2014年3月1日(土)
KADOKAWA アスキー・メディアワークス ブランドカンパニーは、“第2回デジタルMANGA新人賞”のグランプリ発表および贈呈式を、2月28日に都内某所で開催した。
“デジタルMANGA新人賞”は、未来のデジタルコンテンツをリードする新世代コミック作家の発掘・育成を目的とした新人公募企画。デジタル環境を生かした作品の募集をデジタル漫画部門、デジタル4コマ漫画部門、コラボレーション部門、プロモーション部門に分けて行い、厳正な審査を重ねてグランプリや部門賞を選考していく。部門賞にノミネートされた作品は賞金100万円+“電撃D-MANGAオンライン”での連載が確約され、グランプリに輝いた際はさらに賞金400万円が贈呈される。
この記事では、会場で発表された各部門の受賞作品・受賞者の紹介とあわせて贈呈式の模様をお届けする。なお、当日はニコニコ生放送での配信も行われていた。
今回は、プロモーション部門に該当作品がなく、デジタル漫画部門、デジタル4コマ漫画部門、コラボレーション部門の部門賞に輝いた作品からグランプリの選考が行われた。そして、その3作品の中から尾崎祐介さんの『のぞみクレッシェンド』(コラボレーション部門)がグランプリに選ばれた。
▲“第2回デジタルMANGA新人賞”の審査員。左から、審査委員長を務めた作家・評論家の岡田斗司夫さん、イラストレーターのいとうのいぢさん、某ゲーム会社会長のミスターでかてさん、タレントの吉木りささん、電撃D-MANGAオンラインの安達薫編集長。 |
▲グランプリに輝いた尾崎祐介さんには、審査委員長の岡田さんから賞状と賞金400万が授与された。 |
▲受賞した尾崎さんは「光栄で言葉もでないほどうれしい」とコメント。部門賞をあわせた賞金500万円は、引っ越しの資金にあてたいとのことだ。 |
▲1コマがイラストとしても成立するクオリティの高さを、審査員の誰もが絶賛していた。作中の“希ちゃん”の生みの親であるいとうのいぢさんからは「もっと続きが読みたい」とも。 |
グランプリ選考の際、デジタル漫画部門・部門賞の『天才きーくんμ愛しのみーちゃん』も候補にあがり、審査員の間で非常に悩んだとのこと。完成度の『のぞみクレッシェンド』をとるか、突き抜け型の『天才きーくんμ愛しのみーちゃん』をとるかで話し合いになり、“後戻りして読み返さなくてもいい”というデジタル漫画としての完成度が今回の決め手になったそうだ。
▲ちなみに、こちらのイラストが前回の“デジタルMANGA新人賞”でいとうのいぢさんと吉木りささんが考案した希ちゃん。 |
▲作品のテンポが良く、独創性の高さが評価されていた。また、岡田さんから“はやざきみやお”というペンネームに対するツッコミも。 |
▲絵本のような作品テイストと、個性的なキャラクターが評価の対象に。しばさんは「絵の仕事をするという小さい頃からの夢が叶ってうれしい」とコメントしていた。 |
※デジタル4コマ漫画部門の入選作品はなし。
▲この後、グランプリにも輝いた尾崎祐介さん。キャラクターや情景の描写など、絵の上手さに対する評価は満場一致だったという。 |
グランプリ発表&贈呈式の合間には、前回の“デジタルMANGA新人賞”グランプリに受賞したしよたこん先生のイラスト講座も。しよたこん先生の独特のリアクションに、会場が明るいムードに包まれていた。
▲しよた先生は、“おっぱいで湯のみを倒す希ちゃんの姉”という設定のイラストを描き上げていた。作品のポイントは“愛”とのこと。 |
なお、今回の受賞作は電撃D-MANGAオンラインの公式サイトで読むことができる。豪華審査員のお眼鏡にかなった作品の数々をひと通りチェックしてみてはいかがだろうか。