News

2013年12月6日(金)

PS3/PS Vita『英雄伝説 閃の軌跡』これぞ青春! これぞ王道RPG! 親しみやすい“学園もの”和製RPGとして高評価【電撃オンラインアワード2013】

文:アツゴロウ

前へ 1 2

■RPGでありながら、恋愛ADV的な一面も!? 仲間との絆を深める要素が熱い!

 《VII組》メンバーの交流は、授業や特別実習だけに留まりません。彼らは同じ学生寮で日々暮らしており、学校が休みの自由行動日には、リィンを操作して会いに行き、一緒の時間を過ごすこともできます。そうすることで相手の新たな一面を知ることができますし、リンク経験値(友好度)も獲得可能。経験値が一定以上になればリンクレベルが上がり、特別なイベントが見られたり、戦闘でもさまざまなメリットが得られるのです。

『英雄伝説 閃の軌跡』 『英雄伝説 閃の軌跡』
▲自由行動日は相手のいる場所へ行って会話。ここで絆ポイントを消費すれば、一緒に行動できます。

 特に、物語終盤に発生する個別イベントは、一定以上のリンクレベルが必要に。自分は3人ほど条件を満たせましたが、気になる相手とは常日頃から積極的に交流し、リンクレベルを上げておいたほうがよさそうです。ちなみに、交流できる相手は《VII組》メンバーだけでなく、クラスの担当教官のサラ、先輩で学院の生徒会長を務めるトワ、途中から仲間に加わるクロウとミリアムとも交流できます。

『英雄伝説 閃の軌跡』
▲リンクレベルを上げて、各キャラクターの特別なイベントを見届けましょう!

 気になる異性にアプローチするか? それとも男性同士の友情を深めるか? すべてはプレイヤーしだい。甘酸っぱい青春の味をご堪能あれ!

■戦術リンクでバトルの深みもアップ! 最後に待つのは、続編を先取りしたバトル!?

 『軌跡』シリーズの戦闘は、敵味方が行動順に沿って移動や攻撃を行うAT(アクションタイム)バトル。戦略性が高く、シリーズの大きな魅力でもあるこのバトルに、『閃の軌跡』では“戦術リンク”という新システムが導入されています。

 これは、2人のキャラクターをリンクさせることで、強烈な連携攻撃を繰り出せるようになったり、HP回復などのリンクアビリティで互いをカバーしあえるようになるというもの。コンビになる2人のリンクレベルが高いほど、より高レベルなリンクアビリティも発動できます。また、連携攻撃はボタン1つで、リンクアビリティは自動で発動するため、よりスピーディかつ効率よく戦うことができました。

『英雄伝説 閃の軌跡』 『英雄伝説 閃の軌跡』
▲アーツは駆動までに時間がかかるものの、攻撃から回復、補助までいろいろこなせるため、使いどころは多いです。なお、SクラフトはCP(クラフトポイント)が100以上あると使える、各キャラクターの必殺技。演出も派手でカッコいい!

 他にも、武器に斬、突などの属性が付与され、これで敵の弱点を突くといった要素も追加。バトルの戦略性がさらにアップし、ボスはもちろんザコと戦う時でも戦況を見て、考えながら戦うのが非常に楽しかったですね。グラフィックが向上したことで、各キャラクターの必殺技であるクラフトやアーツ(導力魔法)の演出が派手になったのもうれしいところ。すべての演出はスキップできる(移動演出すらスキップ可能!)ので、スピーディに戦いたい時も問題なしでした。

『英雄伝説 閃の軌跡』 『英雄伝説 閃の軌跡』
▲敵の弱点属性の武器で攻撃すると、相手の体勢を崩しやすい。崩した後は連携攻撃を加えることが可能です。

 ちなみに、本作の終盤では、いきなりシリーズ初となる新たなバトルシステムが登場します。なんと言いますか、敵の行動を予測して弱点を狙う仕組みなんですが、その規格外の迫力はRPG好きにとって一見の価値アリかと思います。個人的には、このシステムって、次回作でのキモになるシステムなんじゃないかと。きっと次回作では、××(自主規制)でのバトルががんがん登場するんだと思います。

■普通に遊んでも長いけど、やり込み要素を極めようとすると……ヤバイです!

