【ほぼ毎日特集 ♯59】藍井エイルさん渋谷公会堂ライブで新曲『サンビカ』披露！ 『DOD3』テーマ曲の極上演出に、衝撃告白も――（カズ）

文：カズ

　バンド紹介とミニトークを挟むと、今季放送中のTVアニメ『キルラキル KILL la KILL』の主題歌になっている『シリウス』を初めて生で歌い、さらに『キルラキル』＃3で流れた挿入歌『サンビカ』も初披露！　曲名だけ見ると礼拝などで耳にする“讃美歌”をイメージしそうですが、この曲はまったくの別物。超アップテンポかつポップス系の曲で、初めて聴いてもすぐにリズムに乗っちゃうというか……とにかく楽しく、元気になれる感じ！　メチャクチャ爽やかで、気づいたら「ま・だ・見・ぬ・ファンタジー♪」と口ずさんでいます（笑）。歌詞からも、明るい未来が待っているような、そんな気分にさせられました。

■藍井エイル 藍井エイル『シリウス（Music Video）-Short ver.-』

　楽しい時間は早く過ぎるもので、次のトークで「後半戦に突入です」と告げられると、ホール中に「えぇー!?」という絶叫の声が。本人もひと言「早い……」と悲しげな表情を見せながら、『彩色の星』『MEMORIA』『サテライト』を熱唱します。このやりとりからの『彩色の星』は、胸にグッとくるものがありました。ラスト2曲の前には、エイルさんがファンを鼓舞。「渋公、まだまだ盛り上がれるか!?　まだまだ行けるか!?　もっと盛り上がれるか!?　声出して行くぞ!!」と鼓舞する姿は、カッコイイという以外に言葉がありません。そうして再び最高潮のボルテージで聴く『INNOCENCE』と『コバルト・スカイ』は、あまりの盛り上がりに地響きがするほど！　圧巻でした!!　

　これにてライブ終了……なわけないですよね。藍井エイルのライブといえば、本人が舞台袖へ消えたあとの「えいえいるー！」というアンコールがお決まりです。しばらく声を張り上げていると、Tシャツ＆パーカーに着替えたエイルさんが再登場！　バンドメンバーの5人を呼び戻しながら、キーボードの重永亮介さんに“ノコノコ”というニックネームを付けた。Ommy（オミー）さんの『モンスターハンター4』のハンターランクがずっと1のまま。というように1人ずつイジっていきました。って、ゲームの話ばっかりじゃないですか（笑）。こういったエピソードを聞くと「本当にゲームが好きなんだなー」と伝わってきて、ほっこりしちゃいますね。

　このバンドメンバーと一緒に作り上げた“藍井エイル Special Live 2013 -Starlight Reunion-”。このタイトルについて、エイルさんは「私はどんな人間でも輝くことができると信じていて。みなさんがこうして集まってくださって、大きな光が生まれているなと思っているんですよ」という自身の人生観を語りつつ、「Reunion（再会）は、またみなさんにお会いできることを願ってつけさせていただきました。」と、次のライブへの意気込みを露わに。そうして始まったアンコール曲は『Reunion』。タンバリンを持って軽快に歌い踊るかわいらしい姿が印象的でした。

　と、ここで急に表情が陰り、うまく言葉を紡ぎだせず涙を流し始めるエイルさん。ファンの声援に後押しされながらポツリポツリ「弱虫で泣き虫な自分が大嫌いで、なぜ生まれてきてしまったのか、ずっと悩んでいました」と、語り始めます。以前にもそれらしき発言はありましたが、ここまで表に出したのは恐らく初めて。ヒトが成長する姿を垣間見た気がします。そして「たくさんの人の応援や支えのおかげで、“こんな私でいいんだ”と思えたんです。本当にありがとうございました」と、救ってくれたすべての人たちに感謝の言葉が贈られると、拍手喝采に。最後は若干涙ぐみながらも、すがすがしい笑顔で『空を歩く』を歌い上げ閉幕となりました。

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