2013年12月11日(水)
『ブレイブルー』シリーズの舞台は“黒き獣”の出現によって荒廃した世界で、メインとなるストーリーは“蒼の魔道書”をめぐる形で展開。また、世界を統治している“世界虚空情報統制機構(統制機構)”に反逆している主人公・ラグナ=ザ=ブラッドエッジを中心に描かれている。
登場するキャラクターにもそれぞれエピソードが用意されており、複数の人物の思惑や行動が絡み合って物語が展開していくところが最大の見どころと言える。
なお、各キャラクターの目的や、所属組織はシリーズを重ねるごとに変化しており、最新作の『クロノファンタズマ』開始時点では、下のようになっている。
統制機構の最高権力者である“帝”を中心とした組織。その目的は三輝神・アマテラスユニットの破壊であるが、おのおのが思惑を持って行動している。
・主な所属人物:ハザマ、レリウス、ツバキ、ライチ、ニュー、アラクネ
統制機構に所属しながらも、帝に反旗を翻している人物たち。ジン=キサラギは獣兵衛と、ノエル=ヴァーミリオンはレイチェル=アルカードとともに行動している。また、カグラ=ムツキは統制機構の最高司令官でありながら、帝に対して不信感を持っている。
・主な所属人物:ジン、ノエル、マコト、カグラ
魔素や術式に頼らない、科学主体の組織を復活させようとしている組織。その理念から、統制機構とは相容れない組織であり、敵対している。
・主な所属人物:ココノエ、テイガー、アズラエル
それぞれの思惑を胸に連合階層都市イカルガを目指す人物たち。ラグナ=ザ=ブラッドエッジは、タオカカとともにイカルガを目指していたが、はぐれてしまい別行動を取っている。
2100年、突如として現れた“黒き獣”により、人類は存亡の危機にさらされる。そんな時、6人の英傑が現れた。彼らは古の力“魔術”を人々に伝え、人類はそれを科学と融合させた万能の力、“術式”を完成させる。
戦う力を手に入れた人類は反撃を開始。激戦の末に黒き獣の封印に成功する。しかし、黒き獣より放たれた“魔素”の影響により世界の人口は激減し、階層都市での生活を余儀なくされるのであった。
2199年12月31日、第十三階層都市カグツチに統制機構の反逆者ラグナ=ザ=ブラッドエッジが姿を現す。統制機構の施設を次々と破壊していくラグナはやがて最下層の“窯”へとたどり着き、ニュー・サーティーンと対峙する。
ニューはラグナと融合することで黒き獣と化すことを試みる。しかし、これを観測していた世界の管理システム“タカマガハラ”は、黒き獣の誕生による世界の崩壊を予測し、2人が融合するたびに歴史を2100年へと巻き戻す。これにより、世界は2100年から2199年12月31日までを幾度も繰り返していたのだ。
しかし、繰り返す世界に歪みが生じ、歴史は徐々に変化していく。そしてついに、窯へ落ちそうなラグナをノエル=ヴァーミリオンが助けるという結末が生まれる。これにより、世界は2200年を迎え、数多の可能性を秘めた新たなる未来“確率事象(コンティニュアムシフト)”が始まった。
2200年1月。ループする世界が終焉を迎えてから一週間後、窯を破壊したラグナは自身の運命を狂わせた真の敵・ユウキ=テルミの復活を知り、カグツチへとどまる。やがてラグナは、カグツチの最上階でテルミと対峙する。
テルミは真の蒼の継承者であるノエルを誘拐し、憎しみを増幅させることで“神殺しの剣クサナギ(ミュー・テュエルブ)”として覚醒させていた。ラグナはノエルを助けるため、自らの左腕を犠牲にノエルを正気へと戻す。しかし、テルミはこの間にタカマガハラの隙を突き、無力化してしまう。そして、満身創痍のラグナの前に、統制機構の最高権力者である帝とその側近が出現。すべてが帝の思惑であったことを告げて去っていく。
数日後、失った左腕をココノエの助力で取り戻したラグナは、己に課された役目を果たすため、カカ族の少女・タオカカとともに、連合階層都市“イカルガ”へと向かうのであった。
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