2014年1月29日(水)
こんにちは。特集ページ“電撃MTG”のカワカミ雁々です。年末年始のあわただしい時期を終えて、もうすぐ2月! そろそろゆっくりと落ち着いたころなのではないでしょうか?
そんな落ち着いた時期に、腰を据えてじっくりと遊んでほしいゲームがあります。それが、昨年発売された『マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)』の多人数戦用カードセット『MTG 統率者(2013年版)(以下、統率者2013)』を使った“統率者戦”です。
▲『統率者2013』は、初めて遊ぶ人でもすぐに楽しめる統率者戦構築済みデッキ。『回避態勢』『精神掌握』『永久取引』『覇道渇望』『野獣属性』の5種類が発売されており、それぞれ異なった3色の組み合わせで構築されています。 |
▲記事の最後にはプレイ動画も掲載しています。よかったらこちらもご覧くださいませ。 |
『MTG』の中でも高い人気を誇る“統率者戦”ですが、デッキを構築する手間や遊ぶ人数をそろえるところなど(1vs1でも楽しめますが、4人前後で遊ぶのがいいと思います)、ちょっとハードルの高い遊び方のように思えるでしょうが、とてもカジュアルかつ、ワイワイと『MTG』を楽しめる遊び方なんです。そして『統率者2013』であれば、買ってきてパッケージを開けるだけ。これだけで遊ぶ用意が整います。遊ぶメンツは……頑張ってそろえてください(笑)。
もしもまだ『MTGに触れたことがない人を巻き込みたい!! という人は、こちらの初心者向け解説記事を見せながら、教えてあげてくださいね。この記事の感想をくれた人には、抽選で『統率者2013』から構築済みデッキ1種をプレゼントしたいと思いますので、ぜひ最後まで見てくださいね。
【第1回】『マジック:ザ・ギャザリング』ってどんなゲームか知ってるかしら?
【第2回】5つの色の特徴とカードタイプを知っておきましょう!
【第3回】カードのプレイとターンの進行についてお勉強しましょ♪
【第4回】『MTG』で絶対に覚えておきたい“スタック”について講義するわよ♪
【第5回】『MTG』のデッキタイプを紹介するわよ! まずはビートダウンから♪
【第6回】瞬殺だって狙えるかも!? 『MTG』のコントロールデッキを開設するわ
【第7回】電撃MTGが“もっとも身近な大会”に参加! その模様をレポートするわ
【超重要】『マジック基本セット2014』から変更されるルールを確認しましょ!!
さぁ、まずは“統率者戦”という遊び方について紹介していきたいと思います。本当にお手軽かつ、「こんな強くていいの?」というカードをジャンジャン使える楽しい遊び方なので、この記事を読んで『統率者2013』および統率者戦に興味を持っていただければ何よりです。
まず最初に『統率者2013』を使って遊ぶ、“統率者戦”について説明します。統率者戦は、だいたい3~6人程度で同時にゲームを行う多人数戦の遊び方です。1vs1でも遊べますが、多人数で遊ぶほうが一般的ですね。
少しややこしいところとしては、いくつかの専用のルールを持つ遊び方であるというところでしょうか。以下に、通常のゲームと異なる部分をあげていきます。上でも言ったように、最後のページに4人対戦の模様を掲載していますので、動画とルールを見比べながら遊び方を覚えてもらえれば幸いです。
まずは、統率者戦のデッキ構築ルールを説明していきます。まず、デッキには“統率者”となる伝説のクリーチャーが必須となります。これは伝説のクリーチャーであればなんでも構いません。『ラヴニカへの回帰』ブロックに登場した各ギルドの指導者や迷路走者、『テーロス』ブロックの“神”などが候補になるでしょうか。
▲統率者は伝説のクリーチャーであれば、好きなものを選べます。統率者戦は比較的ゆっくりしたゲーム展開になることが多いので、マナ・コストの重いもの、運用にマナがかかるものでも問題ありません。 |
