2014年2月25日(火)
『ウイニングポスト8』で“最強の馬”作りを目指すためのイロハを紹介――配合では新要素の“牝系”もポイントに
コーエーテクモゲームスは、3月27日発売のPS3/PS Vita/PC用ソフト『ウイニングポスト8』について、“馬作り”に関連したゲームシステム情報を公開した。
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本作は、馬主兼生産者(オーナーブリーダー)となって競馬界の人々と交流しながら、名馬を輩出していく競馬シミュレーションゲーム『ウイニングポスト』シリーズの最新作。今作では、“受け継がれる血統のロマン”をコンセプトに人馬の絆が描かれ、シリーズで初めてプレイヤーキャラクターの配偶者や子孫が登場する。子どもや孫は、騎手、調教師、牧場長、牧場スタッフとなってプレイヤーを支えてくれるという。ゲームの基本的な概要と主な新要素については、2013年11月29日の記事を参照してほしい。
オーナーブリーダーとして、最強の馬を作り出す醍醐味は、シリーズを通してのメインテーマでもある。今作『ウイニングポスト8』では、血統に“牝系”という新たな要素が加わっており、種牡馬と繁殖牝馬の配合がより奥深さを増している。また、調教師や騎手には、その人物と絆の深い馬であることを示す“縁の馬”という設定が存在し、“縁の馬”の子の調教や騎乗を任せれば、入厩後の成長度やレース中の能力がアップするという。
(1)強い馬を作るには――まず繁殖牝馬を手に入れよう
馬は、種牡馬(父)と繁殖牝馬(母)を配合することで生産する。自家生産をする場合、種牡馬は他の牧場の馬も種付けの相手にできるが、繁殖牝馬は自分の牧場で繁養している必要がある。繁殖牝馬を手早く入手するなら、セリや庭先取引(他の牧場から直接購入すること)を活用しよう。もちろん、自分の牧場から優秀な繁殖牝馬を出すことも目標の1つになる。
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▲実在馬の1頭であるウォッカ。牝馬であるにもかかわらず、牡馬相手に日本ダービーを制覇した。 | ▲やはり実在馬のオリエンタルアート。現役時代は大きな勝利に恵まれなかったが、繁殖牝馬としては、オルフェーヴルやドリームジャーニーという名馬を輩出している。 |
(2)繁殖牝馬のお相手・種牡馬について
繁殖牝馬を手に入れ、種付けの時期が来たら、相手となる種牡馬を探すことが必要。お金を払って他牧場の種牡馬と種付けすることもできるが、人気の種牡馬は種付け権が売り切れていることもある。そのため、思い通りに競走馬を生産するには、自牧場に“種牡馬繁養施設”を建てて、種牡馬を繁養した方が有利だ。
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▲種牡馬繁養施設。この建物のレベルを上げておくと、より多くの種牡馬を繁養できる。 |
本作では、種牡馬としても現役時代さながらの活躍を見せるディープインパクトや、牡馬相手に日本ダービーを制覇したウオッカなど、人気の実在馬が多数登場する。よりよい種牡馬と繁殖牝馬を入手し、最強の競走馬を作り出すことを目指そう。
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▲実在馬のディープインパクト。現役時代に輝かし成績を上げ、種牡馬としても、2012年~13年のリーディングサイアーに輝く。 | ▲現役時代にGIを勝ったキングカメハメハ。種牡馬として実績があり、短距離から長距離、芝からダートまで、オールマイティな活躍馬を輩出している。 |
(3)種付け時のポイント
種付け時には、目安となる“評価”を確認できる。この評価を見ることで、競走能力にプラスとなる可能性がある“爆発力”(クローバーマークで表示)と、気性や健康に影響が出る可能性を示す“危険度”(エクスクラメーションマークで表示)のバランスを見極めたい。絶対的な基準にはならないが、爆発力と危険度、総合評価の3点を参考にすることで、子馬の能力をある程度コントロールすることが可能だ。
ここでは、下に画像を掲載したシーザリオの種付け相手を探す場合を例にして、配合時における“評価”の参考の仕方を紹介する。実際のプレイでは、より素質の高い子馬を生産できるよう、さまざまな種牡馬と繁殖牝馬の組み合わせを試してみよう。
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▲実在馬のシーザリオ。日本だけでなく、アメリカのGⅠレースも制した才女。福永祐一騎手のお手馬としてもおなじみ。 |
ワークフォース×シーザリオ
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イギリスダービーと凱旋門賞を制覇し、鳴り物入りで2012年に日本で種牡馬入りしたワークフォース。彼を種付け相手に選択してみる。種付け料が1,500万円と高額なだけあって、クローバーマークは14個とかなりの爆発力を期待できる。ただし、危険度を示すマークが5個あって、このことは無視しづらい。
