『バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-』は第一次世界大戦の真実に迫る2Dパズルアドベンチャー！ 名もなき5人のヒーローたちの運命は!?

文：チョロ松

　ユービーアイソフトが2014年に配信を予定している2Dパズルアドベンチャー『バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-』（開発はユービーアイソフト・モンペリエスタジオ）。パリ本社でブランドマネージャーを務めるROMAIN ORSAT氏が、本日開催のイベント“UBI DAY”のために来日し、その概要を語ってくれた。

　『バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-』は、第一次世界大戦のさなかに繰り広げられる、5人の名もなきヒーローたちによるヒューマンドラマを描いた作品。プレイヤーはさまざまなギミックを解きながら、物語を進めていくことになる。

　本作を特徴づけているのは、デフォルメタッチで表現されたグラフィック。フランスおよびベルギーで流行しているコミックの手法が取り入れられており、戦争におけるショッキングな出来事も、オブラートに包んだように柔らかく演出されている。

　また、物語の中で描かれるエピソードやガジェットは、すべて史実をもとに作成されている。日本ではあまりなじみのない第一次世界大戦だが、ヨーロッパにおいてもその実情を知る人は少なくなっているとのこと。ROMAIN氏によれば、家族や友だちと本作を遊びながら、それらの悲しい出来事について語り合ってもらいたいという狙いもあるという。

　物語は章立てで構成されており、ドイツ軍の捕虜となったフランス人、志願兵としてヨーロッパに上陸したアメリカ人、“塹壕のバラ”と呼ばれる女性、イギリス空軍の航空士、戦場にただ1人取り残された若きドイツ兵が、それぞれメインキャラクターとなる。プレイヤーは彼らを操作して、多種多様な仕掛けを解きつつ、物語を進めていかなければならない。

　また彼ら5人の傍らには、常に1匹の犬が寄り添っている。この犬は、地中に埋まったアイテムを知らせてくれたり、キャラクターがたどり着けない場所で、仕掛けを解く手伝いをしてくれたりする。そして、おそらくは彼らをつなぐという重要な役目を負うことになるだろう。

　多くの言語が存在するヨーロッパだけに、彼ら5人は言葉が一切通じない境遇に置かれることになる。ゲーム中は、登場人物たちの意思が、フキダシの中のイラストとして表現される。これにより、プレイヤーは直感的に自分に求められていることを想起できるはず。また背景の中で繰り広げられる戦争の様子も、イラストを使った演出でプレイヤーに伝えられることになる。

　ROMAIN氏が見せてくれたゲームのデモンストレーションでは、ドイツ兵のために食事を作るエミールの章で、まず鍋に水を入れ、火をおこしてお湯をわかし、ソーセージをゆでるというパズルを解く手順を見せてもらえた。また、ドイツ軍が守る橋を爆破するために、はしごを調達して橋に潜入し、敵の注意をそらしながら爆弾に着火するという、まるでステルスアクションのようなパズルも紹介された。いずれもシンプルでわかりやすい仕掛けとなっていたが、これはまだまだ序盤のパズル。さまざまな仕掛けを組み合わせて解くパズルもあるとのことで、なめて掛かると意外に手こずってしまうかもしれない。

　ROMAIN氏は最後に、本作をプレイすることで、彼ら5人のエモーション（感情）を味わってほしいと語った。立場も境遇も異なるキャラクターたちが、1人の青年の恋を成就させるために、どのような困難に立ち向かうことになるのか、今から楽しみだ。対応プラットフォームはPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PCが予定されている。

【『バリアント ハート -ザ グレイト ウォー-』プロモーション動画】

(C) 2013 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Uplay logo, Ubisoft, and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the US and/or other countries.

データ

関連サイト

• ユービーアイソフト