2014年3月5日(水)
100万ダウンロード突破キャンペーンも決定した、基本プレイ無料のPS3用オンラインバトルアクション『機動戦士ガンダム バトルオペレーション』。2月13日、20日発売の『電撃PlayStation』では、これを記念して本作に登場する全モビルスーツ(※【先行配備】をのぞく)の機体レビューを掲載している。
この記事では誌面に掲載できなかった内容を含めた、レビューの完全版を掲載していく。今回は、高い格闘性とステルスが魅力のガンダム・ピクシーなど、7機の連邦軍の格闘型モビルスーツのレビューをお届けする。
【LV1時のスペック】
タイプ:格闘 コスト:350 機体HP:8000 耐射撃装甲:31
耐ビーム装甲:42 耐格闘装甲:65 シールド:なし 射撃補正:15
格闘補正:99 スピード:230 スラスター:75 近:8 中:3 遠:3
【スキル】脚部ショックアブソーバーLV2、ホバリングダッシュLV2、格闘連撃制御LV2、ステルス、高機動システム
【主兵装】100mmマシンガン、90mmマシンガン
【副兵装】頭部バルカン、ビーム・ダガー
格闘機としては耐久性やスラスターに難のあるMS。特にスラスターはカスタムパーツで増強しないとかなり厳しい戦いを強いられます。しかし、格闘補正や主力兵装のビーム・ダガーの性能は秀逸! 敵のレーダーに映らないステルス機能を生かした死角から急襲できれば、多少の欠点は気になりません。
さらにビーム・ダガーは、リーチや挙動が他のMSにはない独自性の強い兵装である点もポイント。二刀流だからこそのカッコよさも見逃せませんね。
3種類ある格闘モーションの中で、特に注目なのが下格闘。大きく踏み込みながら両手の武器で左右をなぎ払うさまは、数あるMSの中でも特に華麗なものです。しかも攻撃範囲が広く、敵機をダウンさせられ、さらにダウン中の敵機にも当たると性能面でもいいことづくめ。このMSを使う際には、ぜひ主力に使ってほしいです。
このMSの魅力を語るなら、やはりステルスです。視覚による確認だけではなく、レーダーも駆使して敵機の位置や向きを確認してそっと背後に回り込む。その緊張感は、他のMSでは味わえないものでしょう。
ただ、遮蔽物を利用しながら敵機に近づくということは、自分も敵機の詳細を確認できないということ。時には支援機だと思ったのが偶然後退していたドムだったりしてひどい目に合うこともあります。まあ、それも含めてステルスの魅力ですけどね。
【開発スタッフコメント】
連邦軍とジオン軍合わせても2機しかいない貴重なスキル“ステルス”を持ったMSです。敵のレーダーの有効範囲を狭めるため、敵の背後や死角から奇襲を狙っていきましょう!
【LV1時のスペック】
タイプ:格闘 コスト:100 機体HP:5000 耐射撃装甲:37
耐ビーム装甲:37 耐格闘装甲:48 シールド:なし 射撃補正:15
格闘補正:66 スピード:230 スラスター:110 近:17 中:12 遠:3
【スキル】脚部ショックアブソーバーLV1、ホバリングダッシュLV1、格闘連撃制御LV2、前線維持支援システム
【主兵装】100mmマシンガン、90mmマシンガン、ビーム・スプレーガン
【副兵装】ハンド・グレネード、ビーム・サーベル
序盤で手に入る、LV1から格闘連撃制御LV2を持ったMSで、入手時期に主力となっているジムと比べると機体HPは低め。しかしスピードは高く、一気に敵機との距離を詰めて自分の間合いに持ち込むのは得意だ。多くの連邦軍格闘機と同様の動きでビーム・サーベルを繰り出すため、格闘機の入門にも適している。
開戦間もない時期は現在よりもスピードが速いMSが少なく、ジム・ライトアーマーが連邦軍最速と言っていいほどでした。
さらに、以前の高性能走行制御機構は、LV1の必要スロット数が中距離スロット3つで、スピードも15上がるなど現在よりも高性能。これを複数装備したジム・ライトアーマーは圧倒的な速度で戦線を上げる、頼れるMSでした。しかも、同様のカスタムパーツを装備したザクIIFS型に出会っても、格闘攻撃の当てやすさのおかげか、先制するのはだいたいジム・ライトアーマーでした。
しかしこのカスタマイズがあまりに強力だったため、バージョンアップで高性能装甲制御機構の性能は大きくダウン。現在では、この高性能走行制御機構を装備する機会が少なくなりました。
高階級のプレイヤーが集う戦場では見ることが少なくなったこのMSですが、唯一の例外がコスト制限のかかったルーム。特にコスト250で制限がかけられたルームでのジム・ライトアーマーの強さは本物です。高性能なカスタムパーツに身を包み、敵機を蹴散らすそのさまは、使っていても見ていても気持ちのいいもの。ある意味現役から決して退くことのないMS。それがジム・ライトアーマーなのです。
ジム・ライトアーマーはカラーリングこそ大きくジムと異なりますが、フォルムは遠目には同じに見えるほどよく似た機体です。そこで試したのが、ペイントでこのMSをジムと似たカラーにして運用する方法。
これが以前は本当に強力で、こちらをジムだと誤認した相手に高速移動で近寄ってなます斬りにするのが快感でしたね。ちょっとずるいような気もしますが、これも一種の迷彩と考えれば問題なし! 欠点としては味方からも乗っているMSを誤認されやすいことでしょうか。最近は廃れたこの戦い方ですが、今使っても意外と強力かも?
