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2014年2月19日(水)

“東京ゲームショウ2014”は9月18日~21日に開催! 会場内のブース配置や実施イベントは来場者の“満足度”を重視したものへ

文:皐月誠

 コンピュータエンターテインメント協会(CESA)は本日2月21日、同協会が主催する“東京ゲームショウ 2014”の開催発表会を実施した。

 “東京ゲームショウ”は、毎年秋に千葉県・幕張メッセにて開催されている、コンピュータゲームに関する世界最大規模の見本市。今年は9月18日~21日の4日間にかけて開催され、うち前2日が関係者のみに開放されるビジネスデイとなり、後2日が一般公開日となる。

“東京ゲームショウ 2014”
※画像は“東京ゲームショウ 2013”のもの。

 開幕にあたって、CESA会長の鵜之澤伸氏が登壇。昨年の“東京ゲームショウ2013”が過去最多の来場者数を記録したことや新ハードの発売などに触れ、各メーカーの出展について期待のコメントを述べた。続いて、共催・日経BP社の代表取締役社長である長田公平氏が登壇。市場や開発スタジオのグローバル化が進むゲーム業界について、その後押しをしたいと語った。

■“東京ゲームショウ 2013”開催実績

 続いて、日経BP社・東京ゲームショウ事務局の船元泰弘氏が登壇。前年の“東京ゲームショウ 2013”について結果報告を行った。

 “東京ゲームショウ 2013”は、出展者数352団体・総出展小間数1,539小間、来場者数はビジネスデイ/一般公開日あわせて270,197人となり過去最多を記録。ビジネスデイの海外来場者数は、アジアを中心とする42の国/地域からの1,379人で、特にアジア・北米からの来場者について増加を見せた。

 出展社数は、過去最多の352社。その要因は海外出展者の急増にあり、“東京ゲームショウ2012”のほぼ2倍にあたる162社が出展していた。そのうち、特に顕著なのが東南アジアからの出展の増加だ。その他、海外報道媒体の来場や海外企業との商談成立についても数字が伸びているとのこと。

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■東京ゲームショウ2014の開催概要

 次に東京ゲームショウ事務局 事務局長の渡辺一正氏が登壇し、“東京ゲームショウ2014”の開催概要を発表した。

 “東京ゲームショウ2014”の開催日程は前述の通り。入場料は中学生以上が前売券1,000円/当日券1,200円(各税込)、小学生以下が無料。来場者数は累計22万人、出展社数は300社、募集小間数は1600小間を予想しているとのこと。キャッチフレーズは「GAMEは変わる。遊びを変える」となっている。

 本年度は、大型ブース出展エリアや一般来場者入場口が変更され、混雑の緩和が従来以上に考慮される。その他、e-Sports競技会“サイバー・ゲームス・アジア”の開催や前年同様に広いコスプレエリアの設置、休憩エリアの拡充など、来場者の満足度を重視した間取りとなる。

 また、アジア圏からの来場者を促進すべく、“東京ゲームショウ”のプレイベントとして開催されているコスプレコンテストが、前年のタイ、マレーシア、ミャンマーに加え、インドネシア、ベトナムまで拡大が行われる。ここでの優勝者は、“東京ゲームショウ”のイベントステージに招待される。

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■アジア圏におけるCESA&日経BPの展開

 アジア圏における展開に関連して、日経BPの遠藤慎理氏より“Game Networking”イベントの紹介が行われた。

 Game Networkingは、2012年より行われている、ASEAN地域のゲーム開発会社と日本企業とのビジネスミーティング。今後、5月15日には“Game & Creative Contents Networking”がタイ・バンコク、5月19日にはフィリピン・マニラで開催される。IT産業の成長を見せる東南アジアは、今後のゲーム業界においても重要な拠点となるかも知れない。

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▲フィリピン投資委員会商務参事官・Dita Angara-Mathay氏やフィリピンゲーム開発者協会(GDAP)会長のAlvin Judan氏から寄せられた、日本のゲーム会社との提携を密にしたいというコメントも紹介された。

■“東京ゲームショウ”のメディア展開&連携イベント

 最後に、東京ゲームショウ事務局の秦和俊さんがメディア掲載実績を紹介。国内外からメディアの注目が集まる他、“東京ゲームショウ”サイドからもニコニコ動画上に公式チャンネルを設置し、基礎公演や主催者ステージなどの中継を実施する。また、公式FacebookおよびTwitterも多言語対応にて運営される。

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 “東京ゲームショウ2014”は、例年通り“日本ゲーム大賞”と連携し、会場内にて受賞発表および賞の授与式を執り行う。また、9月2日~4日に開催される“CEDEC2014”とも連携し、企業向けにTGSと合わせた出展セット料金が用意されているとのこと。

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▲その他、PCゲームコーナーの設置は一般公開日のみ、インディーゲームコーナーの出展資格が変更、乙女ゲームコーナーがロマンスゲームコーナーとして拡大など、さまざまな変更点が存在する。

 スマートフォン用ゲームが大幅に進歩した昨年に続き、PS4やXbox Oneといった新世代ハードによって新たな転機を迎えるゲーム業界。開催までの約半年間、出展企業各社からの発表にも注目してほしい。

■“東京ゲームショウ 2014”開催概要
【開催期間】
 ビジネスデイ……2014年9月18日・19日
 一般公開日……2013年9月20・21日
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込)
※小学生以下は無料

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