2014年4月17日(木)
日本一ソフトウェアは、6月19日に発売するPS Vita用ソフト『htoL#NiQ -ホタルノニッキ-』から、ゲームの舞台となる廃墟についての情報を公開した。
本作は、タッチ操作による誘導系アクションゲーム。プレイヤーは闇を照らす“ホタル”を操り、廃墟に閉じ込められた少女・ミオンを外の世界へ導いていく。絵本のように柔らかいタッチのビジュアルながら残酷な表現が盛り込まれており、難易度も高めに設定されている。
廃墟の奥底で目を覚ました少女。記憶を失っている。頭部には木の枝のような角があり、身体には奇妙な紋様が刻まれている。
1人きりの少女に寄り添い、外の世界へと導こうとする2匹のホタル。少女を手助けする理由は定かではないが、それぞれに“別々”の意思がある。
●9999年12月31日 陰影の霧
暗い廃墟の底の底
いまにも崩れそうなトンネルの中
ミオンが巨大な影の獣に襲われた
暗いトンネルを恐る恐る進んでいると
とつぜん轟音とともに背後から現れたのだ
実体はなく影だけしか見えないそいつは
瓦礫の障害物を体当たりで吹き飛ばしながら迫ってくる
追いつかれればミオンが無事ではすまないだろう……
ここでミオンを死なせるわけにはいかない
なんとか足止めしてミオンを逃がさなければ……
幸いここは崩れかけたトンネルの中
利用できるものは多そうだ
わたしは今にも壊れそうになっている天井に目をつけた
あれを崩せれば、ミオンを逃がす時間を稼げるかもしれない……
本作の舞台となる無人の廃墟には、誰の手もなく稼働し続ける施設や、いびつな草木の生い茂る空間などが存在する。この瓦礫と暗闇で満ちた世界には、いくつかの謎とさまざまな危険が潜んでいる。
廃墟の暗闇には、実体のない不気味な“影”が放浪している。影は少女を見つけると襲いかかり、命を刈り取ろうとする。
無人の施設にて、自律的に動作を続けている巨大な鉄の塊。この機械は廃墟の出口を探す少女の前に現れ、先へと続く道を塞ぐ。
いびつな草木とともに転がる子どもたちの死体。少女とよく似た姿をしているが、頭部の角や身体の文様は見られない。
影は小さいものだけでなく、少女よりはるかに巨大なものも存在する。その大きさに応じて凶暴さも増しているらしく、少女を見つけると執拗に追いかけ、その身体を食いちぎろうとする。
少女もホタルたちも戦って倒すほどの力は持っていないため、プレイヤーは少女を逃がしつつ、何かしらの打開策を見つけなければならない。
▲カゲホタルがシャッターを作動させ、接近を阻めたようだ。これで一安心……? |
影や機械といった敵の他、崩れた廃道や壊れた扉などさまざまな障害が少女の行く手を阻む。タッチ操作でホタルを操り、少女のために道を作ろう。
▲光が当たると成長する植物。ホタルの光で照らすと、足場になってくれる。 | ▲カゲホタルを操作して影の中を移動。移動するオブジェクトは“影のつながり”も重要となる。 |
▲上下にならんだ回転する刃に触れると、少女は即死してしまう。困難な局面では正面からの試行錯誤だけでなく、カゲホタルで影の世界を探ってみることも大切だ。 | ▲落下傘代わりなのだろうか、拾った傘を空中で広げる少女。ステージ内のオブジェクトには、アクションに影響を与えるものが存在する。 |
廃墟には、芽のような形をした“記憶のカケラ”が落ちている。少女がこれに触れると何者かの記憶の断片が頭の中に流れ込み、過去に起こった出来事を垣間見られる。
記憶のカケラの多くは触れることが困難な場所にあるため、入手には特殊なギミックを活用しなければならない。しかし記憶のカケラを集めれば、少女が無人の廃墟で目覚めた理由がわかるかも知れない。
▲寝室に暖かな光が差し込む。施設が廃墟となる前の光景なのだろうか……? |
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