2014年4月18日(金)
中上育実さんのお気に入り戦車は!? 『WoT』の秋山優花里ボイス実装を記念して特別インタビュー!【めざせ! 戦車道免許皆伝 第28回】
オンライン戦車ゲーム『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』(以下、『WoT』)にて先日実装された第1弾の“西住みほ”に続き、キャラクターボイスパックの第2弾“秋山優花里”が本日(4月18日)新たに実装されます。今回はこのキャラクターボイスパック実装を記念して、秋山優花里を演じる声優・中上育実さんへの特別インタビューをお送りします。
熱心な戦車マニアという設定の秋山優花里だけあって、収録されたセリフも“秋山殿らしさ”満点の模様。そこら辺は実際のプレイで確認していただきつつ、収録当日に取材したこちらのインタビューをお楽しみください。
ちなみに、インタビューの中で中上さんがお好きだとおっしゃっているカルロ・ベローチェ(Carro Veloce)は、イタリア語で快速戦車の意味です。のちにL3と呼ばれますが、実はこれ、重量が3tしかない豆戦車。現時点では残念ながら『WoT』には登場していませんが、7月25日に発売されるOVA『ガールズ&パンツァー これが本当のアンツィオ戦です!』では大活躍!? 『WoT』においても、イタリア軍ツリーが実装された暁には、きっとTier Iのあたりにいると思いますよ。
■秋山殿ならではのマニアックなセリフもたっぷり!
――キャラクターボイスパックの収録はいかがでしたか。
中上育実さん(以下、中上):楽しかったです! 「被弾しました」というセリフがけっこう多かったので、「仲間がどんどんやられていく!」って感じがしました(笑)。これがゲームで実装されたらすごく楽しいだろうなと思いつつ、収録でも楽しみながら演じさせていただきました。
――ゲームの収録は、これまでに経験したことがありますか?
中上:他の作品ですけど、ゲームの収録自体はやったことがあります。アニメと違ってキャラクター同士の会話ではなく、その時の状況のひと言を演じるので、「一瞬でキャラを作って演じる」というのが、ちょっと特殊な現場だなとは思います。
――今回の収録はどれぐらいのボリュームだったのでしょうか。
中上:230パターンぐらいですね。数はちょっと多いんですが、『ガルパン』に関しては私に限らず、それぞれのキャストに任せていただいてる部分も多くて、あまり途中で詰まったりすることもありませんでした。いつも雰囲気を大事にして収録していただいている気がします。
――今回のボイス収録では、秋山優花里のボイスがゲームの中で流れる様子をイメージして演じられたのですか?
中上:台本に、それぞれのセリフに相当するデフォルトのセリフを書いていただいていたので、なんとなくその時々の様子がイメージできました。
――今回の収録で、いちばん気に入ったセリフを教えていただけますか。
中上:最後にまとめて録った、優花里ならではのセリフが面白かったです(笑)。「私のかわいい○○が~っ!」って、被弾した部分をいたわる感じで、色んなパーツに「私のかわいい○○」って付けて呼んでいくのが楽しかったです。
――かなり前の話になりますが、中上さんが『ガールズ&パンツァー』で秋山優花里役に決まった時の経緯をお聞かせください。
中上:テープオーディションで決まりました。私はテープの後にスタジオオーディションがあると思っていたので、事務所から「もう決まったよ」と選考が通った連絡をいきなりいただいて、ビックリしました。だから収録が始まるまでずっと、「本当かな?」と思っていましたし(笑)。でも、オーディションに合格したのは初めてだったので、「こんな感じで決まるんだ!」と思って、すごくうれしかったです!
――『ガールズ&パンツァー』は昨今のアニメの中ではかなり異色の作品ですが、実際に収録が始まった時に、「こんなアニメだったんだ!」という驚きはありましたか。
中上:テープオーディションでは戦車に関するいろいろな用語をセリフとしてしゃべった記憶があるんですが、いちばん最初に収録したピクチャードラマは登場キャラクターの日常を描いたような作品だったので、「そういうテイストなのかな?」と思っていました。でもその後、1話から2話へと収録が進んでいくうちにがっつりと戦車が出てきたので、「やっぱりこう来るか、これはいいな」と(笑)。最初は日常の話だけしかやらないのかとも思っていたので、一本取られた感じがします。
――番組の放映が終わってしばらく経ちますが、中上さん自身に何か変化はありましたか?