そして、デッキは1枚の統率者と99枚のカード、合計100枚ピッタリで構築します。この中に基本土地以外の同名カードを2枚以上入れてはいけません。すべてのカードが1枚制限となります。また、99枚のカードはマナ・コストに統率者の持つ色以外の色を持っているものを投入することはできません。例えば、統率者が《首席議長ゼガーナ》ならデッキには青か緑、あるいは青緑のマルチカラー・カード、それとアーティファクトカード、土地カードのみで構築する必要がありますし、《鍛冶の神、パーフォロス》を統率者にするならデッキは赤単になるということですね。
▲マルチカラーの統率者を入れることで複数の色の強力なカードを使えますが、基本でない土地は1枚ずつしか入れられないため、土地事故の危険性もついて回ります。 |
なお、統率者戦では土地やアーティファクトなどから統率者の持つ色以外のマナを生み出せません。例えば《ディミーアの黒幕ラザーヴ》を統率者にしたデッキで《夜帷の死霊》を使って相手のデッキから《山》を奪ってプレイした場合、その《山》は赤マナではなく、代わりに無色のマナを生み出します。通常はあまり気になりませんが、好きな色マナを生み出せるカードや、相手からカードのコントロールを得たカードの中にはこのルールに影響を受けるものもあります。
続いて統率者となったクリーチャーの専用ルールについてですが、統率者戦ではまず、統率者を“統率領域”という特別な場所に置いてゲームを開始します。あなたはゲーム中、クリーチャーをプレイできる時に、統率領域にある統率者をマナ・コストを支払ってプレイできます。
統率者であるクリーチャーが墓地に置かれるか、追放されることになった場合、あなたは代わりにそれを統率領域に戻せます。こうすることで、再び統率者をプレイできるようになりますが、この方法で統率者を戻すたび、次に統率者を唱えるために必要なマナ・コストが無色2マナずつ増えていきます。
例えば統率者が《アナックスとサイミーディ》の場合、最初に唱えるためのコストは(白)(赤)(1)ですが、一度統率領域に戻った後で再び唱えるには(白)(赤)(3)が必要になります。2回戻った場合は(白)(赤)(5)が必要になります。
また、1体の統率者が1人のプレイヤーに21点以上の戦闘ダメージを与えた場合、どんなにライフが残っていてもそのプレイヤーはゲームに敗北します。そのため、通常のライフ計算の他に、どの統率者から何点のダメージを受けているかを記録する必要があります。普段使っているライフカウンターの他にメモ帳などを用意しておくといいでしょう。
その他、通常の遊び方と異なるルールはこんなところでしょうか?
・ライフについて
統率者戦ではプレイヤーの初期ライフは40点です。
・マリガンについて マリガンをする場合は、最初の1回のみ7枚の手札を引きなおせます。その後は、普段のゲームと同じように1枚ずつ引きなおせる枚数が減っていきます。
また、別のマリガン方法も存在します。そのやり方ではマリガンをする時、不要なカードを好きな枚数を選んでゲームから追放し、追放した枚数より1少ない数のカードを引きます。これを任意の回数くり返して初期手札を決定したら、それまでに追放したカードをデッキに戻してシャッフルします。マリガンの方法については実際にゲームに参加している人同士で話し合って決めるのがいいでしょう。
・ドローについて 手番が最初のプレイヤーも第1ターンのドロー・ステップにカードを1枚引きます。
統率者戦のデッキ構築ルールおよび、統率者に関する専用ルールは以上になります、では次のページで『統率者2013』の各デッキを見ていきましょう。ちょっと専門的な説明になりますので、「対戦の模様を見たいぜ!」という人は、最後のページへ飛んじゃってください。
→各デッキの特徴を解説!(2ページ目へ)
→“統率者戦”の対戦動画をチェックする(5ページ目へ)
(C)2014 Wizards of the Coast LLC, a subsidiary of Hasbro, Inc. All Rights Reserved.
データ