2014年3月26日(水)
スクウェア・エニックスの名作中の名作、『ファイナルファンタジーVI(以下、FFVI)』がスマートフォン用アプリになりました! 本作は、1994年にSFCでスクウェア(現スクウェア・エニックス)が発売した作品のiOS/Android版になります。SFC版が発売となった当時、私は小学生だったので、ガッツリプレイした記憶がありますねぇ。いまだに幼なじみとの会話に出るほど、私にとっては印象に残っているタイトルなのです。そんな作品が手軽にスマホで楽しめるとなったら、これはもうやるしかない! というわけで、ライターの滑川けいとが、アプリになった『FFVI』の魅力を皆さんにお伝えしていきます。
▲SFCで発売され、その後PS、GBAなどでリメイクされている本作がついにスマホ向けに登場です。『FFVI』でのマスコット的(?)モンスター、オルトロスもこう言っております。 |
『FF』と聞けば、知らぬ人は少ないであろうRPGシリーズ。その6作目にあたる本作の内容を簡単に説明すると、不思議な力を持った“幻獣”の力を手中に収め、世界の征服を企む帝国軍、そしてそれを食い止める解放軍の激しい戦いを描いた壮大な物語です。メインのストーリーだけでなくサブストーリーや隠し要素なども豊富に用意されており、非常にやり込める内容になっています。スマホ版では、リメイクによって追加されたダンジョンや魔石も収録されており、1本で長く遊べる作品になっていますよ。
▲キャラクターは、オリジナル版を手掛けた渋谷員子さんが改めてドット絵を作成したのだとか。オリジナル版を遊んだことのある人は、最初少しだけ違和感があるかもしれませんが、すぐになじみます。原作を遊んだ私が言うのですから、本当です。 |
本作は、街やフィールドを探索しながら情報を集め、ストーリーを進行させていく王道RPGです。もちろん、フィールドではモンスターとエンカウントします。行動を選んで敵を倒し、キャラクターを成長させていきましょう。
▲思い入れが強いこともあるのか、個人的に『FFVI』の曲が大好きなんですよ。音楽は当時のままなので、プレイする際はぜひ音を聴きながらプレイしてください! |
スマホ版になって一番変更となったのは、移動方法でしょう。今回のスマホ版ではタッチパネルに対応しており、他のアプリでもあるように画面に触れれば方向キーが出現、そのまま移動したい方向に動かすことで行えます。
▲片手どころか、人差し指だけのプレイもできちゃいます! |
▲コンフィグで、4方向と斜めにも対応した8方向のキーが選べます。大画面のiPadであれば8方向がオススメなのですが、iPhoneの場合は押し間違うことがあるので、個人的に4方向がオススメです。 |
▲おなじみ“チョコボ”の操作もスマホに対応。左右で移動方向を決め、上にスライドで移動します。下に指をスライドさせると降りることができます。 |
▲さらに追加要素としては、左上の“?”を押せば、モグが次にどう行動すればいいのか教えてくれるようになりました。また、アルバム機能が搭載され、これまで何が起こったのかストーリーを追えるようになったのです。これはありがたい! |
バトル画面も一新。アクティブゲージが、各キャラクターのコマンド画面と合体。バトルが始まると、画面下に表示されている各キャラクターのコマンド画面が上昇、最大までくるとコマンドを選択できるように。パネルをタッチするという操作を意識して作り替えられています。
そして、バトルにおいて私が一番気になったのは、マッシュのひっさつわざコマンド。これまではコントローラーで入力していましたが、本作でははたして……?
