2014年4月2日(水)
3月28日に東京都大田区産業プラザ・PiOにて、セガの『三国志大戦TCG』のトップ君主(プレイヤー)を決めるイベント“覇業への道2014”の決勝大会と、“TCGの宴2014春 in東京”が同時に開催された。この記事では2つのイベントの模様をお伝えしつつ、上位入賞をはたした君主と、北岡功プロデューサーに行ったインタビューもお届けする。
“覇業への道2014”は、2月から店舗や各地のイベントで開催されており、各大会の優勝者のみが当日行われた決勝大会に参加することができるという非常に栄誉ある大会だ。今回の大会では国内のみに留まらず、中国と台湾でも予選を開催。その上位者も招待されての開催となった。
見事に予選ラウンドを通過し、決勝トーナメントを勝ち上がってベスト4に駒を進めたのは三重県のF店長君主、福岡県のD.M@勇心君主、東京都のとーかいりん@ZERO君主とミツキ君主の4名。
決勝戦は、とーかいりん@ZERO君主とミツキ君主の東京都対決となった。しかもこの両名の勢力はともに漢軍。これまで大きな大会では結果を出せていなかった漢軍勢力を使って勝ち上がってきている、実力のある君主だ。
▲ミツキ君主 | ▲とーかいりん@ZERO君主 |
序盤から積極的に“憂国”の効果で国力を裏にしたり、裏向きで国力を配備したりして《皇甫嵩》の配備を狙うとーかいりん@ZERO君主に対し、“憂国”と“決起”の効果を使い国力を裏表にしつつ展開をするミツキ君主。同じ漢軍を使用していながらも、動きの異なる盤面となった。
デッキのエース武将《皇甫嵩》を配備したとーかいりん@ZERO君主だったが、それでも積極的に攻勢に出るミツキ君主に対して、防戦となる厳しい展開に。そのままミツキ君主が押し切る形となり、優勝者に送られる“天下無双”の称号はミツキ君主が手にした。
▲左から北岡プロデューサー、D.M@勇心君主、“天下無双”ミツキ君主、とーかいりん@ZERO君主、F店長君主、ジョイまっくす氏。 |
決勝戦は会場内のスクリーンに映し出され、多くの君主たちが見守る中で行われた。特に終盤戦では一手一手に対して歓声が上がり、全国決勝戦にふさわしい非常に白熱した試合内容となった。決着後に、両君主が固く握手を交わしていたことも印象的だった。
今回は、同会場で“TCGの宴2014春 in東京”も開催された。決勝大会に参加する仲間の応援も兼ねて参加していた君主も多く、全国各地から駆けつけた君主たちで盛り上がった。
こちらのイベントでは、ルーキー君主のみが参加可能な“登竜門”や、限定構築戦の“二枚看板”、同日発売の『2周年記念ブースターパック』も使ったブースタードラフト戦に加えて、今回から新たにチーム戦“断金の交”も開催された。
“断金の交”は通常1対1で行われる対戦を2対2で行うという特殊ルール戦で、チーム内での相談も可能となっており、通常とは違った戦略が求められる内容になった。君主同士が手を結んで戦う、『三国志大戦TCG』の新たなおもしろさを発見できるルールだ。追加されるルールは非常にシンプルなので、友人たちと集まった際にプレイしてみるのもいいだろう。
さらに、『三国志大戦TCG』のイベントではすっかりおなじみとなった中華料理デリバリーの上海エクスプレスが、今回も特別メニューを用意して登場。対戦の合間に食事ができるだけでなく、食事をしながら対戦やデッキの調整もできるようになっていた。
閉会式の後にベスト4の君主の面々にショートインタビューを行った。上達に悩んでいる君主の方や、これから『三国志大戦TCG』を始めてみようと思っている人たちもぜひ参考にしてもらいたい。
――イベントの感想をお願いします
F店長君主:今日は最後の最後で不甲斐ない試合をしてしまいましたが、自分よりも実力がある人がたくさんいる中で結果を残せたかなと思います。『三国志大戦TCG』のおもしろいところは、すべてがプレイングだけでなく、運も多少絡むというところだと思います。また、いろいろな人とふれあうことができてよかったです。
D.M@勇心君主:一緒に『三国志大戦TCG』を遊ぶ仲間が40人くらいいて、学校や仕事が終わったあとに集まって遊んでいます。みんなが称号を取りたいと頑張っている中で、仲間に持って帰る称号を手に入れることができました。プレイミスもそこそこしてしまったので、今度はそれを磨いて全国1位になりたいです!