【開発スタッフコメント】
ゲーム序盤で入手の機会が訪れ、格闘機体の立ち回りが学べます。機体HPや装甲値が少ないものの、格闘機の特徴である高い機動性を備える現在でも人気の根強い機体です。
【LV1時のスペック】
タイプ:格闘 コスト:175 機体HP:7500 耐射撃装甲:45
耐ビーム装甲:45 耐格闘装甲:54 シールド:なし 射撃補正:15
格闘補正:79 スピード:230 スラスター:130 近:12 中:10 遠:6
【スキル】脚部ショックアブソーバーLV2、ホバリングダッシュLV2、格闘連撃制御LV2、高性能レーダー、アンチステルス、前線維持支援システム
【主兵装】100mmマシンガン、90mmマシンガン
【副兵装】ハンド・グレネード、ビーム・サーベル
コミック『機動戦士ガンダムMSV-R ジョニー・ライデンの帰還』第6巻の帯に付属したプロダクトコードで入手できるMS。まるでバイザーを付けたかのような見た目で、ビーム・サーベルにハンド・グレネードを装備。ビーム・スプレーガンを使えないものの、連邦軍の格闘機としてはシンプルな性能をしています。
全体的にジム・ライトアーマーを強化したような性能ですが、特にスラスターがLV1時点から130と豊富。素早い接近と離脱を軽快にこなすさまは、他の連邦軍格闘機ではなかなか体験できないものですよ。
実装当初のこのMSは機体HP、スピード、ビーム・サーベルの威力と格闘機を形成する重要な要素が現在よりも低めでした。そのせいか、接敵もままならず敵機に撃破されることもしばしば。正直極端な性能をしていました。現在ではパラメータの強化が行われ、連邦軍の格闘機の中でもかなり強力なMSと言えるでしょう。ただし、耐久面には難があるので搭乗する際は細心の注意を。
ステルスのスキルを持ったMSでもレーダーに捕えられるのが、このMSの魅力。さらに高性能レーダーも備えているので、敵機を捕捉する能力はバツグンです。遠くの支援機や裏をかこうとする敵機をいち早く狙いにいけるのが、ジム・ナイトシーカーIIのいいところです。
先日、無人都市でこのMSに乗っていたところ、戦闘開始早々に主戦場を離れた通路から近づいてくる敵機をレーダーに確認しました。この時点で敵機の正体に見当がつきましたが、念のためビルの陰に停止して待機。すると物陰からアッガイの姿が!
