『World of Tanks』 で戦車の性能を最大限に生かし切るには!? 【めざせ！ 戦車道免許皆伝!! 第3回 戦車の種類と装備編】

文：田中尚道

■戦車ごとに異なる戦い方がある！

　能力差の少ないTier Iの戦車ですら微妙な個性分けがあり、おそらく皆さんも好きな戦車や苦手な戦車があるのではないかと思います。戦車のカテゴリーが変われば、この差はさらに大きくなります。軽戦車に比べて、強力な砲と厚い装甲を持つ中戦車が強いかと言われれば、そんなことはないのがおもしろいところ。戦場にはさまざまなシチュエーションがあります。それぞれのメリット、デメリットで戦い方も自然に変わるのです。

●軽戦車（LT）

【長所】
・車体が小さい
・軽快な機動
・索敵能力が高い

【短所】
・装甲が薄い
・搭載砲の火力が低い

　軽戦車のメリットは、まず車体の小ささ。この利点が障害物による遮蔽性を高めるため、敵に発見されづらく、その索敵能力と相まって、敵地深くに侵入して仲間の目となることが可能です。反面、装甲は薄く、搭載砲も非力なため、敵を仕留めるためには多くの砲弾を叩き込まねばなりません。多くの攻撃回数を必要とするということは、それだけ敵に攻撃される可能性も高くなります。さらに薄い装甲は、敵の攻撃による撃破を容易に引き起こすということにもなります。

　では、戦うべきではないのかと言われれば、否。戦い方にはいろいろあります。Tier IVから登場する重戦車のように、正面からの撃ち合いで勝てる戦車もありますが、軽戦車はその機動性と小ささが武器となります。機動性が高いということは傾斜地を上るのに向いていますし、小さい車体は、他の戦車では入れない場所に入っていけるということと同義です。

　また小さいことと速いことで、敵は狙いをつけづらくなります。Tier I、Tier IIの戦車であれば、距離さえ適正であれば軽戦車の砲でも敵の装甲を貫通することができますので、気づかれずに接近して撃破スコアを稼げます。とはいえ、1対1の戦闘はおすすめできませんが……。周囲の味方と協力して、攻撃範囲をカバーしつつ前進していくことで、生存性が高まります。

▲とにかく、小さくて速いことが軽戦車の最大の武器。遠距離では、敵の弾はなかなか当たりません。

●中戦車（MT）

【長所】
・軽戦車より装甲が厚い
・搭載砲が強力
・特に苦手な相手がいない

【短所】
・車体が大きい
・軽戦車より鈍重
・思ったほど装甲が厚くない

　中戦車は、何と言っても強力な搭載砲が魅力です。軽戦車では装甲に弾かれるような遠距離からの射撃でも、中戦車の砲ならば装甲貫通に持ち込めることもしばしばです。ただし、機動性は軽戦車に劣り、軽戦車なら苦もなく進めるような傾斜地を上るのに時間が掛かったり、平坦地でも軽戦車には追いつけなかったりします。トップスピード自体はさほど変わらないのですが、加速に少々時間が必要なのです。

　さらに車体が軽戦車と比べて大きいため、敵に狙われた時に弾が当たりやすいということになります。また軽戦車なら隠れられるような茂みでも、砲塔が飛び出てしまったり、車体の前後がはみ出したりします。ただしこれはデメリットでもあり、メリットでもあります。軽戦車より高い車高によって、砲塔だけを柵の上から出して、敵を攻撃するということが可能なのです。装甲の厚さも生存性を高めますが、これは過信するほど厚くないので注意が必要です。結構簡単に抜かれます。

▲砲弾が当たってるのに、少しも効いてない時の絶望たるや。……あ、砲塔がこっち向いた。

▲双方の陣の前に柵があるマリノフカの場合、中戦車はこの柵の上から砲撃できます。ちなみにこの柵は、数発なら敵の弾を防いでくれます。

　なお、重戦車・駆逐戦車・自走砲については、機会をあらためて解説します。

→搭載する砲の個性を生かせ！（3ページ目へ）

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