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2014年3月4日(火)

『魔都紅色幽撃隊』キャラ名鑑+インタビュー:小菅春吉(声:関口英司)。小太りなお腹&ヒゲに注目!? ロックを愛する高校中退ミュージシャン

文:長雨

 アークシステムワークスが4月10日に発売するPS3/PS Vita用ソフト、『魔都紅色幽撃隊(まとくれないゆうげきたい)』。今回は、本作に登場する小菅春吉(声:関口英司)について、キャストインタビュー付きで紹介していく。

『魔都紅色幽撃隊』

 『魔都紅色幽撃隊』は、今井秋芳監督が手掛ける『學園ジュヴナイル伝奇』シリーズの最新作で、『東京魔人學園伝奇』『九龍妖魔學園紀』と世界観を共有する學園ジュヴナイル伝奇アドベンチャー+RPG。プロデューサーは金沢十三男さん、キャラクターデザインは倉花千夏さん、音楽はThe Key Project、OP曲は植松伸夫さんが担当している。

 なお、キャストインタビュー中には、通りすがった今井監督や金沢プロデューサーから補足やツッコミ(!?)が入ることも。まだオフィシャルには公開されていない裏情報が語られていることもあるので、ぜひ開発スタッフのコメントにも注目してほしい。


【小菅春吉(こすげ はるきち)/声:関口英司】

「そんなの全然ロックじゃねぇッ!」

『魔都紅色幽撃隊』

――ロックを愛する高校中退ミュージシャン――

 ロックをこよなく愛する夕隙社のアルバイトで、ロックバンドRAVENに在籍している。見かけによらず年齢は18歳。”反社会的な感じがロックでカッコイイから”という理由だけで、渋谷区にある高校を中退した。

 小太りでヒゲを生やしており、いつもエレキギターを持っている。英国の伝説的なインディーズ・ロックバンド“Slive Brrich(スライヴ・ブリック)”をこよなく愛し、夕隙社の社用車に勝手にカセットテープを積んでいる。

【ボイスの試聴】

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

◆小菅春吉 プロフィール

●得意科目:音楽
●出身地:青森県 ●血液型:A型
●誕生日:10月25日 ●年齢:18歳 ●身長:165cm

『魔都紅色幽撃隊』

◆小菅春吉のセリフの例

「誰だよ、俺様の演奏を邪魔すんのは?」

「熱いロックを聴かせてやるぜ」

「この音を聴けッ!!」


■関口英司インタビュー:今井監督の乱入で、かつてのラジオ番組のような雰囲気に!?


『魔都紅色幽撃隊』

◆関口英司(せきぐち えいじ) プロフィール

 マウスプロモーション所属の男性声優。今井監督作品では、『東京魔人學園剣風帖』で雨紋雷人、如月翡翠、黒崎隼人、『東京魔人學園外法帖』で九桐尚雲、奈涸、十郎太、『九龍妖魔學園紀』で墨木砲介、JADEを演じた。


――ご自身が演じた小菅春吉というキャラに関する第一印象を教えてください。

関口:見た目的に小太りでヒゲ面だったので、「ああ、ついに自分も今井監督の作品で、学生ではなく、おじさんをやることになったんだなあ」と思っていたら、実は18歳くらいだと言われて、「うそー!」と(笑)。それまでに考えていた演技のイメージが崩れてしまって、どう演じるのか考えるのが大変でした。

 ただ、見た目はコミカルなんですけど、中身はかなり熱い感じのキャラクターでした。そういう部分は、これまで今井監督の作品でも演じてきたキャラクターなので、そういう意味ではそこまで苦労はしませんでしたけどね。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――収録現場でも、声の年齢を外見に合わせて大人寄りにするのか、年齢設定に合わせて若者寄りにするのか、今井監督と議論をしてましたよね。

関口:キャラクターのイメージ的に、どうしてもアメリカの某歌手にして俳優のあの人が浮かびますので、そうなるとダミ声の方向性がいいのかなと。でも、ダミ声にするとおじさん寄りになっていくので、そうなると18歳という設定と合わないので……。その調整は難しいところでしたね。

 それから、ロックなイメージを強く出しすぎるとかっこよくなりすぎるので、それもまた小菅のコミカルなイメージとはズレてしまいます。とはいえ、小菅が持つ芯の強さはどこかしらで表現できるように意識した形ですね。

 あんまりやりすぎると今井監督に「かっこよすぎ」と怒られるんですけど、仕方ないじゃん、オレってかっこいんだからさあ(笑)。

今井:はいはい(笑)。

関口:ごめんさい。ウソですよー。言ってみただけです(笑)。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――かつて演じられた、今井監督作品のキャラクターと比べて、今回のキャラはいかがでしたか? これまではクール系のキャラが多かった印象ですが?

関口:そうですね。特に忍者である如月一族のイメージが強かったと思います。如月以外のキャラもやっているので、全部が全部クール系というわけではないんですが、これが『九龍妖魔學園紀』になると、またおかしな方向に(笑)。まあ、墨木も好きなんですけどね。そしてついに今回、小菅になったと(笑)。

 これはたぶん、今井監督と長年付き合ってきて、関口はこういう人間なんだろうと理解したうえでのキャスティングなんでしょうね(笑)。

――ご自身と小菅春吉を比べて、似ている部分や、逆に真似できない部分などはありましたか?

関口:似ている部分といえば、お腹の出具合は少し似ているかもしれませんね(笑)。

今井:イベントでコスを着てもらいますか!

