2013年10月18日(金)
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▲座談会の収録は非常に盛り上がったとのこと。左から名塚佳織さん、明坂聡美さん、岸田メルさん、門脇舞以さん。 |
――『新・ロロナのアトリエ』や今回のバラエティCDで、改めてキャラクターを演じた感想をお聞かせください。
門脇舞以さん(以下、門脇):『ロロナのアトリエ』が、続編で弟子も増えて、さらにリメイクされ、また自分の物語に戻ってきて、また新しい出会いとなることがとても嬉しいです。最初の方はかつてのロロナを演じていますが、仲間との掛け合いを重ねていく内に、今のロロナに戻っていくような、そんな感じも伝わるといいなと思います。
名塚佳織さん(以下、名塚):トトリは今回のCDドラマでも、柔らかさは保ちながら、随所で毒っ気のあることを言います(笑)。イベントで掛け合いをしたこともありましたが、今回はCDドラマという1つの作品で改めて演じられて、しかも一緒に録ることができたので、すごく楽しかったです。
明坂聡美さん(以下、明坂):『メルルのアトリエ』は『アーランドシリーズ』の中では一番新しく、『Plus』や『新・ロロナのアトリエ』の収録も続いたので、あまり時間が開いたという感覚はなかったです。アストリッド(声:田中敦子)さん含め4人で収録する中で、すぐにメルルの演技を思い出せました。
名塚さんが言うように一緒に収録するのはこのCDが初めてなので、ドタバタを間近で感じられて、演じていてウキウキしました。メルルから見たロロナは“ロロナちゃん”でいる時間が長かったので、“ロロナ先生”と会話が成立するというのには新鮮さがありましたね。
名塚:複雑ですよね。一時は先生であり、一時は子どもであり、今回はその中間を見る……みたいな。
門脇:トトリちゃんは何度も驚いてますよね。
名塚:それも含めて、トトリはロロナ先生が大好きなので、より「かわいいな」って思える感じですかね(笑)。
――未来から過去に来るという設定は、すんなり受け入れられましたか?
名塚:そこに関しては全然すんなり!
明坂:アストリッドさんがいれば何でもやれる! みたいな(笑)
――岸田さんは追加エピソードに新規のイラストを描き下ろしているとのことですが、それについてはいかがでしょうか?
岸田メルさん(以下、岸田):他に描き下ろすイラストでは「衣装は好きにしてください」と言われているので、自分が描きやすいよう適度にアレンジしているのですが、本編中なのでアレンジしようがなくて……服が複雑で、特に上半身にパーツが集まっているので、3人が集合したバストアップを描くのは死ぬほど大変でした。
久しぶりに14歳時のロロナを描いていて、「馬鹿なんじゃないの俺!」と思いましたね。当時の勢いで大変なデザインにしてしまい、それを4年後の今描いてみると、「よくこんなのを描いていたな」と思います。1人1人の王冠やカチューシャなどを全部描かなければならないので、どんどん作業が遅れていきました(笑)。
名塚:初めてキャラクターイラストを見せていただいた時は感動しました。「絵で感動するっていうのは、こういうことなんだ」と気付きました。
岸田:トトリは、自分の中の“物に対する夢”が詰まっています。ひらひらな部分だったり、装飾的な部分だったり……デザインする時は楽しいんですよね。
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――師匠、弟子、孫弟子の関係にある主人公3人ですが、実際のキャストの皆さんの関係はいかがでしょうか。
明坂:実年齢もキャラクター通りの順番なので、師匠ですね(笑)。別の現場でもお会いしていましたが、空気感がつかみやすく、よいお姉さんたちです。
名塚:すごくアットホームな現場で、集まったらこの世界観を皆で作れますね。作品自体にメレンゲみたいなフワフワ感があって、ドラマ内では“戦争”とか“爆弾”とか深刻なワードがあるのですが、このキャストたちが喋っていると全部フワフワに聞こえます(笑)。
門脇:「こうしなきゃいけない」っていうのもあまりないですよね。
――今回のCDに収録されるドラマを演じた感想をお聞かせ下さい。
門脇:この3人が集まって話すシーンは『新・ロロナのアトリエ』の“延長戦”にもありますが、そこではロロナがトトリとメルルに敬語で話しかけるなど、少し不思議な感じがありました。ですが『メルルのアトリエ』の後にあたる今回のCDドラマでは、違和感なく楽しく演じられました。今回のロロナは“実年齢”なのですが、演じる上で年齢はあまり考えていないですね。一番大人のロロナかもしれないのに、あれでよかったのかなあ(笑)。
明坂:おもしろかったのが、3人それぞれの考え方のちがいです。1つの話題にしても、はしゃぐメルルや思い悩むトトリ、「こんなこともあるよ」と言うロロナと、そういった賑やかさが楽しかったです。
名塚:アドリブで相槌を入れる場面もあり、本当に「皆で会話をしながら作っていけたな」と感じています。ゲームの時以上に収録を楽しめました。
――岸田さんは、キャストの方々を見ていかがでしたか?
