3DS『闘神都市』に楽曲を提供するShadeさんのコメントを独占入手！ 本作の予約特典で復刊する『テクノポリス』への想いを語る

文：電撃オンライン

　イメージエポックは、2014年1月30日に発売する3DS用ソフト『闘神都市』について、予約特典の紹介動画を公開した。

　本作は、1994年にPC-9801で発売されたファンタジーRPG『闘神都市II』の物語をベースに、システムやキャラクターをすべてリファインしたタイトル。想いを寄せる女性・葉月と結ばれるべく、総勢70人の女の子との交わりを力に変え、主人公・シードが闘神大会に優勝するという無謀な命題に挑んでいくストーリーだ。作品の監修は、オリジナル版を手掛けたアリスソフトが行っている。

　本作の予約特典として用意されているのは、11月1日の記事でお伝えしたようにPCゲーム専門誌『テクノポリス』の2014年復活版だ。その詳細については、公開された動画でチェックしてほしい。なお、動画内で使用されているBGMは、元アリスソフト所属の作曲家で、本作の主題歌音楽を手掛けたShadeさんによるチップチューンアレンジが施された、どこか懐かしいサウンドになっている。

　さらに、電撃オンラインではそのShadeさんのコメントを独占入手した。『テクノポリス』への投稿経験があるShadeさんが、自らの体験談を交え、物作りと『テクノポリス』への想いを語っているので、ぜひ最後までご覧いただきたい。

『闘神都市』予約特典紹介動画

※特典のデザイン、内容、仕様は制作中のもの。予告なく変更になる場合がある。
※特典は数に限りがある。なくなり次第、配布終了となる。
※一部店舗では取り扱いのない場合がある。詳しくは店頭にて確認のこと。

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■Shadeさんのコメント

　雑誌『テクノポリス』では、「古代祐三先生が作られたメロディをもとに、MUSICLALF（※）でアレンジした作品を募集する」というコーナーがあったのですが、実を言うと僕は、そのコーナーに投稿していたんです。

　古代先生に自分の曲を聞いてもらえるだけでもめちゃめちゃ嬉しかったのですが、そのコーナーで他の方にまじって僕の曲も取り上げていただけたときは、「うぉぉぉぉ!!!!!!まじか!!!!」と、めちゃめちゃうれしくて、掲載ページコピーをしまくって、友だちに押し付けまくりでありました（笑）。

　インターネットができて、とても便利な世の中になりました。例えば、ツイッターなどで有名人や神様のように尊敬する人へ、直接メッセージを伝えられるようになったし、YouTubeやニコニコ動画を使って無料で自分の作品を多くの方に見ていただけるようになりました。本当にうれしいことです。

　ですが。

　我々は便利になるにつれ、その「ありがたさ」をついつい忘れてしまう時があるんじゃないかなあ、と思うのです。まるで、空気が「ある」ことが当たり前すぎて、無くなるなんてことを我々が普段なかなか想像しないように。空気がなくなったら皆死ぬのに、普段の生活で空気に対する感謝なんてなかなかしないですよね。

　そうなんです。「ありがたい」とは有難いと書きます。つまり「有ること（＝在ること）」は当然ではなく「難しい」からこそ、有難いのですね。我々が普段当たり前のようにあると思っていることは、当たり前でもなんでもない。本当は「在ること」とは「難しい」ことなのです。ただ我々がそれになかなか気づかないだけ。

　「表現できる場所」や「楽しみに待ってくださるお客様」もまた同じです。YouTubeやニコニコなど、我々が無料で表現できる場所は、きっと各企業様の不断の経営努力によって無料で利用できるわけですし、お客様は他にも魅力的なコンテンツがたくさんある中、貴重な時間を僕に割いてくださり、僕が作った音楽を聴き、ゲームやCDを買ってくださる。たくさんの方のご好意の上に僕たち表現者は成り立っています。

　そして『テクノポリス』とは、かつての「表現ができる場所」の1つ、つまり表現者の卵が皆様に自分の作品を見ていただける数少ない場所の1つでした。『テクノポリス』が20年の時を経て、『闘神都市』の特典として復刊されることをお伺いした時に、はじめに思ったのは、まさしくそのことであり、この楽曲は、楽しみにしてくださるお客様の皆様だけではなく、そんな貴重な表現場所を作ってくださっていた『テクノポリス』という雑誌への、ささやかではありますが感謝の気持ちがカタチになったものです。

　今回制作するに当たって、当時投稿した時と同じタイプの音源を使ってみました。（当時の音を再現するにあたって、G.I.M.I.Cという機械を使用いたしました。G.I.M.I.C projectの皆様、ご協力ありがとうございました！）

　20年という歳月は生まれたての赤ちゃんが成人、つまり大人になる歳月です。その歳月を経て、表現者の卵であった僕もたくさんの方に支えられ、かろうじて成人になれました。『テクノポリス』編集部の皆様へ、かつて投稿をしていた表現者の卵がこんな曲を書く表現者になりました！　というご報告をこの場をお借りしてお伝えできれば、こんなにうれしいことありません。

　では……最後になりましたが、あらためまして。

　『テクノポリス』復刊おめでとうございます！

Shade　Twitter＠Shade0123

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※MUSICLALF……PC-9801/PC-8801シリーズのFM音源対応の作曲・サウンドドライバソフト。

　なお公式サイトでは、開発スタッフや関係者らによる連載コラム“闘神都市についてあれこれ書いていきます”が本日更新された。今回は、プロデューサ－の御影良衛さんが、“ゲームのボリューム”をお題に、これまで明らかにされなかったことや、ちょっとしたこだわりのポイントなどを書いている。

(C)ALICESOFT (C)ALICESOFT／Imageepoch／闘神都市製作委員会
(C)徳間書店

• 3DS『闘神都市』公式サイトはこちら

データ

関連サイト

• 3DS『闘神都市』公式サイト