中上:私自身の変化というか、アニメの放映が終わったにも関わらず、皆さんがずっと『ガルパン』のことを忘れずにどんどん盛り上がって下さっているように感じられて、とてもうれしく思います。昨秋のあんこう祭りも、前回より集まってくれた人数が多かったので、余計に実感しています。
――『ガルパン』の舞台となっている大洗へは、何度か行かれましたか?
中上:たぶん、西住みほ役の渕上舞ちゃんの次ぐらいに頻繁に行っていると思います(笑)。実はプライベートでも大洗に行ったことがありまして。地元の方には大変お世話になりました。
――大洗に行かれた際には、街の人たちから何か反応がありましたか?
中上:既に顔見知りになっている街の方たちには、すごくよくしていただいています。またファンの方も気をつかってくださっているようで、私が楽しんで大洗を回れるように見守ってくださっている感じがして、すごくありがたいです。
――“World of Tanks meets ガールズ&パンツァー秋葉原上陸作戦です!”の一環としてアキバビジョンで流れた時報のボイスについても、収録時に何か特別なエピソードがあったそうですね。
中上:時報に関しては、私からちょっと提案したアイデアがあって。原稿では「午後1時をお報せします」みたいなセリフだったんですけれど、優花里ならきっと「ヒトサンマルマルって言うんじゃないですか?」って(笑)。時報のムービーをご覧になった方は、きっと楽しんでもらえたんじゃないかと思います。
●"World of Tanks meets ガールズ&パンツァー 秋葉原上陸作戦です! アキバビジョン時報" 秋山優花里ver.
――昨年の東京ゲームショウのステージでは、中上さん自身も『WoT』にチャレンジしてみたとうかがいましたが。
中上:はい。でも私、勝ったことがないんですよ! 下手すぎて(笑)。大体はエンジンとかに被弾して、動けなくなって終わっちゃう。あまりゲームをやり込む時間はないんですが、もうちょっと頑張らなくちゃと思います。
――なるほど。ちなみに、中上さんはどの戦車がお気に入りですか?
中上:優花里が乗っていたということで、愛着的にはIV号戦車がいちばん好きです。けれど、語感的にはなんとなく、華さんの好きなカルロ・ベローチェの名前がカッコイイなと。でも、イタリア戦車は『WoT』には入ってないんですよね。いつか、ぜひ実装をお願いします(笑)。
――『WoT』を運営するウォーゲーミングジャパンの社長に好きな戦車をたずねた時には、速攻で「マウス!」とおっしゃっていました。
中上:そりゃあ、マウスはいいですよ! ホントに大人気ですよね。『ガルパン』を見ていなかった戦車好きのお友だちが「マウスが出るなら見るよ」と言っていたので、「出るから見て!」って返したこともあります(笑)。
――中上さんが演じたことで、秋山優花里はかなり人気のキャラクターとなりましたが、彼女以外に『ガルパン』で演じてみたかったキャラクターはいますか?
中上:演じてみたかった、とはちょっと違うんですけれど、実はオーディションの時、みほと優花里の2人で受けていたんですよ。でもテープを録った瞬間に、「やるなら優花里の方がしっくりくるな」と思いました。あとは、しっくりとくるかどうかは別として、個人的に演じてみたいのは、みほのお姉ちゃんの西住まほですね。あんなイメージのカッコイイお姉さんをやってみたいです。私が演じたら、全然違うまほになりそうですが(笑)。イメージ的にやってみたいキャラクターというか、好きなキャラクターですね。
――最後に、『WoT』と『ガルパン』ファンの皆さんにメッセージをお願いします。
中上:“ワールドオブタンクス meets ガールズ&パンツァー”のコラボをお楽しみいただいている皆さん、今回はみほのボイスに続いて優花里のボイスが配信されたんですが、今後も続々、『ガルパン』のキャラクターたちのボイスで『WoT』をプレイできるようになっていくと思います。
東京ゲームショウの時に、みほのボイスが実装されることは発表されていたんですが、私も『ガルパン』の皆の声でゲームをプレイできたらすごく楽しそうだなと思っていたので、今まで以上に皆さんにも楽しんでいただけるようになると思います。私もぜひ頑張って強くなって、勝てるようにしたいなと思いますので、どこかでお会いしたら、その時はお手やわらかによろしくお願いします(笑)。
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(C) GIRLS und PANZER Projekt
データ
- ▼『World of Tanks(ワールド オブ タンクス)』
- ■メーカー:ウォーゲーミングジャパン
- ■対応機種:PC
- ■ジャンル:ACT
- ■配信日:2013年9月5日
- ■価格:無料(アイテム課金)