2013年11月29日(金)
詳細なルール解説はニャースに任せるとして、ここからは収録されているデッキを使って実際にバトルをしてみます。相手はポケモン好きのライター・ヤマセです! ざっくりと『ポケモンカードゲーム』の雰囲気をチェックしてみてください。
僕はゲームのほうでも選んだ相棒・ケロマツのデッキでバトル。一方のヤマセはというと、そんなケロマツに有利なハリマロンのデッキをチョイスしました。「水タイプには草タイプが有利。常識ですよね」とヤマセ。そうなんです。『ポケモンカードゲーム』にも、ゲームと同じくタイプの有利不利があるのです。後出しで有利なデッキをなんのためらいもなく選んでくるとは……!
しかし、ヤマセはまだまだ甘いのです。デッキにハリマロン、フォッコ、ケロマツしか入っていないわけがないでしょう! 3つのデッキはそれぞれ、メインとなるタイプと、それを補うタイプの2つで構成されているのです。
▲ハリマロンデッキは、草+フェアリータイプの構成。話題の新タイプを早くも体験できます! フェアリータイプは鋼タイプに弱く、悪タイプに強い特徴を持ちます。 |
▲フォッコデッキの場合は、炎+悪タイプの構成。苦手な草タイプには、《グラエナ》が活躍します。 |
▲ケロマツデッキは、水+鋼タイプの構成。このように、3つのデッキ間で、メインのタイプとサブのタイプで、それぞれに有利不利の関係があるのがわかります。 |
というわけで、今回のバトルは相手に弱点を突かれてしまう《ゲッコウガ》を、《キリキザン》がいかにサポートできるかにかかっているわけですね! デッキをシャッフルして、相手にも軽くシャッフルしてもらったら、カードを7枚引きます。気になる最初の手札は――!
▲これは……勝ちましたね……(確信)。 |
先ほど鍵を握ると言った《コマタナ》&《キリキザン》がワンセットあり、さらにエースの《ゲッコウガ》もあるという盤石の布陣です。バトル場に《コマタナ》を伏せて、サイドカードを3枚置いて準備完了。じゃんけんは僕が勝ったので、僕の先攻でバトル開始です! 行け! コマタナ!
▲サイドカードを3枚セット。相手のポケモンを1匹きぜつさせるごとに1枚引けます。先に3枚全部引いたほうの勝利! |
相手のポケモンは《ペロッパフ》。新タイプですが、ここは容赦なく《コマタナ》で弱点を突いていきますよ! いきなりワザ“つきさす”で攻撃していきたいところですが、『ポケモンカードゲームXY』からのルール改定により、先攻の最初の番のみポケモンはワザが使えません。《コマタナ》に、ワザを使うのに必要な“エネルギー”をつけて終了です。
▲《ペロッパフ》対《コマタナ》。弱点を突ける《コマタナ》が有利! |
これでヤマセはいきなりピンチに。それを察したのか、ヤマセは《ペロッパフ》での攻撃をあきらめ、ベンチに置いた《ハリマロン》にエネルギーをつけてきます。『ポケモンカードゲーム』は、ポケモンにエネルギーと呼ばれるカードを、1回の番に1枚ずつつけることができます。ワザに必要なエネルギーを、いかに早くつけられるかがカギとなります。
こちらは次の番、1枚カードを引くとなんと《ケロマツ》が出ました! バトル場は余裕がありそうなので、ベンチに《ケロマツ》を出して育成開始。次の番には《ゲコガシラ》を引いてきたので、そのまま《ケロマツ》にカードを重ね、進化させて水エネルギーをつけます。これで《ゲッコウガ》が暴れる準備はOKです。
▲攻撃は《コマタナ》に任せ、ベンチで《ケロマツ》を育成。《ゲコガシラ》が来たので、これを《ケロマツ》に重ねることで進化できます! |
次の番、こちらは《コマタナ》を《キリキザン》に進化! “じごくづき”で《ペロッパフ》をきぜつさせると、あちらから《ハリマロン》が出てきます。エネルギーが3個ついていますが、進化できない場合こちらの“メタルクロー”が決まれば一発KOです。
▲デッキ相性を覆す、用心棒のような存在の《キリキザン》。すごく頼りになりますね! |
しかしさすがにそんなことはなく、《ハリマロン》が《ハリボーグ》に進化。“ニードルアーム”で50ダメージを与えてきますが、《キリキザン》がギリギリ踏み止まります。相手が《ブリガロン》を持っている場合、次の番に《ハリボーグ》が《ブリガロン》に進化して、そこから逆転負けを許してしまう可能性がありますね……。この《キリキザン》を《ブリガロン》に突破されてしまうと、そのままベンチの《ゲコガシラ》までもがやられかねません。
▲《ハリマロン》が《ハリボーグ》に進化! 50ダメージはかなり大きなダメージです。 |
余裕が出てきたのか、「《キリキザン》を倒したら実質もう僕の勝ちですね」と勝ち誇るヤマセ。しかし、ヤツの弱点は見えています。それは《ハリボーグ》についているエネルギーです。《ハリボーグ》は、ワザを使うのに最低1個は草エネルギーがついている必要があります。しかし今、《ハリボーグ》には1個しか草エネルギーがついていません。そこで、グッズ《クラッシュハンマー》の出番です! コインを投げてオモテが出れば、相手の場のポケモンについているエネルギーを1個トラッシュできるのです。コイン投げの結果は……オモテ!
▲とっておきの《クラッシュハンマー》。エネルギーをトラッシュしてしまえば、相手はワザを使えません! |
草エネルギーをトラッシュされた《ハリボーグ》は、ながねぎのないカモネギのようなもの。しかしヤマセは《ハリボーグ》を《ブリガロン》に進化させて、さらにグッズ《きずぐすり》でHPを回復して時間稼ぎをしてきます。こちらも《キリキザン》の“メタルクロー”で攻撃し続けますが、さすが《ブリガロン》はHPが150あるだけあって固い! 《ブリガロン》が出てくるところまでは読んでいましたが、《きずぐすり》までは想定外です! そうこうしているうちに、サポート《ティエルノ》でカードを3枚引かれ、ついに草エネルギーを手札に引き込まれ、《キリキザン》はきぜつさせられてしまったのでした……!
▲粘る《ブリガロン》。《きずぐすり》でHPを30回復され、なかなか倒せません。 | ▲カードを3枚も引ける《ティエルノ》。これだけ引いたらさすがに草エネルギーが来ますよね……。 |
とはいえ、《キリキザン》の活躍により、《ブリガロン》にかなりのダメージを与えられました。こちらは万全の体制の《ゲッコウガ》をバトル場に繰り出します! 《ゲッコウガ》が“アクアエッジ”で華麗に《ブリガロン》を倒し、続いて相手のベンチに控えていた《カビゴン》と1対1。さすがにあちらはエネルギーをつけるのが間に合わず、《ゲッコウガ》が《カビゴン》を倒して大勝利となったのでした! やったー!
▲こちらのデッキのエース《ゲッコウガ》。さすが2進化ポケモンだけあって、“アクアエッジ”は80という強烈なダメージを与えます。 |
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