2013年11月14日(木)
アークシステムワークスから本日11月14日に発売された3DS用ソフト『星霜のアマゾネス』。本作の開発に携わったクリエイター陣へのインタビュー第2回をお届けします。インタビュアーは、ボスキャラクターの1人として登場する“オメガ”を演じた声優の小笠原早紀さんです。
お話を聞かせていただいたのは、ディレクターの福田尚己さん、アシスタントディレクターの岩田巳義さん、シナリオライターの世俵まことさんの3名。インタビュー後半は、世界観やキャラクターといった要素を中心に話題が展開! ちょっと過激な裏話などで盛り上がりました。
▲左から、世俵まことさん、小笠原早紀さん、福田尚己さん、岩田巳義さん。 |
●小笠原早紀
賢プロダクション所属。第1回声優アワード新人発掘オーディションでその才能を見出され、さまざまな作品に出演。代表作は、TVアニメ『げんしけん 二代目』(重田三奈役)、ゲーム『THE IDOLM@STER MILLION LIVE!』(野々原茜役)など。
●福田尚己
株式会社インテンスの取締役。本作ではディレクターとして、企画の立案や全体の方向性の決定など、ゲームの根幹にかかわる部分に携わっている。
●岩田巳義
株式会社インテンスのクリエイター。本作ではアシスタントディレクターとして、制作現場での指揮や調整など、作品全体の制作を統括している。
●世俵まこと
ゲームシナリオライター集団QUALIAのシナリオライター。本作のシナリオ制作や、キャラクターの性格設定などを担当。
小笠原:世界設定についても、お聞きしたいことがたくさんあるんですけれど、監獄惑星という設定だったり、男性が1人もいなかったりする設定はどこから生まれたんですか?
福田:タイトルに“アマゾネス”という言葉を使うと決めた時から、男性を出すという考えは消えました。当初は、主人公が男性だったんですけれど、「やっぱり、この世界に男性はいちゃいけないな」という意識が、設定が深まっていくにつれて強くなっていきました。
岩田:その反動というわけではありませんが、ガンタイがちょっとオッサンっぽい性格になっているんですよ(笑)。
小笠原:確かに、シンイリちゃんをちょっとHな目で見ることもありますよね(笑)。ちなみに、ゲーム中で語られない裏設定とかってあるんですか?
岩田:裏設定というわけではありませんが、ゲームを進めてから街に戻ると発生するサブイベントでは、本編から少し外れた物語も展開します。
世俵:開発後半に追加された設定をサブイベントに盛り込みました。それから、第1章のボリュームもたっぷりで大変でした。
福田:シナリオは、何度も書き直してもらいましたからね(笑)。
世俵:最初はちょっと、小説っぽい固さがありましたから。もっとライトな雰囲気が必要でした。最後の最後にちゃぶ台返しがあって、ノベル風のテキストをキャラクターの掛け合いをメインにして書き直したのは、本当に大変でした……。
▲何度も推敲を重ねて完成した世界観。産みの苦労はあったものの、この作品ならではの独特な雰囲気を出すことに成功したとか。 |
小笠原:そんなことが(笑)。世界観も独創的で魅力的ですが、それと同じくらい個性的なキャラクターがそろってますよね。このキャラクターたちは、どのようにして生まれたのでしょうか?
岩田:まず最初に、名前だけを決めていったんです。あとは、そのイメージに合わせて設定を組み立てた感じです。
世俵:各キャラの個性が重ならないように注意しました。でも、悩んで頭を抱えるというより、楽しく考えられたのはよかったと思います。
デザインでも楽しませてもらいました。クイーンのイラストを見た時に、「これ以上、露出が多いキャラはないだろう」と思って彼女の設定を考えていたら、さらに露出の多いクノイチが出てきて、どうしようって(笑)。クノイチは恥ずかしがり屋という設定を作っていたのに、「肌の露出が多いって矛盾しているな」とは思ったのですが、逆にそこが個性なんだと受け止めて、頭隠して尻隠さずといった性格に修正していきました。
▲メイドや忍者といった個性的なイメージと、他にない奇抜な名前から生み出されたキャラクターたち。敵女の子も含めて、個性がかぶらないように注意したそうだ。 |
福田:露出でいえば、ほとんどのキャラクターの衣装がキワドくて、アドベンチャーシーンだと大丈夫だけれど、戦闘で激しく動くと……みたいなことも(笑)。
小笠原:そうなんですか!? 確かに、細かいところまで丁寧に作られていて、こだわってるな~と感じていたのですが、まさかそんな秘密があるなんて(笑)。
→6人のメインキャラクターはどのように生まれたか?(2ページ目へ)
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