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2014年2月20日(木)

新生『ストライダー飛竜』をレビュー! 爽快な攻撃と骨太な探索アクションを実現した本作の感想を掲載

文:えまぬえる

 カプコンが2月22日に発売するPS4/PS3/Xbox One/Xbox 360/PC用アクションゲーム『ストライダー飛竜』。本作をプレイしてのレビューを、ライター・えまぬえるがお届けします。

『ストライダー飛竜』

 前作から、およそ14年ぶりの復活となる『ストライダー飛竜』。本作は“新生”と銘打たれ、さまざまな要素が生まれ変わっています。例えば、ステージクリア型のゲームから、“ハイスピード探索アクション”となり、探索する楽しさを味わえるのです。 

 この記事では、軽快な操作感や探索要素、そしてファンにはたまらない過去作へのオマージュなどを含め、プレイした感想を語っていきたいと思います。

『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
『ストライダー飛竜』
▲前作から、およそ14年ぶりの復活となる『ストライダー飛竜』。完全3D化されたグラフィックもさることながら、より気持ちよくなったアクションも外せません!

■新しい飛竜のアクションとこだわりのマップデザインが探究心をくすぐる

 今作の飛竜さんは、大ジャンプやスライディングはもちろん、天井や壁につかまるクライムシクルなど、過去作で使えたアクションをすべて踏襲。探索型のアクションゲームでは異例と言っていいくらい、最初からアクションが充実しているのです。

『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲側転するかのように大きく体を広げる大ジャンプや鋭いスライディングなど、今作の飛竜さんもキレッキレです!
『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲クライムシクルを使っての張り付きやクライミング。自由度の高い移動方法も健在でした。

 攻撃方法は、おなじみのサイファー。ジャンプやスライディング中でも連打連打連打でガンガン敵を切り刻むことができます。これらのアクションはレスポンスが良好で、動かしていて爽快で気持ちいいのです。ただ、1つだけ残念な点を挙げるとすれば、サイファーを連続で振る時の「ファファファファファー!」というあの掛け声がないことでしょうか(笑)。

『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲サイファーでの斬撃には、『MARVEL VS. CAPCOM』シリーズでの飛竜が使用した打ち上げ攻撃も存在。もちろん、ヒットした敵を大きく打ち上げる能力がありますよ。

 しかし、そんな飛竜さんでも“ジャンプの距離がギリギリ足りない高所”や“謎の装置により開閉できない扉”など、現在の状態ではワンアクション足りずに移動できない場所が出てくるのです。……なんという……なんというワクワク感でしょう! 探索型アクションゲームに必要な探究心をくすぐるマップデザインにより、早く次のエリアに行ってみたいという気持ちが止まりません!

『ストライダー飛竜』
▲隣の足場まではジャンプでも届かない……。現状でこの先に行くことは不可能ですが、いつか越えてやる! 

■パワーアップして移動範囲が広がる楽しさ……これが“ハイスピード探索アクション”!

 初期状態でも十分に強い飛竜さんですが、今作では探索を進めるうちにパワーアップします。一部を紹介すると、足先にプラズマを集中させてスライディングとともに攻撃する“アサルトファング”。サイファーにプラズマをためて次の一撃の攻撃力を高める“チャージアタック”などです。また、サイファーに込めるプラズマの属性を変化させることも可能になります。敵の弾を跳ね返す“リフレクトサイファー”や、炎の力をまとわせて高威力の斬撃を繰り出せる“バーストサイファー”など、その種類も豊富です。

『ストライダー飛竜』
▲ボスの撃破といった、そのエリアの要所を越えるとパワーアップアイテムを入手します。
『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲新たなる力を手に入れたことで飛竜の攻撃バリエーションも増加! また、これらのアクションを転用することで移動範囲が拡大することも。
『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲敵の中には、これらの新たなる力を駆使しないと倒せないものも存在。有利に戦うための創意工夫、新たな戦略を確立した時の達成感は、「さすが、カプコン!」といったところでしょうか。

 この他にも、空中でもう一度ジャンプできる“ダブルジャンプ”や、自身を銃弾のように撃ち出す“プラズマカタパルト”など、基本アクションがさらに充実していきます。とくに、ダブルジャンプとプラズマカタパルトは併用することができ、この2つを修得すると飛竜の行動範囲が一気に広がるのです。アクションの幅が広がるだけでなく、前述した“ジャンプの距離がぎりぎり足りない高所”などにも行けるようになるわけです。今まで行けなかった場所に到達した達成感こそ、探索型アクションゲームの真髄でしょう。