キングヘイロー×シーザリオ
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種付け料が比較的安価で、高松宮記念を制した種牡馬・キングヘイローと組み合わせた場合。クローバーマーク×3、危険度×3、総合評価Dと芳しくない。ただし、現役時代に幅広い距離で活躍したキングヘイローは、父系因子に“柔軟性(緑の●)”を持っているので、これがうまく伝われば、幅広い距離で活躍できる子馬が生まれるかもしれない。
キングカメハメハ×シーザリオ
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現実の2013年リーディングサイアーランキングで、ディープインパクトに次ぐ2位のキングカメハメハが相手ならばどうだろうか。クローバーマークは9個と十分で、危険度はゼロ。しかも総合評価がBとかなり感触がいい。今回は、この馬と種付けしてみることにする。
配合の基本的な要素として、父と母の競走能力も子馬に受け継がれる。そのため、競走能力は高いが爆発力の低い配合、競走能力は低いが爆発力の高い配合など、その組み合わせは思案のしどころだ。
組み合わせ次第で、多少能力が劣る両親からでも思わぬ名馬が生まれたり、優秀な馬を配合させても相性が悪ければ駄馬が生まれたり。幾多の要素が絡み合う配合だが、爆発力、危険度、総合評価を参考にすれば、競馬に関する知識がなくとも手軽に楽しめる。そして、自分なりにいろいろと考えを巡らせ、よい子馬を生産できた時に味わう喜びが、『ウイニングポスト』ならではのおもしろさとも言える。
もちろん、爆発力、危険度、総合評価を見るだけでなく、その他の情報も参考にして配合にこだわり、理論を駆使した生産を行うプレイも楽しめる。
(4)優秀な牝系の構築を目指す
本作で新たに追加された“牝系”(繁殖牝馬の血統)の要素。繁殖牝馬の血統にも、“大舞台でより力を発揮しやすくなる”、“スタミナがアップする”などの特性が付与され、この特性の能力が生まれてくる子馬に受け継がれやすくなる。
例えば、繁殖牝馬としてのシーザリオは牝系に所属しており、その牝系は、クラシックレースの距離で強くなる“根幹距離”と、牝馬の活躍馬が生まれやすくなる“牝馬”という特性を持つ。より強い馬を自家生産するには、自分の牝系を活躍させ、優秀な特性を持った牝系を構築することが重要だ。
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▲シーザリオの“牝系”の欄に書かれた特性に注目。緑の枠で、“根幹距離”と“牝馬”と表示されている。 |
(5)子馬の出産
種付けを終えたら、受胎判定画面で、各馬の種付けがうまくいったかどうかを見ることができる。判定画面の受胎状況に“受胎”と表示されたら、後は出産を待つだけだ。
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▲シーザリオとキングカメハメハの種付けがうまくいった。しかも、シーザリオが持つ牝系因子の“名牝”が効果を発揮。これで牝馬が誕生すれば、かなり期待が持てる。 |
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▲見事に牝馬が誕生。母に負けない活躍をしてほしいと期待してしまう。 |
(6)子馬の育成
生まれた子馬は、調教師に預けるまでは自分の牧場で育てていくことになる。勝負根性を鍛える“ゲート”や、パワーを鍛える“坂路”など、さまざまな効果を持つ育成施設を建設・強化すれば、より強い競走馬に近づいていく。
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▲牧場には、さまざまな効果を持つ育成施設を建設できる。どんな施設を優先的に建てるかは、プレイスタイル次第だ。 |
また、子馬の親にあたる種牡馬や繁殖牝馬が、預託先である調教師や、レースに騎乗してくれる騎手の“縁の馬”だった場合、厩舎での成長具合やレース中の能力にメリットが得られる。
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▲厩舎に預ければ、後はレースへの出走を待つのみとなる。相性のいい騎手を騎乗させ、1つでも多くの勝利を得たい。シーザリオとキングカメハメハの子は、シーザリオを“縁の馬”とする福永騎手に騎乗を依頼。これにより、レース中の能力がアップする。 |
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データ
- ▼『ウイニングポスト8』ダウンロード版
- ■メーカー:コーエーテクモゲームス
- ■対応機種:PS3/PS Vita/PC
- ■ジャンル:SLG
- ■配信日:2014年3月27日
- ■価格:PS3版 7,100円(税込)/PS Vita版 6,300円(税込)/PC版 8,900円(税込)