2013年11月7日(木)

『バットマン:アーカム・ビギンズ』で描かれるバットマンの“未熟な若者”としての振る舞いが新鮮! 最速インプレッションをお届け

文:チョロ松

 ワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューションから12月5日に発売される、PS3/Wii U/Xbox 360用ソフト『バットマン:アーカム・ビギンズ』。本タイトルの製品版をいち早くプレイする機会をいただいたので、そのインプレッションをお届けする。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』

■“怒れる若者”としてのバットマンの振る舞いが新鮮!

 オープンワールド・アクションとしての魅力を詰め込んだ『バットマン:アーカム・ビギンズ』は、『バットマン アーカム・アサイラム』と『バットマン:アーカム・シティ』に続く3部作の最終章。時系列的には、『アーカム・アサイラム』の数年前のストーリーとなっており、DCコミックスのスーパーヒーロー“バットマン”の若き日の活躍が描かれる。ちなみにシナリオは、DCコミックスのChief Creative Officerのサポートを受け、『アサシン クリード』シリーズの脚本家が担当しているとのこと。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』
『バットマン:アーカム・ビギンズ』 『バットマン:アーカム・ビギンズ』

 おなじみのゴッサム・シティを牛耳る“ブラックマスク”が、今回のラスボスとなる相手だ。彼に50億円という懸賞金を掛けられてしまったバットマンは、8人のヴィラン(悪漢)たちと対決することに。さらに若き日のバットマンは、ゴッサム警察にもその存在を認められておらず、いずれ味方となる者たちにもその身を追われているという。またプレイ中、敵を尋問するシーンでは、バットマンが「今のはうまくできたか?」と自問自答するなど、未熟な若者らしい振る舞いも見ることが可能だ。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』

■スピードがフレキシブルに変化するバトルシーンに注目!

 ゲームの難易度は、初プレイ時だとノーマルとハードから選択可能。今回プレイできたのは、2人のヴィランと順番に対決するシーンまでだ。この2人の詳細をここでお伝えすることはできないが、機会があれば改めて紹介しよう。冒頭のシーンは、ブラックゲート刑務所からスタート。ヴィランに捕まったゴッサム警察の署長を救出するため、バットマンはこの刑務所に侵入する。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』

 本作のゲームシステムで特徴的なのは、マップ内の仕掛けや敵の姿を映し出す“捜査ビジョン”(前作までの捜査モード)。これを活用することで、暗がりの中でも目標をハッキリと見極めることができる。さらに新しい機能として、事件が起こった現場の状況をシミュレートして、過去の出来事を分析することも可能だ。

 壁に埋め込まれた換気口を開け、エアダクトの中に忍び込むなど、ちょっとした仕掛けを解きながら刑務所の最奥部へと進んでいくバットマン。ところどころで登場するザコ敵との戦闘シーンでは、多彩な攻撃技と回避技を組み合わせて、テンポのいいバトルを楽しむことができる。地面に倒れた敵は、テイクダウンの大技を発動することで一撃で仕留めることができるのだが、その瞬間には大きなスキが生まれてしまうので、多数の敵に囲まれている時には注意が必要! また敵が攻撃を繰り出してくる時には、その頭上にアイコンが表示されるので、タイミングを合わせればカウンター攻撃を決めることも可能だ。

 なおバトル中は、プレイヤーの動きに合わせて、ゲーム中のスピードが時折スローモーションになる。このスピードの変化によって、アクションが苦手という人でも、敵の動きを見極めてスムーズに立ち回ることができるだろう。

『バットマン:アーカム・ビギンズ』 『バットマン:アーカム・ビギンズ』

 この他に印象に残ったのは、セキュリティ・コンソールにアクセスするために、バットマンがガジェットの1つである“暗号シーケンサー”を使ってデバイスをハッキングする場面。コントローラの左右のスティックを少しずつ動かしていくと、さまざまなコードが次々と表示されるのだが、コードが合致するとコントローラが振動して、それが正解であることを知らせてくれる。

■バットケイブがゲームに初登場!

 ストーリーが進行する合間には、バットマンの活動拠点であるバットケイブでトレーニングなどを行い、次なる戦いに備えることができる。ちなみに、バットケイブそのものがゲームの中に登場するのは、本作が初めてとなる。内部を歩き回ってみると、さまざまな情報を収集する多数のモニターや訓練用の人形、整備中のバットモービルなどがあるのを確認できた。もちろん、執事のアルフレッドも姿を見せる。彼との会話も、本作の楽しみの1つと言えるだろう。

→ゴッサム・シティのマップはおよそ2倍の広さに!
オープンワールド・アクションとしての魅力は?(2ページ目へ)

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