 また、マップのいたる場所に追加要素をアンロックする隠しアイテムが散らばっている点も心にくい! 皆さんもクリアまでシナリオを進めようとしている時、この誘惑にひっかかってしまうことでしょう(笑)。

『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲ダブルジャンプで高い場所もひとっとび。カタパルトは指定した方向に一直線に進む特性があります。
『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲これまでたどり着けなかった場所も、ダブルジャンプとカタパルトを併用することで到達可能に!

■シリーズファンが思わずニヤつくオマージュネタやリスペクトネタも盛りだくさん!

 本作は、『ストライダー飛竜』と銘打つだけあって過去シリーズのオマージュネタも豊富です。オープニングのイベントシーンでは、グライダーに乗って颯爽と飛竜が登場。これは『1』のオープニングシーンにリスペクトを受けたもので、最初から遊び心満載なのです!

『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲左が本作『ストライダー飛竜』で、右が『1』。比較するとご覧のように、当時の雰囲気がそのまま再現されていることがわかります!

 キャラクターでは、空中戦を得意とするバウンティーハンター“ソロ”や、三位一体攻撃で飛竜を追い詰める“東風三姉妹”など、おなじみの顔ぶれが登場。さらに、『1』のステージ1のボスだった長大な竜の姿をしたウロボロスは“ウロボロスMk-III”として再登場。バトルでは、その長い体をクライムシクルを使って移動しながら戦うことになるのですが、当時より巨体になったことで攻撃方法が増えています。過去作をプレイした方なら、目新しくありながらもどこか懐かしい不思議な気分になることでしょう。

『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲高速戦闘を仕掛けるソロ、3人のコンビネーションを見せる東風三姉妹。美しくも激しいボスキャラクターの攻撃にも注目です。
『ストライダー飛竜』
▲電撃によるトラップで飛竜を振り落とそうとするウロボロスMk-III。この他にも多彩な攻撃をしかけてきます。

 さらに、飛竜をサポートしてくれるオプションたちも登場。その形や攻撃方法は当時を彷彿(ほうふつ)とさせるものですが、新しい機能も秘められております。その辺は、ぜひご自身でお確かめください!

『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』 『ストライダー飛竜』
▲飛竜の周りに出現してバリアを展開するオプションA。高速突進で攻撃をするオプションB。そして、サイファーの届かない高所の攻撃もしてくれるオプションC。

■やり応えのある骨太なアクションゲームがココにある!

 今作は探索型アクションになり、ライフの回復手段が大幅に増えたことで難易度は現代的なレベルに緩和されています。……が、いい意味でいやらしい配置の敵キャラクターや、マップのトラップもあいまって横スクロールアクションとしては難しい部類に入ると思います。ですが、飛竜のパワーアップとともに、自分自身の腕前も徐々に上達していくことを実感できるので、プレイする手が止まらない! 気づけばメシも食わずに5時間以上もプレイしていました(笑)。

 過去作をプレイしていなくても問題ない作りのストーリーになっているので、シリーズ初心者も安心! やり応えのある骨太なアクションゲームをお探しの方にオススメしたいタイトルです。

(C)モト企画 (C)CAPCOM CO., LTD. 2014 ALL RIGHTS RESERVED.

データ

▼『ストライダー飛竜』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS4(ダウンロード専用)
■ジャンル:ACT
■配信日:2014年2月22日
■価格:2,000円(税込)
▼『ストライダー飛竜』ダウンロード版
■メーカー:カプコン
■対応機種:PS3
■ジャンル:ACT
■配信日:2014年2月22日
■価格:3,990円(税込)
▼『ストライダー飛竜』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Xbox 360(ダウンロード専用)
■ジャンル:ACT
■配信日:2014年2月26日
■価格:2,000円(税込)
▼『ストライダー飛竜』
■メーカー:カプコン
■対応機種:Xbox One
■ジャンル:ACT
■発売日:2014年
■希望小売価格:未定
▼『ストライダー飛竜』
■メーカー:カプコン
■対応機種:PC
■ジャンル:ACT
■発売日:2014年
■希望小売価格:未定

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