2014年3月11日（火）

【レビュー＆攻略】『HELLO HERO』ヒーローの“転生”がおもしろい！倍速設定と簡単操作でサクサク進むRPG（電撃おすすめアプリ第123回）

　韓国のFinconが開発した『HELLO HERO（ハローヒーロー）』は、日本人にも親しみやすいデフォルメキャラクターが多数登場する人気作。すでに140万ダウンロードを突破した人気の秘密に勇者ローンが迫ります。

■『HELLO HERO』とは？

　『HELLO HERO』は、ハドニウムというエネルギーを略奪し続けるデーモニック軍団と戦う、銀河防衛隊の活躍を描いたRPG。この組織は人間やドラゴンなどさまざまな種族のヒーローたちから構成されており、プレイヤーは彼らを束ねる隊長の1人となる。


▲パーティは前衛2人と後衛3人の合計5人で編成。人間以外にもドラゴンなどさまざまなヒーローが登場。

■ヒーローは1人じゃない

　隊長はキャラクターとしては登場せず、5人で編成されたパーティを率いているという設定です。最初から登場する3人以外のヒーローは、敵と戦ったり、課金やガチャを回したりして手に入れることができます。ヒーローは全部で200種類以上もいるため、ヒーロー集めも本作の楽しみの1つになっています。


▲パーティ5人のうちの1人をリーダーに任命することができます。リーダーに任命したヒーローが“リーダースキル”を持っていると、その効果を発揮するようになります。

■『HELLO HERO』はこんな人にオススメ

　「RPGのアプリは数あれど、一体どれをやったらいいのかわからない」。そんな悩みを持っている人は多いと思います。「基本無料なのだから、とりあえず片っ端からやってみればいい」という考え方もありますけれど、RPGは本数が多いだけに、ある程度の選定材料はほしいですよね。ということで、『HELLO HERO』はどんな人に向いているのか、オススメのポイントを挙げてみましょう。

（1）タップして進めるだけのRPGでは物足りない
　「ガッチリ時間を割いて取り組むRPGは重い。でもボタンのタップだけで戦闘が進んでいくRPGはやり応えがない」という人にオススメです。『HELLO HERO』の戦闘は、各惑星のステージからエリアを選んで、1つずつクリアしていく踏破型になっています。エリアに入ったらリアルタイム形式の戦闘が始まり、コンピュータがAIの判断をもとに自動で攻撃します。しかし、使うスキルの種類とタイミングを自由に選んで戦闘に介入できるため、戦闘を放置しているという感覚はほとんどありません。


▲スキルごとに再使用できるまでの時間が異なり、使う順番やタイミングも重要になります。

（2）短い時間でサクサク楽しみたい
　前述のように『HELLO HERO』は短いエリアを踏破していくタイプのゲーム。このため、区切りのいいところでゲームを中断しやすくなっています。しかも戦闘を倍速に変更すればゲームの進行はさらにスムーズになり、快適に遊ぶことができます。


▲倍速設定にしてもゲームの展開はしっかりわかるので「いつの間にか全滅していた」というようなこともありません。

（3）集める楽しさを味わいたい
　200種類以上も登場するヒーローは、見た目はもちろん扱える武器やスキル、ステ－タスなどに違いがあります。人間限定のパーティを組む、異星人限定のヒーロー集団を作るなど、自分のこだわりに合わせてパーティを編成しても楽しいと思います。


▲見た目がヒーローっぽくないキャラクターも、実は強力なスキルを持っていたりするので侮れません。

■ゲームシステムは非常にシンプル

　ゲームは複数のエリアにいる敵と戦って、1つずつクリアすることで進行します。この間ストーリーは語られず、プレイヤーはただ先のエリアに進むことだけを考えればいいので、いつ始めてもいつ終わっても問題ありません。数日空けて続きをプレイしても、「ストーリーがどこまで進んだか思い出せない」ということもなく、ゲームへの復帰もスムーズです。

　また、先ほども触れたように戦闘は使うスキルとそのタイミングさえ考えていれば問題なく進みます。その点からすると戦闘でのコマンド選択と同じぐらい、ヒーローの強化や装備変更、パーティ編成が重要になるということです。


▲武器や防具は一度装備したら外せず、他の装備に付け替えると元の装備品がなくなってしまいます。ステータスが10ぐらいしか変わらないなら、付け替えは見送ってもいいでしょう		▲特定の時間になると出現する巨大な“ワールドボス”。他のプレイヤーと力を合わせてダメージを与えましょう。貢献度のランキングによって報酬がもらえます。

■ワンポイント攻略！　“MASTER”同士を合成してヒーローを“転生”させる!!

　ヒーローを強化するには主に2つの方法があります。1つ目は、ヒーロー同士を合成する方法です。この合成を行うと、強化した証としてベースになったヒーローの名前に“＋1”が追加され、ステータスがアップします。ただし、この方法はヒーロー1人につき5回までしか使えません。つまり“＋5”になるとそれ以上は合成できなくなります（※レア度の違うヒーローで強化すると、失敗する場合もあります）。


▲名前の後ろについた“＋5”が強化合成の証。このベビーキノックはこれ以上強化合成はできません。

　もう1つの強化は、戦闘によって経験を積み、レベルアップする方法です。こちらはレベルに上限があり、最大30が限界です。それ以上はいくら戦闘をしても上がりません。レベル30になると“MASTER”の称号とカラット（宝石）5つが報酬としてもらえますが、ゲームが進むとMASTERのヒーローでも戦力としては物足りなくなってきます。

　では、レベル30のヒーローは使い道がないのか、というとそんなことはありません。なぜなら、もう1つ特別な強化方法として“転生”が用意されているからです。これはレベル30の＋5まで強化したヒーロー2人を合成すると、1クラス上のヒーローに転生できるというシステム。レベル30のヒーローを2人失うのは痛手ではあるものの、基本能力の高いヒーローには代えられません。唯一のネックはレベル30＋5のヒーローを用意するのはなかなか大変ということですね。

■とにかくサクサク進むRPGが遊びたい人に！

　この原稿を書いている時期に、私はRPGのアプリを4本同時に進めていました。それぞれ違う戦闘システムのゲームではありましたが、“サクサク進められる”という点では、このゲームが一番手軽でした。戦闘がほとんどオートで進められるにもかかわらず、ちゃんとゲームをやっている気分が味わえるのは、お手軽なRPGを求めている人にはピッタリのタイトルだと思います。

　また、やり応えを求めている人には、他のプレイヤーのパーティと戦って腕試しができる“アリーナ”、レアなアイテムを求めて深い階層を目指す“ダンジョン”などのモードも用意されているので大丈夫。隙間時間にRPGをやってみたいという人はぜひ挑戦してみてください。


▲こちらもスキル選択以外はオートでも展開できる「アリーナ」。		▲レアなアイテムを求めて深部を目指す「ダンジョン」。深くなるほど敵が強くなっていきます。