とーかいりん@ZERO君主:2月に行われた、“新鋭”の称号を掛けた登竜門で権利を取って勝ち上がってこられました。新鋭でもここまで来られるということで、新規ユーザーの方にもアピールできたかなと思います。いつもプレイしている仲間はあまり多くないのですが、チームの名前を広げることができてよかったです。
ミツキ君主:全国の名君主の方々と楽しく対戦することができました。危ないところが何回もあったのですが、絶対にチャンスは来ると思って戦った結果かなと思います。すごくうれしいです!!
――今回使用した勢力はいつから使っているのでしょうか?
F店長君主:第1弾が出た時からです。もともと三国志の呂布が好きで、そのカードを使って勝ちたいなと思ってデッキを作りました。なのでずっと同じ勢力を使っています。
D.M@勇心君主:僕も第1弾からです。僕は曹操が好きなので、まず曹操をデッキに4枚入れてからデッキ構築をスタートさせています。
とーかいりん@ZERO君主:2週間くらい前からです。今まで漢軍をまったく使ったことがなかったので、逆に新鮮な気持ちでプレイできました。
ミツキ君主:漢軍はこれまで研究したり勝ちにいったりするためではなく、まったくの趣味として使っていた程度だったのですが、第8弾が出てから本格的に使い始めました。
――まだ『三国志大戦TCG』をプレイしていない人に向けて、このゲームの魅力とはなんでしょうか?
F店長君主:やはり駆け引きが多いという点ですね。何かをプレイするごとに相手との攻防が発生するところが一番おもしろいです。特に、膠着状態になっている時のにらみ合いでしょうか。
D.M@勇心君主:同じ意見ですが、駆け引きのおもしろさという点に尽きます。一手間違えたらあっけなくやられてしまうので、慎重な判断が求められるという個とがすごく難しいゲームだと思います。
とーかいりん@ZERO君主:今はやっているようなTCGに比べると運の要素が少ないかなと思います。運でマイナスになった点をプレイで取り戻すことができるというのが魅力ですね。
ミツキ君主:“三国志”に触れたことがある人には好きな武将がいると思います。その武将を使って対戦したいなと思っている人には非常に魅力的なコンテンツだと思います。
▲人気武将の太史慈のコスプレをしていた北岡プロデューサー。特に女性に好評だった! |
――今回のイベントはいかがだったでしょうか?
総括としては、2年目としては成功だったかなと思います。1年目だった昨年では「セガにTCG作れるのか?」といった意見もありました。しかし、今年はしっかりと『三国志大戦TCG』を定着させることができたのではないでしょうか。ユーザー層がハイエイジなところもありますが、しっかりと商品として魅力的なモノが作れたのではないかと思います。
ユーザーさんの満足度やモチベーションが高くなってきたと感じています。それぞれのお店で開催され公認大会もすごく盛り上がっているという報告をもらっていますし、今日の全国大会も非常に盛況でした。
今まで弱いといわれていた漢軍が結果を残してくれましたし、ここから第9弾に向けて思い切ったリブートができるのではないかと思っています。ここまで盛り上げてくれたすべての方にお礼を言いたいなと思っています、
来年も全国大会用にこの会場を予約していますので、皆さんよろしくお願いいたします。
――本日の衣装のご感想をお願いいたします。
この格好は、ニコ生に一緒に出ているジョイまっくすさんが用意してくれたものなんです。今回はお祭りということで、腹をくくって着ました。着るのが結構大変なので、今後は“TCGの宴”の時に限って着ようかなと思います。コスプレプロデューサー路線ではないですよ(笑)。
――今回は“覇業への道”と“TCGの宴”が同時開催でしたが、今後はどうなるのでしょうか?
別々に開催にしたいです。今回は場所や日程の都合でこうなってしまいましたが、同時開催にするとどちらかにしか参加できなくなってしまうので、そういうことがないような配慮は必要だと思います。
――これから始めようと思っているユーザーさんへのメッセージをお願いします。
“三国志”が好きなら絶対におもしろいです。『三国志大戦TCG』ならではのシステムも確立できていると思いますので、ゲームとしてもしっかりできています。プレイヤー同士の交流を深めるためのアイテムとしても、“三国志”を題材にしたアイテムとしてもオススメできます。
今後は、1つの称号を狙うといった達成感を第9弾以降に出していこうと思っています。現状では、テクニカルなカードが少し強いかなと思っていますが、第9弾以降に始めた新規のユーザーさんにもおもしろいと思っていただけるものを作っています。TCGそのものに触れたことがない方にも魅力的な商品を作っていきたいですね。
(C)SEGA
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