どうやら味方のガンタンクを狙っていた様子です。すかさず高速移動からアッガイに攻撃開始。不意を突くつもりで接近してきた敵機の不意を逆に突く。こういった楽しみがあるのは、連邦軍ではこの機体だけかもしれません。
【開発スタッフコメント】
“アンチステルス”、“高性能レーダー”といったスキルを持っており、格闘機ながら索敵能力が非常に高い機体です。
【LV1時のスペック】
タイプ:格闘 コスト:200 機体HP:8500 耐射撃装甲:48
耐ビーム装甲:40 耐格闘装甲:48 シールド:なし 射撃補正:15
格闘補正:73 スピード:230 スラスター:120 近:9 中:8 遠:3
【スキル】脚部ショックアブソーバーLV1、ホバリングダッシュLV1、格闘連撃制御LV2、高機動システム
【主兵装】100mmマシンガン、90mmマシンガン
【副兵装】頭部バルカン、ツイン・ビーム・スピア
スラスターやスピードは格闘機としては平均的なもの。通常の格闘機よりも耐ビーム装甲が低く、耐弾装甲が高めなものの、数値上は普通の格闘機となっています。
しかしこのMSは、副兵装のツイン・ビーム・スピアが非常に特徴的。特に下格闘は、連邦とジオンの全MSの中でも屈指のリーチを誇ります。ただし、格闘のモーションが連邦の一般的なMSとは異なるので、戦果をあげるには独自の練習が必要になりますね。
このMSの情報が初めて公開されたのは、電撃オンラインの記事上でのこと。手前味噌になりますが、その時アップされた写真がツイン・ビーム・スピアのリーチを如実に示した奇跡の1枚でした。この写真を見た多くのプレイヤーが、参戦前から期待、もしくは恐怖に心を震わせていたことを今でも覚えています。
下格闘のリーチが特にクローズアップされることが多いこのMSですが、格闘の振りがビーム・サーベルと比べて速いのもポイント。敵機がドムやゲルググといった前後に厚みのあるMSであれば、下格闘でダウンさせたあとに格闘→横格闘と2発追撃可能! リーチだけではなく、チャンス時の攻撃能力も持ち合わせた爽快感が魅力です。
このMSの思い出といえば、おそらくどんなプレイヤーもツイン・ビーム・スピアに関する話になってくるでしょう。自分も山岳地帯で敵機3機を一撃で貫いた時には、脳から変な汁が出る思いでした。しかし、調子に乗ってその戦闘では下格闘を乱発。最終的に戦闘結果が残念なことになっていました。どんな格闘機でも、基本に忠実に堅実に戦わなければいけないってことですね、はい(泣)。
【開発スタッフコメント】
驚異のリーチを誇るツイン・ビーム・スピアが特徴です。格闘攻撃の距離感を掴むことが、使いこなすうえで重要となります。
【LV1時のスペック】
タイプ:格闘 コスト:325 機体HP:11000 耐射撃装甲:54
耐ビーム装甲:54 耐格闘装甲:65 シールド:15000 射撃補正:28
格闘補正:86 スピード:215 スラスター:120 近:8 中:6 遠:3
【スキル】脚部ショックアブソーバーLV3、ホバリングダッシュLV2、前線維持支援システム、高性能レーダー、格闘連撃制御LV2
【主兵装】E-2ビーム・スプレーガン、100mmマシンガン、90mmマシンガン
【副兵装】肩部バルカン、ビーム・ダガー
シールドの耐久値がLV1の時点で15000と、連邦軍MSの中では圧倒的な性能。これを生かして、正面から敵機と戦えるのがこのMSの魅力です。スピードはやや控えめですが、他の格闘機と違った立ち回りができるのがおもしろいですね。
このMSは副兵装として肩部バルカンを装備していますが、この兵装は並のバルカンとはわけが違います。なにせ、威力150と並のマシンガンを超える威力をたたき出すのですから。高速移動しながらマシンガンを撃つ格闘機。支援機にとってこんなに恐怖を感じるMSはめったにないでしょう。
さらに主兵装のE-2ビーム・スプレーガンも威力に特化した兵装。格闘に持ち込むまでの攻撃手段としては十分すぎる性能ですね。
格闘機といえば、汎用機が射撃戦を行っている間に側面や後方から斬りかかるもの。その固定概念を崩してくれたのがこのMSです。何より射撃である程度戦えるのが魅力です。特に、通常のバルカンが“バルカン”だとするならば、こちらは“バァァァルカン!!”ぐらいの性能を持つ肩部バルカン。コレは使っていて楽しいです。“射撃だけで戦えるのでは?”と一瞬思うほどの性能でした。
ただ、本機はあくまで格闘機。決めるべきところでビーム・ダガーに持ち替えなければ、豆鉄砲を撃つだけで終わってしまいます。既存のどのMSにも当てはまらない立ち回り。練習のしがいはありそうです。
【開発スタッフコメント】
機体のHPより耐久値が高い大型シールドが特徴の格闘機です。敵とシールドの向きを意識して立ち回ることで、機体の撃破数を抑えられるでしょう。
【LV1時のスペック】
タイプ:格闘 コスト:250 機体HP:9500 耐射撃装甲:48
耐ビーム装甲:48 耐格闘装甲:65 シールド:2000 射撃補正:21
格闘補正:79 スピード:230 スラスター:100 近:7 中:7 遠:3
【スキル】脚部ショックアブソーバーLV2、ホバリングダッシュLV1、前線維持支援システム、格闘連撃制御LV2、能力UP「EXAM」
【主兵装】100mmマシンガン改、90mmマシンガン、陸戦GD用ビーム・ライフル
【副兵装】頭部バルカン、胸部マシンガン、腹部マルチランチャー、ビーム・サーベル
250というやや高めのコストですが、同じコストのプロトタイプガンダムと比べると、各種装甲などがもの足りません。ですが、副兵装に相手をよろけさせるものがあり、そのうえ主兵装に陸戦GD用ビーム・ライフルも装備でき、格闘の補佐を行う兵装が充実しています。腹部マルチランチャーが届く間合いなら、射撃だけでもある程度戦えるのが魅力です。
現在では戦闘終了後の報酬でどんなプレイヤーでも入手できるMSですが、実装当初は『SDガンダム Gジェネレーション オーバーワールド』の初回封入特典としてのみ、LV1の設計図が入手できたMSです。そのため、本作中でも入手を悩むMSとしてはトップクラスだったかと思います。ただ、前述の作品を購入したことがきっかけで『バトオペ』を始めた人もいるようなので、これはこれでアリなのかも?