岸田:“しみじみ”といった感覚ですね。最初にお話をいただいてから5年くらい経っていますが、キャストさんにも恵まれて、これだけ作品が大きく育ちました。頑張ったかいがありました。
――このCDにおいて、岸田さんはどのような役回りを務めるのでしょうか。
岸田:特典DISCの座談会での賑やかしです。MC不在状態だったので、やらざるを得なくなりました。“3人の錬金術士と、とある絵描き”という副題なのですが、完全に自分が『アーランド』の世界に入っちゃってますよね(笑)。
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――最後に、『アーランドシリーズ』への想いをお聞かせ下さい。
門脇:幼いころからファンだった『アトリエ』シリーズの作品に出演できて、『ロロナのアトリエ』で夢が叶いました。それだけでなく、こんなにも作品が続いて、皆さんにメッセージを残す機会や色々な応援をいただきました。
すべての人を幸せにする作品だなと、ずっと思っています。語り尽くせないのですが、本当に皆さんが作品を好きでいてくれたことが伝わって、感謝の気持ちでいっぱいです。
名塚:収録後に自分自身も温かい気持ちになれる作品で、毎回楽しませていただいています。素敵な作品に長くかかわることができて、とても幸せです。これからも、もっと続いてくれたらいいなと思います。
イベントでもお客さんが暖かく、私たちが持ってきた空気を壊さず、むしろ包み込んでくれるくらいで、本当に愛される作品だなと実感しています。今後も何か、新たにCDのリリースやイベントができたら嬉しいです。その時は、皆さんまたアーランドの世界に遊びに来てください。
明坂:『アトリエ』シリーズは歴史のあるタイトルで、しかも『メルルのアトリエ』は『アーランド』シリーズの最後ということで、関わり始めた時は本当に緊張したり悩んだりもしましたが、優しさや絆に溢れた世界へ入り込めたことが本当に嬉しかったです。
あっという間に終わってしまい寂しく思っていましたが、イベントの開催や『Plus』のリリース、このバラエティCDなど、皆さんが愛してくださったお陰で出会える機会が増えました。関わった人たちが温かい気持ちになれる、本当に素敵なゲームです。門脇さんが言う通り、語り尽くせないくらい色々な想いが詰まっています。また別の形でも会えることを願っています。
岸田:キャストの皆さんのお話を聞くと、まだまだ描きたいと思いますね。大変なだけ、返ってくるものも大きいので。
僕も言葉にしづらいのですが、『アーランド』シリーズでもらったものがたくさんあります。量を描いたので自分の実力になっている部分もありますし、今の僕を知っていただいているのも、『アーランド』シリーズをプレイした方に気にしていただいた結果だと思っています。
『アーランド』シリーズは、自分の一部になっていると言っても過言ではありません。これから先、どのような活動をしていくにしても、自分の中からはなくならないでしょう。『アーランド』シリーズで数年間描いたということもエンジンの中心になるので、“終わり”とか“終わりじゃない”とかもありません。
一区切りは付くかも知れないですが、多分ずっと付き合っていくことになりますし、『アーランド』ファンの皆さんもずっと付き合ってほしいと思います。ゲームなので、やりたい時にいつでもやれますし、絵も僕が生きてる限りは新しいものが出てくるかも知れない(笑)。
自分自身も、ファンの期待に応えられるだけの絵描きでいようと思います。これからもよろしくお願いします。
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