は、リアリティを重視するミリタリー系FPSの火付け役として、高い人気を獲得した。

 その後、レッドストーム・エンターテインメントはユービーアイソフトに買収され、『ゴーストリコン』や『スプリンターセル』といった“トム・クランシー”ブランドのゲームを次々と発売することになる。現在も“トム・クランシー”ブランドの最新作であるPS4/Xbox One/PC用ソフト『ザ・ディヴィジョン』の制作が進行中だ。

 ユービーアイソフトは同社の公式ブログで、クランシー氏に感謝と哀悼の意を表明している。小説の世界はもちろんのこと、ゲーム業界でも大きな功績を残した人物として、トム・クランシー氏の名は長く記憶されることになるだろう。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:UBI BLOG

■日本発のインディーズソフトから、バラエティに富んだ内容のMOBAタイトルまで、Steamで配信がスタートした新作ピックアップ!

 この1週間にSteamでの配信が開始されたゲームの中から、注目作3タイトルをご紹介。まずは、先日にSteamでの正式リリースがスタートしたオープンワールド・ミリタリーFPS『アルマIII』の関連作となる『アルマ・タクティクス』だ。iOS版からの移植となる本作は、『アルマ』シリーズ本編とは異なり、ターン制のシミュレーションゲームとなっている。ミッションの自動生成機能も用意されており、じっくりと楽しむことができる作品だ。

『週間洋ゲー通信』

 続いて紹介する『メゾン・ド・魔王/Unholy Heights』は、日本発のインディーズゲーム。このほど、英語表示にも対応し、Steamによる全世界向け配信が実現した。モンスターが生活するアパートを経営して、迫り来る勇者を撃退するのが目的だが、住人のモンスターとの生活感あふれるやり取りがじつにユーモラスで、ついつい長時間遊んでしまう。

『週間洋ゲー通信』

 最後に紹介するのは、ロシア生まれの基本無料ソフト『プライム・ワールド』だ。ヒーローを捜査してマップ上で攻防を繰り広げるという、最近流行の“MOBA(Massively Online Battle Arena)”と呼ばれるジャンルの作品だが、定番のチーム戦だけでなくシングルプレイや協力プレイ、さらには施設を建設して拠点となる村を拡張するなど、多彩な遊び方が用意されているのが特徴だ。

『週間洋ゲー通信』

(参考サイト:Steam『アルマ・タクティクス』

(参考サイト:Steam『メゾン・ド・魔王/Unholy Heights』

(参考サイト:Steam『プライム・ワールド』

データ

関連サイト