2013年10月31日(木)
気を取り直して“えくすとりぃむモード”でプレイ。“いーじぃモード”は、シンプルが故に手掛かりとなる情報が少なく、先ほどのように当てずっぽうになりがちです。
一方“えくすとりぃむモード”では、役職の他に“アイテム”と“キャラカード”の能力が加わり、推理の幅が生まれるので、『人狼』に慣れている人はこの難易度を遊ぶといいでしょう。人数も16人に増員し、いよいよ本当の学級裁判が始まります――! 16人の役職の人数は次の通りです。
・シロ:8~9人
・モノミ:0~1人
・アルターエゴ:1人
・裏切り者:3~4人
・超高校級の絶望:0~1人
・クロ:1人(殺害数:5回)
人数に揺らぎがあるのは、ランダムで決定する部分です。すなわち、モノミと超高校級の絶望は、いるかいないかわからないのです。
それではゲームスタート。まずは役職とキャラカード、2枚のアイテムカードを受け取ります。役職は“シロ”で、アイテムカードは“絶望バット”と“おでこのメガネ”です。アイテムカードは、カードに書かれたタイミングで使える、使い捨てのカード。最大で2枚まで持つことができます。最初に配られた時のみカードを2枚とも山札に戻して2枚引き直すことができるのですが、引き直しはなしで。
▲アイテムは、どれも原作で見掛けたことがあるもの。“希望のカケラ”や“ジャスティスロボ”は非常に強力なカードです。同じ種類のカードが複数枚入っているので、熟練者になると「アイテムが何枚使われたか」をチェックするのもテクニックになりそうですね。 |
今回“キャラカード”で引いた超高校級の“野球選手”桑田怜恩君は、クロの襲撃を受けた時、アイテムカードを1枚捨てることでそれを無効化できるという、原作っぽい能力を持ち合わせます。襲撃では死ににくいのですが、投票には無力なところがなんとも言えませんね。
▲今回のキャラクターは「アホアホアホ」でおなじみの桑田怜恩君! ちなみに舞園さんは、「怜恩君の投票先を書き換えて無効化し、自分は2票分の投票権を得る」というひどい能力を持っています(泣)。つまり舞園さんは敵……!(味方かもしれないけど) 通常の『人狼』と異なり、最初から敵対する動機が用意されているのはおもしろいですね。 |
▲アイテムカードとロールカードはこちら。使いどころがやや難しいアイテムですが、怜恩の能力で投げることで有効に使えるので問題ないでしょう。 |
ゲームはまず最初の夜に。“いーじぃモード”ではいきなり殺人が起こりますが、“のーまるモード”と“えくすとりぃむモード”では殺害の代わりにまずはクロの“襲撃先の下調べ”として、クロに選ばれた人のアイテムが1枚捨て札となります。
早速アイテムを捨てることになったのは、超高校級の“日本舞踊家”西園寺日寄子さん。日寄子ならいきなりキレるところですが、中の人は「なんでおれが……」と素で驚いているようです。ちなみに、クロは自分で自分を襲撃することもできます。襲撃を無効化する能力やアイテムがあれば、襲撃をかわしたりして、さも被害者のようにふるまうことができるわけですね。
とはいえ、まだ情報も少なくなんとも言えない状況。翌朝、超高校級の“保健委員”罪木蜜柑さんが襲撃を受けてしまいました。ここで、隣にいた超高校級の“文学少女”腐川冬子さんが罪木さんに“武神のお守り”というアイテムカードをパス。“のーまるモード”と“えくすとりぃむモード”では、襲撃を受けた際に自衛の手段がなければ隣のプレイヤーがアイテムを渡して守ってあげることができるのです。“武神のお守り”をもらった罪木さんは、即これを使用。これにより、襲撃先が使用者の右隣に移ってしまいました。流れ弾に当たったのは、超高校級の“軽音楽部”澪田唯吹さん。さすがに今回は隣からアイテムのパスもなく、お亡くなりになってしまいました……。
▲序盤は情報が少ないので、誰に投票するかはかなり当てずっぽう。しかし、細かく見ていくと、誰が誰に投票したのかはかなり大事な情報だったりするのです。 |
そしてノンストップ議論に突入しますが、アルターエゴはまだ名乗りを上げず、罪木さんを助けた腐川さんはなんとなく“シロ”っぽいのでは……? という流れに。しかし、「実は2人とも裏切者で、“武神のお守り”を渡して、シロの澪田さんを殺したんじゃないか」という意見のほうが説得力が出てきます。しかし、腐川さんの顔を見ると「そこまで考えていなかった」という感じの様子。うーん。難しいですね!
そんな空気が漂ったのか、まったく関係ない超高校級の“料理人”花村輝々君がなんとなくおしおきされてしまいます……。しかし花村君は死に際に“水晶のドクロ”を使用。これは、死んだ後も会話に参加できるというアイテムです。
▲花村輝々君役のてけおんが“塩”を使用。死んでもゲームに参加する構えです(笑)。 |
こうして、死んだ花村君の霊とともに朝を迎えると――。超高校級の“占い師”葉隠康比呂君が襲撃に遭っています! しかし、ここで隣にいた超高校級の“王女”ソニア・ネヴァーマインドさんが“希望のカケラ”をプレゼント! “希望のカケラ”は、襲撃を無効にできる超強力なカードです。これにより、今回のクロの襲撃は失敗となりました! ソニアさん、ナイスセーブ!