▲なんと、ひっさつわざを選ぶと、画面全体に方向キーが出現。対応したキーを入力後、下部のパンチボタンを押せば発動します。見やすくていいですね! | ▲よって、「ひっさつわざってなんだよー! え、コマンド入力!? RPGなのにコマンド入力で技が出るの!? カッコイイー!!」と興奮した、あのバルガス戦における指示も、ご覧の通りスマホ仕様となりました。 |
本作の魅力は、なんと言っても主人公となるキャラクターたちでしょう。この『FFVI』では、特に「この物語の主人公さ」と言えるような明確な主人公はおらず、仲間になるキャラクター全員がストーリーに絡んでいきます。仲間になったキャラクターは自由に変更することができるので、「コイツが好きだから、コイツが俺の中で主人公だ!」と決めてそのキャラクターをパーティに入れれば、それがプレイヤーにとっての主人公となるわけです。
▲ストーリーを進めていくことで、王様や野生児など、いろいろな背景のキャラクターたちが仲間になっていきます。初登場時には、名前を自由に変更することもできます。 |
キャラクターたちは容姿が違うだけではありません。それぞれ特有の“固有技”を持っており、戦闘中に使用することで、いろいろな効果を発揮します。この固有技で、使用するキャラクターを決めた、というプレイヤーも多いかもしれませんね。それでは固有技にどんなものがあるのか、キャラクターとともにその一部を紹介しましょう。
・ロック(固有技:ぬすむ)
▲敵から一定確率でアイテムを盗みます。序盤ではよくモンスターからポーション(回復アイテム)が盗めるので、アイテム代を節約でき、重宝します。 |
・エドガー(固有技:きかい)
▲特殊なアイテム“きかい”を使ってモンスターに攻撃します。全体攻撃のできる“オートボウガン”や単体に防御無視のダメージを与える“ドリル”など、いろいろな種類があります。1つあればずっと使い続けられるので、同じきかいを複数購入しなくてもいいというのもうれしいですよね。もう一度言います、複数購入はしなくていいですからね! |
・マッシュ(固有技:ひっさつわざ)
▲決められたコマンドを入力することで、ひっさつわざを繰り出せます。入力は素早さよりも正確さのほうが大事なので、間違えずに入力しましょう。コマンドを間違えてしまうと、「キー入力ミス!」となり、不発で終わってしまいます。コマンドは、メニュー画面の“とくしゅ”から確認できますよ。ひだり・みぎ・ひだり、Aだ! |
・セリス(固有技:まふうけん)
▲魔法のターゲットを強制的にセリスにして、威力を吸収、MPを回復できます。魔法を主体に攻撃してくるモンスターと戦う際に、かなり重宝する固有技です。 |
今回は一部だけの紹介となりましたが、仲間はまだまだたくさん登場します。あまり趣味に走りすぎて偏ってしまうと終盤ちょっと大変になってしまうので、キャラクターの容姿や性格、固有技などさまざまな要素を考慮しつつお気に入りのパーティを作り、ストーリーを楽しみましょう!
本作では、魔法というのは幻獣の力を借りて修得するものになります。そこで使用するのが、幻獣の力が凝縮されている“魔石”です。要所要所で手に入る魔石をキャラクターに装備させ、経験値同様モンスターから得られる“魔法修得値”をためれば、魔法を覚え、バトルで使用できるようになるのです。どのキャラクターにどんな魔法を覚えさせるかで、バトルにおける戦術は変わってきます。回復や補助系の魔法を覚えさせて支援にまわるのか、攻撃系の魔法を覚えさせてアタッカーにするのかは、すべてプレイヤーの自由なのです。
▲魔石はストーリー上で入手できるものや、自分で探さなくては手に入らないものなどあります。 |
▲魔石を見ると、それぞれの魔法の部分に“×数字”とあります。これは、魔法修得値1に対してどれだけ熟練度がたまっていくのかを示しています。“×5”とあれば、魔法修得値を1得ると、熟練度が5%たまるということ。100%になれば見事魔法を修得できます。魔法をたくさん覚えていけば、バトルでの立ち回りも増えていきますよ! |
魔石におけるキャラクター育成は、何も魔法を修得するだけではありません。むしろここから説明する部分のほうが、育成面で楽しい(燃える)要素ではないでしょうか。魔石の中には、レベルアップボーナスが付くものがあり、その魔石を装備している最中にレベルを上げると、ボーナスとして対象のステータスが上昇します。これを使えば、魔力の高いマッシュや力の高いセリスなど、思いのままのキャラクター育成ができちゃうのですよ! 1歩先のキャラクター育成を楽しみたい人は、レベルアップボーナスを活用して最強のキャラクターを作ってみてはいかがでしょう。
▲得られるレベルアップボーナスは、魔石のステータス右下に記載されています。レベルアップボーナスに頼らなくてもストーリーは進めることができるので、初めてプレイする人は特に気にしなくても大丈夫です! |
多くのキャラクターが入り交じり展開する壮大なストーリー。そして膨大なやり込み要素。本作があれば、きっと暇な時間はできないでしょう! まだ未プレイの方はもちろんですし、すでにプレイしたことのある方も新たな気持ちで楽しむことができるハズ。本作をとことん遊び尽くして、『FFVI』の世界観を存分に堪能してください。
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