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

関口:いいねえ! ……でも、そうなったら意地でもガリガリにやせて出演するからね(怒)。

 ええと、真似できないところはいろいろありますが、少なくとも、ロックだからという理由だけで学校を中退しちゃうところは無理ですね。そんな思い切りのよさは、うらやましくもありますけど、そこまで振り切ったことはできません(笑)。

今井:いろいろと振り切って、いろいろと暴露しちゃえばいいんじゃないの?

関口:なんで、そんなあることないこと言うんですか(笑)。さっきから横から口を挟んできて、インタビューが進まないじゃない(笑)。

――なんだか、以前にやっていたラジオの雰囲気みたいでなつかしいです(笑)。さておき、今回もある意味恒例の役としてコガメ便も担当したとのことですが、いかがでしたか?

関口:“コガメ便”って、言いづらくて困るんですよね(笑)。かなり前から予習していたんですけど、やっぱり今日も言いにくかったですね。

今井:いやあ、今日の収録では練習の成果がよく出ていましたよ。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

関口:ぬぬぬ、嫌味ですか(笑)。ちきしょう、2回も言い間違えちゃいましたよ。

 まあ、今回もコガメ便を通じて、あのキャラの存在がちらっと出てきたわけで、ある意味で今井監督の作品に皆勤賞ですからね。いつかは隠しキャラで仲間として戦いたいですね。

■今井監督との愉快な掛け合いはまだまだ続く!

『魔都紅色幽撃隊』

――長年のお付き合いがあるので、今さらの質問かもしれませんが、今井監督や監督が手掛ける作品についてどんな印象をお持ちですか?

関口:今井監督のゲームはほとんど遊んできてますし、中でも最初の『東京魔人學園剣風帖』については、たしか7周以上はプレイしたはずですね。ああいう學園+伝奇モノというジャンルのゲームが当時は少なかったということもありますけど、とにかくハマッて遊びました。

 そもそも自分は学生のころから、夢枕獏さんや菊地秀行さん、平井和正さんなどの伝奇小説にドハマリしていたので、今井監督の作品はこれからも楽しみです。

 今回のゲームも、ちゃんと自費で買って周回プレイしようと思っています。あ、“自費で買います”という部分は太字にしておいてください(笑)。

今井:わざとらしいアピールだなあ(笑)。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――今回、夕隙社(ゆうげきしゃ)というオカルト系出版社が登場しますが、身の回りでオカルト的な出来事に出会ったことはありますか?

関口:実は、子どものころに妖怪を見たことがあります。

今井:話を作ってるんじゃないの?

関口:作ってねーよ(笑)! ええと、祖母の家に遊びに行った時、その近所の山を探検していたんですけど、山の中にある家の軒先に変なものが寝ているんですよ。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

今井:心霊体験とか、そうそうないでしょ。

関口:どうしてそう僕の話の腰を折るの(笑)。ええと、そうそう、その変なものなんですけど、人間サイズの大きなヒョウタンに手と足が生えているような形でして……。

今井:ほらほら。話がネタっぽくなってきましたよ。

関口:だから、ネタじゃないって! その時はもう驚いちゃって。何もできずにそうっと山を下りたという、そんな子どものころの不思議な話でございました。

 子どもの時の出来事ながら、その不思議なビジュアルはいまだに頭に残っています。

――続いて、ご自身が演じたキャラクター以外で気になるキャラクターについて教えてください。

関口:たくさんいますけど、まあ、これまでの今井監督作品のキャラクターの例に漏れず、濃いキャラクターのオンパレードですね(笑)。

今井:『魔人學園』の如月はかっこよかったじゃん。

関口:だから、如月以降の話だって。最近の俺の役って、イロモノばっかりじゃん(苦笑)。

今井:だって、この前の舞台でも全裸になってたよね。

関口:全裸じゃねえよ、半裸だよ! ……って、何の話でしたっけ(笑)。

 ええと、他に気になるのは龍蔵院鉄栴かな。龍蔵院と聞くと、やっぱりあのキャラを思い浮かべちゃいますからね。

 それから、如月つながりで忍者系キャラとして、楓伊久も気になるかな。一見するとハロウィンとか魔女っ娘系と見せかけて、忍者マニアというところが濃くていいですね。

 でもやっぱり一番気になるのは、このオカマの双子(華山竹・梅)かなあ(苦笑)。昔から、次はこんなキャラを出すとウワサには聞いていたので、非常に気になりますよ。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』
▲龍蔵院鉄栴(声:柳沢超)。▲楓伊久(声:水崎綾)。▲華山竹(声:坪井智浩)&梅(声:浜田賢二)。

今井:華山兄弟はラジオのころから「出す出す」と言ってましたからね。

関口:気になると言えば、今回はガスマスクキャラがいないんですね。

今井:ガスマスク担当って、『九龍』の墨木砲介くらいでしょ(笑)。

関口:墨木砲介は衝撃的でしたよ。最初から最後まで素顔をまったく出さないキャラなんて、あとにも先にも墨木砲介ぐらいだったからね(笑)。

『魔都紅色幽撃隊』 『魔都紅色幽撃隊』

――最後に、本作に期待するユーザーに向けてメッセージをお願いします。

関口:今井監督が手掛ける第三の『学園伝奇ジュヴナイル』シリーズがついに発表されました。熱くておもしろくて、胸にグッと来るようなストーリーになっているはずです。……まだ遊んでいないので、どんな仕上がりかはわかりませんけど(笑)。

 ただ、これまでのシリーズを遊んできた感触からして、そのへんは絶対に大丈夫だと信じています。皆さんも期待してください。僕も期待しています!

(C) ARC SYSTEM WORKS/TOYBOX Inc.

データ

▼『アークシステムワークス25周年記念 公式キャラクターコレクション』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:KADOKAWA
■発売日:2013年10月24日
■定価:本体3,200円+税
※B5判256ページ(フルカラー)
 
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