2013年12月4日(水)
全国のゲーム屋さんが毎月1本、実際に遊んでみて「これはおもしろい」というゲームを選ぶ「ゲーム屋さんが選んだ良作!」。11月の良作に選ばれたのは、Wii Uで発売された、名作2Dアクションゲームシリーズの最新作『レイマン レジェンド』でした。今回も本作について、ライター・田下広夢氏が語ります。
●『マリオ』並におもしろい
横スクロールアクションがあるんです
横スクロールアクションの金字塔といえば『スーパーマリオブラザーズ』を始めとする『マリオ』シリーズですよね。でも、その『マリオ』シリーズ、例えば『New スーパーマリオブラザーズU』と比べても決して見劣りしない、甲乙つけがたい、そんな傑作横スクロールアクションゲームがWii Uで発売されていることをご存知でしょうか?
それが今回の『ゲーム屋さんがえらんだ良作!』でご紹介する『レイマン レジェンド』です。『レイマン』シリーズは、『アサシンクリード』シリーズや『スプリンターセル』シリーズで有名なフランスのゲームメーカー、ユービーアイソフトのタイトルです。初代は1994年に発売、じつはユービーアイソフトの古くからある看板タイトルなんです。それだけにかなり力を入れて制作されています。
●Wii U GamePadを生かしたゲームがない?
『レイマン レジェンド』があるじゃないか!
Wii Uのことをそれほど知らない人は、Wii UはもっとWii U GamePadを生かしたゲームを発売するべきだと言います。しかしじつは、Wii U GamePadを生かしたゲームというのはいくつもあるのです。そして間違いなく、『レイマン レジェンド』はそのうちの1つです。
『レイマンレジェンド』では、最大5人までマルチプレイが楽しめます。プレイヤーキャラクターをそれぞれが操作して、みんなで一緒にコースを進んでいきます。しかし、完全にコースが壁によって閉ざされている、そんな場面に遭遇します。このままでは進めません。そんな時は、Wii U GamePadを持っているプレイヤーが、タッチパネル表示されている『マーフィー』というキャラクターにタッチします。マーフィーはWii U GamePadのタッチパネルで操作することができ、ジャマな壁を動かしてどかしたり、ロープを切って柱を落としたり、穴を掘って道を作ったり、他のキャラクターのサポートをします。
これがじつにおもしろいんですね。壁を動かすにしても、ただジャマだからどけるというだけではありません。例えば、『レイマン レジェンド』ではジャンプ中に壁にぶつかると、そこからさらに壁を蹴って三角飛びのように進むことができますが、キャラクターのジャンプの軌道を読んで、行く先々に壁を動かすことで、まるで通り道がなかったように見えるコースを、忍者のように飛び回って攻略することができたりします。もちろん、2人の息はぴったりあっていなければいけません。ルートを確認して、声をかけて、うまくいくとキャラクターが画面内をところ狭しと駆け巡ります。思わずハイタッチしたくなる高揚感です。
●1人プレイはどうなるの?
コンピュータを人間がサポートする!?
こういう紹介の仕方をすると、一緒に遊ぶ人がいないとおもしろくなさそうに思うかもしれませんが、まったくそんなことはありません。2人で協力しないと進めないところを1人で遊ぶとどうなるのか? コンピュータがサポートしてくれる? いいえ、逆です、コンピュータをサポートするんです。プレイヤーがWii U GamePadで操作すると、コンピュータが自動でキャラクターを進めてくれます。画面の情報から攻略ルートを考えて的確なサポートをすれば見事クリアしてくれます。うまくサポートすると、きちんと隠しルートにだって行ってくれます。コースからルートをわりだして、そのために必要なサポートをするというのは、じつに新鮮でおもしろい感覚です。日本ではまだ知らない人も多い『レイマン』シリーズですが、アクションが好きでWii Uを持っているなら、遊ばないのはもったいないというぐらいの良作です。ぜひ、試してみてください!
実際の販売店での“良作ゲーム”コーナー例
販売店での展開の一例。各お店の写真は10月の良作『The Wonderful 101』の店頭展開のもの。
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