 釣りや料理のレシピ集めなど、多彩なやり込み要素が楽しめるのも『軌跡』シリーズの魅力の1つです。『閃の軌跡』でもそれはもちろん健在。魚を釣り上げるともらえるポイントがあれば、専用のアイテムと交換できるし、レシピは回復アイテムとして使えます。これらをコンプリートすれば、戦闘が俄然有利になるレアアイテムまで手に入るんですから、やりがいがあるってものです。

『英雄伝説 閃の軌跡』 『英雄伝説 閃の軌跡』
▲釣りのミニゲームや料理作りも用意されています。こういった要素のコンプリートは、挑戦しがいがあります!

 他にも、最強武器の素材と交換できる本集めとか、やり込み要素はまだまだあります。ちなみに自分はいくつか収集物を取り逃してしまったのですが、中には後で質屋で買えるものもあり、なんとかコンプリートできました。細かいところで親切設計なのは、さすが日本ファルコムさん。いい仕事してます!

 普通に遊んでも軽く60時間くらいはかかる大ボリュームですが、こういった寄り道を始めると、プレイ時間は倍以上に跳ね上がります。ぶっちゃけ、ちょっと物語を進めるごとにモブキャラレベルの人物の会話内容ががんがん変わるので、世界観を楽しむために寄り道をするのもオススメします!

『英雄伝説 閃の軌跡』 『英雄伝説 閃の軌跡』
▲質屋では掘り出し物でレシピなどの本が手に入るため、こまめに足を運ぶのがよろしいかと。あと、士官学院内の教官や学生の情報を集める“人物メモ”は、コンプリートの難易度が高く、やりごたえがありますよ。

 長く続いているシリーズと聞くと、初めて遊ぶ人はちょっと敬遠してしまうかもしれませんが、過去作品を知らなくても楽しめるように、物語自体は本作だけで一区切りになっています。

 もちろん、過去作を遊んでいるとニヤリとできる部分は多々ありますけど、純粋にRPG好きの人は、今回の『閃の軌跡』から遊んでも存分に楽しめると思います。最初のほうでも書きましたけど、今回は“学園もの”ということで、世界観に入り込みやすい作りになってますので。発売当初、ロード時間の長さやイベントシーンのスキップ演出などで不満の声もありましたが、発売後のパッチによって、プレイ環境が大きく改善された点もポイントです。

 幸い、本作はそんなにシビアな難易度じゃありませんし、アイテムやレベルなどを引き継いでの周回プレイもできます。間違いなく2013年を代表するメイドインジャパンの大作RPGなので、少しでも興味が沸いたらぜひプレイを! そして、“電撃オンラインアワード2013”への投票をお願いします!!


あなたの2013年のベストゲームを教えてください!

 ファン投票で2013年のベストゲームを決める“電撃オンラインアワード2013”にぜひご投票ください! 対象タイトルは、2013年1月~12月に国内で発売・配信・サービス開始された、あらゆるゲーム。コンシューマゲームに限らず、PCゲーム、スマホゲーム、トレーディングカードゲーム、ボードゲームなども含まれます。

 投票していただいた方の中から抽選で、PS4、PS Vita(PCH-2000)、ニンテンドー3DS LLのいずれかを5名様に、好きなソフト1本を20名様にプレゼントいたします(ハードとソフトは、いずれか1つしか選べません)。ご希望の賞品とともに、あなたの2013年のベストゲームを投票してください! なお、当選者の発表は、2014年2月上旬を予定しています。

“電撃オンラインアワード2013”の投票はこちらから

(C) 2013 Nihon Falcom Corporation. All rights reserved.

データ

関連サイト

関連記事

前へ 1 2