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2014年3月27日(木)

『鉄拳TT2U』の5on5大会“マタドール杯”を制したのは韓国チーム! 選手として出場したしゃなによる大会レポートをお届け

文:つばちゃん

 3月22日、アーケード用対戦格闘ゲーム『鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』の5on5大会“マタドール杯”が、京都のゲームセンター・ネオアミューズメントスペースa-choにて開催された。本大会に選手として出場したしゃながその模様をレポートする。

『鉄拳TT2U』
▲商店街の中に位置するゲームセンター。周りには洋服店や飲食店などが立ち並ぶ。

 “マタドール杯”は関西のプレイヤー・マタドールが主催する有志の大会。2006年に第1回が開催、同年に第2回、2007年に第3回、2011年に第4回、そして今回が第5回目となる。これまで開催された大会すべてにおいてマタドールが優勝している為、5連覇に期待がかかっていた。

『鉄拳TT2U』
▲選手たちに向けて大会の挨拶をしていたのは、本大会主催者のマタドール。

【予備予選】

 予備予選は7:30よりスタート。朝早くにも関わらず、たくさんの選手や観客が会場に姿を見せた。予備予選には、プロゲーマーを含む韓国勢2チームなどが登場。この2チームは軽快に勝利して、1次予選へと駒を進めていった。

『鉄拳TT2U』 『鉄拳TT2U』 『鉄拳TT2U』
▲400人以上が参加した本大会。会場は選手たちで埋め尽くされた。▲韓国最高クラスの実力を誇るHelp me。▲USTREAM a-cho LIVEで配信されていた中央モニター。

【1次予選】

●第1ターン~第2ターン

 1次予選は9:00スタート。1次予選は第1ターンと第2ターンの2つに分かれており、9:00~17:00の時間で行われた。自分たちのチーム“日野Pコレクション”は、1次予選の第1ターンだったため9:00からの試合だった。

 “日野Pコレクション”は危ない展開もありながら勝利をおさめ、2次予選へと進んだ。他のチームも熱戦を繰り広げていて、見ているだけで勝ちたいという気持ちが伝わってきた。本大会は、MASTERCUPと違って規模が若干小さいため、1次予選から強豪同士の対決が多く見られたのが特徴的だった。なお、1次予選で負けた複数のチームはワイルドカードへと移動となる。

『鉄拳TT2U』 『鉄拳TT2U』 『鉄拳TT2U』
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▲関東、関西、九州、韓国など多数の地方の選手が戦いを繰り広げた。

【2次予選】

 2次予選に勝ち進んだのは56チームのうちわずか14チームであり、ここから決勝トーナメントに出場できるのはさらに少ない7チームとなる。この2次予選で自分たちが当たったチームは、真鉄拳神(『鉄拳TT2U』で一番高い段位)の保持者が3人いる韓国チーム“TEAM GREEN ARCADE feat.TEKKENMURA”という、大会出場チームの中でもトップクラスのチーム。

 とはいえ、対するこちらも、2013年に開催されたMASTERCUP.6で優勝の快挙を成し遂げた、AOとゼウガルを率いるチームである。結果から先にお伝えすると、メンバーに不足はなかったがあえなく敗退となった。試合展開としては、相手の先鋒に3人抜きされる予想外のスタートになってしまい、こちらも巻き返していったのだが、惜しくも勝利には届かなかった。

 こうして決勝トーナメントに進む7チームが決定。しかし、2次予選でもワイルドカードがある。自分たちを含めた2次予選敗退の7チームはワイルドカードに行き、決勝トーナメントの1席を争うことになった。

『鉄拳TT2U』 『鉄拳TT2U』 『鉄拳TT2U』
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▲2次予選は強豪チームがそろい踏み。韓国の2チームのうち1チームはここでワイルドカードに転落した。

【ワイルドカード】

 ワイルドカードというのは、1次予選と2次予選で敗退したチームが集まり、その中で1チームだけが決勝トーナメントに進むことができるというもの。しかも、ワイルドカードで戦えるのはチームの代表者1人のみ。つまり、チームの代表者が負けてしまったらチーム全体が即終了という、過酷な一発勝負のトーナメントなのである。

 数少ない望みではあったが、自分たちのチームもワイルドカードに出場。しかし、途中で負けてしまい、ベスト16という結果に終わった。最終的にワイルドカードを勝ち上がったのは、2次予選で敗退していた前述の韓国チームで、こうして決勝トーナメントの8チームが出揃った。

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▲ワイルドカードの決勝戦にて、MASTERCUP.6で韓国チームを4タテで下すという活躍を見せたしゅうでぃが登場するも、韓国チームの勢いを止めることはできなかった。

【決勝トーナメント】

 夜から始まった決勝トーナメント。既に時計は19:00を回っており、1次予選の第1テーブルから戦っていたチームの選手たちは、疲労もかなり溜まっていたのではないだろうか。まずは、ベスト4を決める戦いがスタート。もちろん強いチームしか残っていないわけだが、注目すべき対戦カードは、巣鴨の鉄拳インストラクター・ノビが率いるチーム“巣鴨特選隊”と、ワイルドカードから這い上がってきた韓国チーム“team1989”だ。

 結果は韓国チームの勝利。優勝候補として挙げられていたチームがまさかの敗退に、会場はどよめきが走る。また、5連覇のかかった大会主催者・マタドールもベスト8で九州チームに負けてしまい、連覇の夢は叶わなかった。

『鉄拳TT2U』
▲日本最高段位保持者のノビ。まさかのベスト8での敗退となってしまった。

 こうした波乱が続く中、決勝戦に駒を進めたのは、日本最高クラスの実力を誇るプレイヤー“りょう”率いるチーム“セレムラコーポレーション”と“team1989”。決勝戦は日本VS韓国となり注目が集まった。どうやら運は韓国チームにあったようで、キャラの繰り出す技がどれも当たるという状況に。一気に日本側の大将“りょう”が引きずり出されて絶体絶命のピンチに。韓国チームの“bohee”は完全にノリノリで、行動にためらいがなかったように見えた。

 最終戦は、boheeが見事りょうを下し、韓国チームの優勝となった。ワイルドカードから優勝した韓国チームにはさすがの一言だった。

『鉄拳TT2U』
▲大将を務めたりょう。相手に試合の主導権を握られており、踏みとどまれなかった。
『鉄拳TT2U』 『鉄拳TT2U』

 こうして最後に、韓国チーム“team1989”に“マタ杯覇王”の称号が贈られ、大会は幕を閉じた。自分は、本大会に出場して不甲斐ない結果に終わってしまったが、『鉄拳』ではこれからも年間を通して数多くの大会が行われる予定なのでいつかリベンジを果たしたいところだ。

『鉄拳TT2U』

■MASTERCUP主催、イベントプロデューサーまさかり仁さんから今後の大会について発表が

 今年12月の『鉄拳』20周年に向けて、イベントプロデューサーのまさかり仁さんから発表されたのは、まず5月5日に福岡で開催される3on3の“スペシャルハんマー杯”の開催。そして次に明らかになったのは7月に北陸で開催予定の3on3の大会だ。

 最後に発表されたのは“MASTERCUP.7”の企画が進行中ということ。こちらは2014年11月の開催を予定しているという。これら3つの大会の情報はMASTERCUP公式サイトで随時公開されていくので、続報に期待しよう。

データ

▼『鉄拳タッグトーナメント2 アンリミテッド』
■メーカー:バンダイナムコゲームス
■対応機種:AC
■ジャンル:FTG

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