『チャイルド オブ ライト』は神秘的な世界を探索するファンタジーRPG！ クリエイティブプロデューサーからその魅力を聞いてきた

文：チョロ松

　“週間洋ゲー通信”でも以前に紹介したユービーアイソフトの新作RPG『チャイルド オブ ライト』。本タイトルのクリエイティブディレクターを務めるPatrick Plourde氏が来日し、その魅力を直接紹介してくれた。

▲『ファークライ3』や『アサシン クリード』シリーズ、『レインボーシックス ベガス』シリーズなどを手がけてきたPatrick Plourde氏。

　『チャイルド オブ ライト』は、おとぎ話のような世界を舞台にした2DグラフィックのファンタジーRPG。革新的なゲームエンジン“Ubi Art Framework”を使って、ユービーアイソフトのモントリオールスタジオにて開発が進められている。対応ぷラットフォームはPS4、PS3、Wii U,Xbox One、Xbox 360、 PCで、2014年にダウンロード販売形式にてリリース予定だ。

　本作の1つ目の特徴は、水彩画のようなアートワーク。紙の上に色をにじませたような背景の上で、19世紀の絵本に登場するような、少し影のあるヒロインやモンスターが画面の中をなめらかに動き回る。2つの特徴は、音楽だ。ピアノを基調にしたノスタルジックなメロディーが流れている中で、心地よく探索を進めていくことができる。また戦闘シーンでは、壮大なオーケストラミュージックが雰囲気を盛り上げてくれる。

　3つ目の特徴は、最も重要なゲームプレイ。ゲームの進行は上下スクロール形式のマップを探索し、エンカウント形式でモンスターとのバトルの繰り返していくというもの。ヒロインのオーロラは、レムリアという神秘的な王国に迷い込んでしまった人間の少女だが、この世界での彼女は“チャイルド オブ ライト”という妖精のような存在で、自由に空を舞うことができる。実際にプレイしてみたところ、空中を漂うように滑空するのはとても気持ちよく、マップの探索を非常に楽しく進めることができた。

　また本作では、ホタルの“イグニクルス”がパートナーとして登場し、オーロラをさまざまな場面で手助けしてくれる。本作はRPGでありながら、2人のプレイヤーによる協力プレイが可能となっており、もう1人のプレイヤーはこのイグニクルスを使って、暗闇を照らしたり、オーロラの入れない場所に潜り込んだり、モンスターの行動を妨害したりすることができる。時には、マップのギミックを解き明かすために、イグニクルスの協力が必須となる場面もあるという（1人プレイ時には操作を切り替えることになる）。

　ゲームの目的は、オーロラが元の世界へ帰る方法を見つけること、そして太陽と月、星々の力を奪ってしまった“黒の女王”を倒すこと。そのためには、マップの各所にあるクリスタルを見つけ出し、光の欠片を集めなければならないのだ。

　オーロラは旅の途中でさまざまな人物と出会い、彼らを自分のパーティーに加えていくことになる。戦闘は、ターンベースのコマンドバトル。画面の下に表示されるバーの上で、各キャラクターのアイコンが時間とともに移動し、一定の地点に来た時に、コマンド決定→実行という手順を繰り返していく。

　コマンド決定から実行までに少しの間合いがあることがポイントで、その間に状況がどのように変わるのかを見極める必要がある。例えば、次のタイミングで敵の攻撃が来ることが分かっていれば、“防御”のコマンドを選んで次の行動を有利にすることができる。また攻撃時の特殊効果で、敵の行動を妨害し、アイコンの位置を振り出しに戻してしまうといったことも可能だ。

　オーロラと仲間たちは、多種多様な効果を持つジェムを使ってアイテムを強化したり、レベルアップ時に新たなスキルを身につけることもできる。このあたり、RPGとしての育成要素もじっくりと楽しめそうだ。ちなみに、スキルはツリー形式の成長システムとなっており、キャラクターをどのように成長させるかは、自分の好みでダイナミックに変化させられる。

　他にも、自分がマップに記した光のメッセージを他のプレイヤーに伝えるといった、オンラインならではのお楽しみ要素も用意されている。ゲームのボリュームは、およそ15時間でクリアできるほどとのことだが、自分が見つけたさまざまな楽しみ方で、独特なファンタジーワールドの雰囲気を味わうことができそうだ。

【『チャイルド オブ ライト』プロモーション動画】

(C) 2013 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Uplay logo, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

データ

関連サイト

• ユービーアイソフト