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2013年11月23日(土)

新型ヘッドマウントディスプレイ『HMZ-T3』『HMZ-T3W』をレビュー!! ワイヤレス視聴&スマホとの連携も!【電撃PS×SONY】

文:電撃PlayStation

 ソニーのヘッドマウントディスプレイ『HMZ』シリーズの新モデルが11月23日より発売。今回発売される新型は『HMZ-T3』と『HMZ-T3W』の2モデル。『HMZ』シリーズの第3世代にあたり、従来モデルよりも軽量化が図られたほか、『HMZ-T3W』ではワイヤレス化も実現している。さっそく、製品をチェックしてみよう!

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▲ワイヤードモデル『HMZ-T3』(写真左)は実売価格は8万円前後。一方、ワイヤレスモデル『HMZ-T3W』(写真右)は実売価格は10万円前後。

■より軽くなり、長時間利用しても疲れにくい快適仕様を実現!

 まずチェックしたいのは、ヘッドマウントユニットの外観デザイン。従来までは、ホワイトを基調としたカラーリングだったが、本製品はブラックを基調としており、AV機器らしさを感じさせる。また、形状も従来から大きく変化。スリムを強調したデザインだった従来モデルに対して、本製品では、若干、奥行きが短くなった印象だ。

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▲従来モデルから、外観デザインを大幅に変更。従来は近未来的なイメージだったのに対して、本製品ではAV機器らしい印象になっている。

 とはいえ、装着のしやすさは従来モデルから、格段に向上している。というのも、ヘッドマウントユニットを固定するためのヘッドバンドの角度が変更できるようになり、より装着しやすく、しっかりと固定できるようになった。

 またヘッドマウントユニットが、従来モデルに比べて約10グラム軽くなっているのもポイント。わずか10グラムの軽量化だが、ヘッドマウントユニットの形状変更と相まって、装着時に感じる重量は、かなり軽くなったように感じる。

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▲上側のヘッドバンドは角度を変更し、ヘッドマウントユニットをしっかりと頭部に固定。一方、下側のヘッドバンドが下方に湾曲し、ガッチリとヘッドマウントユニットを支える。

 加えて、額に固定するヘッドパッドが従来の約1.8倍に大型化されており、額への圧迫感が軽減。装着感の向上と軽量化により、長時間し使用しても、疲れづらくなっている。

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▲ヘッドパッドは約1.8倍に大型化。従来モデルよりも、圧迫感が抑えられ、長時間利用する場合にも、負担が少なくなった。

■スマホやタブレットとつなげてヘッドマウントユニットだけでも利用可能!

 外観デザインが大幅に変更され、そちらに目を奪われがちだが、本製品の最大の進化ポイントは“モバイル対応”と“ワイヤレス化”だ。本製品ではヘッドマウントユニットに直結するバッテリーユニットを付属。従来は、プロセッサーユニットに接続して利用する仕組みだったが、本製品は、ヘッドマウントユニット単体でも稼働できる。

 しかも、バッテリーユニットには、HDMI(MHL対応)入力端子を用意しており、モバイルPCはもちろん、スマホやタブレットに保存されている動画データをダイレクトに視聴することも。さまざまな機器と接続でき、利用場所を限定せずに使えるというわけだ。

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▲バッテリー上部には、MHLに対応したHDMI端子を装備。スマホやタブレットに保存してある映像やネット動画なども手軽に試聴できる。

 また、上位モデルの『HMZ-T3W』では、バッテリーユニットに“ワイヤレスHDMI”機能も内蔵。プロセッサーユニットとの接続もワイヤレス化を実現してている。従来モデルのように、ケーブルを通すスペースを気にする必要もなくなり、その日の気分で試聴場所を気軽に変更できる。

 従来モデルでは、ケーブルの引っ掛かりが気になって、姿勢を変えるのも気を使っていたが、本製品ならその心配もない。よりコンテンツに没入して視聴でるできるようになっている。

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▲『HMZ-T3W』バッテリーユニットには、ワイヤレスHDMIの受信モジュールを装備。プロセッサーユニットとケーブルで接続する必要はない。

■映像もサウンドもゲームに最適な状態にカスタマイズ!

 肝心の映像やサウンドもパワーアップしている。映像面では、従来はプロセッサーユニットとヘッドマウントユニットの双方で処理していた画像の処理を、新開発のHMZ専用LSIによりヘッドマウントユニットに処理を集約。映像処理の遅延は最小1フレームまで抑えられ、タイミングのシビアなゲームも十分にプレイできるように。

 加えて、映像設定には“ゲーム”モードを用意。主に暗い部分を明るく処理することで視認性を向上させているのが特徴で、処理の精度は4段階から選べる。

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▲ユーザーが覗き込むレンズ部分も新設計。レンズ面の形状や枚数を最適化することで、目に映る画像のぼやけ具合を改善。また、従来よりも、20パーセント軽量化を実現。

 また、音声もゲームモードを用意。音場の作り込みは、SCEのサウンドデザイナーが監修しており、全方位のサウンドがきちんと聴こえるのが印象的だ。FPSでは、背後から接近する敵の足音なども、周囲の効果音にかき消されることなくしっかりと聴こえ、的確に状況を判断できる。

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▲ヘッドホンは、従来モデルと同様に変更が可能。付属の密閉ダイナミック型のヘッドホンをはずし、普段利用しているヘッドホンに付け替えて、好みのサウンドで楽しめる。

 装着感が向上し、映像処理や音声処理も強化された本製品でなら、ゲームもいままで以上に楽しめるだろう。

 電撃PlayStationでは、新製品の情報に目がない担当編集&ライターが、VAIOやXperiaなどSONYの新製品をレビュー&解説するコーナー『DIGINAVI S』を不定期で連載中。本誌の内容もぜひチェックしよう。

(C)2013 Sony Corporation, Sony Marketing (Japan) Inc.

▼ヘッドマウントディスプレイ『HMZ-T3W』
■メーカー:SONY
■価格:オープン価格(予想実売価格10万円前後)
■発売日:2013年11月23日
 
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Amazon.co.jp
▼ヘッドマウントディスプレイ『HMZ-T3』
■メーカー:SONY
■価格:オープン価格(予想実売価格8万円前後)
■発売日:2013年11月23日
 
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