格闘機でありながら、2種類の優秀な射撃兵装を持つこのMS。特に腹部マルチランチャーの射程距離である350m以内であれば、射撃だけで連携を狙えるのがポイントです。有効射程距離が500m前後の支援機もかなり多いため、そこから少し近づけばもうこのMSの間合い。遠距離からでも少しずつ敵機の機体HPを減らしていけるのは、他の格闘機にはない魅力ですね。
ブルーディスティニー1号機に乗っていれば、誰もが一度は経験するであろう、このシチュエーション。機体HP30%以下という、“EXAM”の使用条件がどれだけ厳しいものかということかを表しています。
しかも「EXAM」発動中にきっちり敵機を落としても、調子に乗っていると「EXAM」システムが敵機の目の前で切れて、生まれたての小鹿のような姿をさらしたりと、発動後の扱いもかなり大変。そんなどこかピーキーさを持っている部分が、このMSが愛される理由なのかもしれません。
【開発スタッフコメント】
格闘機でありながら相手をよろけさせる兵装を持っており、汎用機に近い格闘機です。機体HPが30%以下で“EXAM”が発動し、機体性能が大幅にアップします。
【LV1時のスペック】
タイプ:格闘 コスト:250 機体HP:10000 耐射撃装甲:54
耐ビーム装甲:54 耐格闘装甲:65 シールド:なし 射撃補正:21
格闘補正:86 スピード:245 スラスター:115 近:7 中:4 遠:3
【スキル】脚部ショックアブソーバーLV1、ホバリングダッシュLV1、格闘連撃制御LV2、高機動システム
【主兵装】PG用試作ビーム・ライフル
【副兵装】頭部バルカン、ビーム・ジャベリン
各種装甲や格闘補正などが高い領域でまとまった、ハイスペックなMS。特筆すべきはなんと言っても、ビーム・サーベルよりも格段に長いビーム・ジャベリンです。武器の軌道や攻撃範囲にクセはあるものの、リーチが長く威力も高い強力な兵装です。特に突きモーションの格闘は接近してくる敵機を迎撃するのに最適。鍛錬を重ねてこそ戦果をあげられる、玄人好みのMSですね。
このMS専用の主兵装、PG用試作ビーム・ライフルはビーム・スプレーガンと似た性能を持ちながら、かなりの高性能。支援機相手なら十分なダメージを与えられます。もしもこの兵装を汎用機が扱えた日には、戦況がガラリと変わると思います。プロトタイプガンダムが格闘機で、本当によかったです(笑)。
先日のバージョンアップで3対3の戦場が楽しめるようになった本作。さっそく3機出撃だからこそできることを試してみました。それはガンダム、プロトタイプガンダム、フルアーマーガンダムの3機編成。右も左も自分までガンダムというビジュアルは、なかなか壮観なものがありました。リスポーン時間の長いMSばかりで、戦績はそこまで奮いませんでしたがそんなことは二の次です。
【開発スタッフコメント】
攻撃範囲が特徴的な専用の格闘兵装、ビーム・ジャベリンを装備しています。前、後方向入力時は突き攻撃、横方向入力時は大きく振り回すことで乱戦に強い機体です。
以上、連邦軍格闘型MS、7機のレビューをお届けした。来週更新予定の連載第4回では、ジオン軍の格闘型モビルスーツのレビューを掲載予定!
(C)創通・サンライズ
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