「“希望のカケラ”を使うメリットがあるのは“シロ”だけ」ということで、ソニアさんはなんとなく“シロ”ではないかという流れに。さらに超高校級の“???”日向創君が“キルリアンカメラ”を使います。効果は、すでに死んだ人のロールカードを見ることができるというもの。幽霊となって今もまだ会話に参加している花村君のロールカードを見た結果――なんと裏切者だそうです! この情報自体がウソの可能性はありますが、裏切者とウソをつくメリットはどの役職でも少ないので、日向君の言っていることは信じることに。しかし花村のヤツ、裏切者なのに死んだ後も出しゃばってくるとは――!
ここで超高校級の“御曹司”十神白夜様が、シロっぽい腐川さんに“ジャスティスロボ”を使うという優しさを見せます。これで腐川が今夜殺されることはありません。しかし、ほっとしたのも束の間。朝が来るとそんな白夜様が死体で発見されてしまいました……。そしてなんと、白夜様はアルターエゴだったことが発覚します……。死んだ人がアルターエゴの役職だった場合は、情報が開示されるのです。
頼みの綱のアルターエゴを殺され絶望感が漂いますが、なんとここで白夜様が「十神の名にかけて!」とばかりに“塩”を使用。このアイテムは、クロの襲撃を受けて死んだ際、会話のみ参加できるというアイテム! ということは……つまり……。アルターエゴ(昨夜の判別情報を持っている白夜様)が、これまで占った結果をペラペラしゃべってくれるということです! 通常、アルターエゴは本当にアルターエゴなのか疑わしい状態でカミングアウトしなくてはならないのですが、今回はロールカードがオープンとなっているので、絶対的な信頼を得ています。頼もしいですね!
白神様(の霊)によると、超高校級の“占い師”葉隠康比呂は希望サイドとのこと。一方、ソニアは絶望サイドだったそうです。「絶望サイドなのになぜ“希望のカケラ”を使ったのか……?」という疑問が駆けめぐりますが、希望サイドでありながら絶望サイドに判定されるモノミの可能性が残されているため、これを葉隠が能力を使って占います。葉隠の能力は、モノミかモノミじゃないかを判別するというもの。しかし結果は、朝まで葉隠が生き残っていなければ聞けません。当然狙われる葉隠ですが、ここは仲間がジャスティスロボでフォロー。さらに、超高校級の“体操部”終里赤音がシロかそれ以外かがわかる“無言電話”を使用。翌朝生き残っていればシロかそうでないかがわかるのでこちらも狙われる確率が高いのですが、もう1体“ジャシティスロボ”が飛んできます。完璧なコンボです……。
▲学級裁判も終盤戦。白夜様のファインプレイにより絶対的な信頼を得た葉隠が、超高校級の活躍をしてくれます! |
こうして有力な情報を持つ2人が生存確定。ソニアはモノミではないようですね。葉隠はアルターエゴお墨付きの希望サイド。この情報は確実に信頼できます。しかも葉隠の中の人は、本作のゲームデザイナーさんなのです! 超高校級の能力を発揮して、どんどんクロを追い詰めていきます。こんなに頭の切れる葉隠は、ゲームでは見られないべ! こうして、有益な行動を取った人物が一気に信頼できる人たちに変わっていきます。おぉ、なんだかすごく『ダンガンロンパ』っぽい!
こうして、学級裁判でおしおきされた日寄子がクロだったことが判明し、無事希望サイドの勝利となったのでした! 今回は白夜様と葉隠が大活躍でしたね。そして振り返ってみると、1日目に日寄子は自分で自分を下調べしていたんですね……。なんともずる賢いクロ! しかしそれ以降一切しゃべらなかったことがアダになり、最後は「怪しい」と投票を集めることになってしまったのでした……。
さて、いかがでしたでしょうか。駆け足ではありましたが、本作のハラハラする駆け引きや、楽しい雰囲気が少しでも伝わっていれば幸いです。
プレイしてみた感想としては、とにかく「おもしろかった!」という清々しい気持ちでいっぱいでした。実は今回レポートした以外に“のーまるモード”でもプレイをしたのですが、そちらも大接戦になり、最後のおしおきを失敗したら絶望サイドの勝ちというところで、ギリギリでクロを当て希望サイドが大いに盛り上がりました。『人狼』初心者~中級者は、“のーまるもーど”でのプレイが一番おもしろいかもしれません。
『ダンガンロンパ』ファンはもちろん、『人狼』好きにもオススメできる本作。もし年末に人が集まるような予定がありましたら、ぜひぜひプレイしてみてください。ちなみに、商品にはカードが大量に入っていますので、単純にファンアイテムとしても楽しめると思いますよ!
▲ゲームマスターはモノクマリュックを装備。雰囲気が出ますね(笑)。 |
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