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2014年5月2日(金)

『アイマス ワンフォーオール』をブンケイPがレビュー! 秋月律子のプロデュースを通して『アイマス』の新作を評価

文:イトヤン

 バンダイナムコゲームスが5月15日に発売するPS3用ソフト『アイドルマスター ワンフォーオール』。電撃オンラインだけの特別企画として、本作を『アイマス』ファンとして知られる“ブンケイP”ことブシロードの田中文啓氏がプレイ! 過去作との違いや本作ならではのプレイ感覚などの感想を語ってもらった。

『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲ブンケイPことブシロードの田中文啓氏。

 『アイドルマスター ワンフォーオール』は、アイドルプロデュースゲームとしての『アイドルマスター』シリーズ最新作。芸能事務所・765プロダクションの所属アイドルたちをトップアイドルへ導くべく、プロデュースを行っていく。

『アイドルマスター ワンフォーオール』
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』

 田中文啓氏は、ブシロードで『ヴァイスシュヴァルツ』をはじめとするトレーディングカードゲームの制作や販売に携わる一方、アーケード時代からの熱心な『アイマス』ファンとしても知られている。また田中氏は、かつてバンダイナムコゲームスで『アイマス』シリーズの広報担当プロデューサーや、『アイドルマスター ディアリースターズ』の制作プロデューサーを担当していた経験もあり、内側と外側の両面から『アイマス』を知り尽くした人物だと言えるだろう。『アイマス』ファンの間では、親しみを込めて“ブンケイP”と呼ばれているため、この記事でも田中氏のことをブンケイPと呼ばせてもらうことにしたい。

 そんなベテランのプロデューサーであるブンケイPの目に、最新作『アイドルマスター ワンフォーオール』はどのように映るのか。さっそくプレイの様子を見てみよう。

『アイドルマスター ワンフォーオール』

■ブンケイPがプロデュースする相手に選んだのは、やっぱり律子!

『アイドルマスター ワンフォーオール』

 『アイドルマスター ワンフォーオール』は、765プロの新人プロデューサーとなった主人公が、同事務所のアイドルである13人の女の子から自己紹介を受けるという、TVアニメの第1話を思わせる場面からスタート。ブンケイPは「伊織は相変わらず、言うことがスルドイなぁ」「あずささんのラッキーデーには、あんまりイイ思い出がないんだよね」と、アイドルたちのセリフにツッコミを入れつつ、久々の再会を楽しんでいた。

 そしていよいよ、プロデュースするアイドルを選択することに。といっても、ブンケイPは秋月律子の熱烈なファンとして知られているだけに、ここは悩むまでもないところだ。ブンケイP本人も「ここで響あたりに浮気してみるのもおもしろいんですが、いろいろ怒られそうなので(笑)」と説明しつつ、しっかり律子を選択していた。

『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲会話シーンでも、複数のアイドルたちが画面に登場して、華やかに会話を繰り広げている。ブンケイPも「離れた場所を別の子が歩いていたりする、“わちゃわちゃ”としたにぎやかな感じが楽しいですね」と語っていた。

――改めてお聞きしますが、律子のどういったところに魅力を感じるのでしょうか?

ブンケイP:メガネの女の子は基本的に知性派のキャラが多いんですけど、その中でも自分に自信があるタイプと自信がないタイプの2つに分かれるんですね。ところが律子の場合は、“本当は自分に自信がないんだけど、それを他人には見せないで自信があるように装っている”っていう、ちょっと複雑なキャラなんですよ。律子との関係が深まると、自分にだけは自信のないところを見せてくれるっていうのが、なんていうか、こそばゆくてイイんですよね。

『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲周囲の期待通り(?)、律子のプロデュースを選択したブンケイP。決定直後の会話でも、ブンケイPが語ったような彼女の性格が垣間見えた。

 プロデュースするアイドルが決まったら、さっそく最初の仕事に出発。ここでブンケイPが「今回はお仕事へと出かける際に、他のアイドルたちがお見送りしてくれるんですね」と新規要素に気付いた。ちなみにお見送りしてくれるアイドルは、毎回ランダムに決定されるということだ。

『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲スケジュールで仕事を選ぶと、その仕事に参加していない女の子が事務所を出る際に励ましの言葉をかけてくれる。
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲「最初のお仕事が水着じゃないですか! ナイス俺!!」と、律子の水着姿にテンションが上がるブンケイP(笑)。仕事が終わった後には765プロの高木社長からメールが到着したが、ブンケイPは、主人公のケータイがこれまでのフィーチャーフォンからスマートフォンに変更されている点にも反応していた。

 続いてはオーディションに挑戦。その前に、アイドルが歌う楽曲を選択する必要がある。選択可能な楽曲の中には、律子の持ち歌である『いっぱいいっぱい』も入っていたが、ブンケイPは「この曲はゲームが進んで人気が出てきたところで、決め歌として使いたい」というこだわりから、あえてスルーした。そして「この曲ならきっと、アピールのタイミングが取りやすいはず」ということで、『GO MY WAY!!』を選択した。

 準備が終わり、いよいよオーディションへ。最初ということで、参加者45人に対して合格枠は20と、かなりヌルめの設定だ。しかしブンケイPは、オーディションアピールのリズムゲームをプレイするのは久々ということで、かなり不安そうな様子。実際、曲の出だしはBADの連続で苦い顔をしていたが、少しずつカンを取り戻していったようで、後半はPERFECTを連続して獲得し、なんとか13位でクリアした。

『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲ライブなどの際にアイドルが歌う楽曲を選択。ゲーム開始時からファンにはおなじみの定番曲が選べる他、主人公のプロデューサーランクが上昇するにつれて、楽曲も増えていくとのこと。
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲「ついに小鳥さんがルール説明をメールで送ってくるようになりましたね」と、ブンケイPからツッコミが。過去のゲームでは主人公がどこにいようと小鳥さんが自分で持ってきたため、ブンケイPはその能力をカードゲームで再現したのだとか。
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
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▲さすがに久々のプレイで、最初はリズムを取ることにかなり苦労していた様子。ちなみに攻略のコツは「とにかく練習することと、自分がタイミングを取りやすい曲を1つ、見つけておくことですね」とのこと。

■いよいよ複数ユニットでのライブにチャレンジ!

 ここで高木社長から「2人目のアイドルをプロデュースしてほしい」と依頼された。『アイドルマスター ワンフォーオール』では、最終的に765プロに所属する13人のアイドル全員を同時にプロデュースすることができるというのが、最大の特徴となっている。とはいえ、予想以上に早い展開に、ブンケイPも驚いていた。

――2人目は誰を選びましょう?

ブンケイP:貴音さんを考えたけど、さすがにデュオとしては大人っぽすぎるなぁ。真もおもしろいけど、律子より身長が低いほうがステージで見映えすると思うんですよ。あとは、律子がもう1人を注意したり怒ったりするデュオを演出したいので、響にするか美希にするか、どっちだろう? ……決めました、ここは響にしてみましょう!

 ということで、ブンケイPは2人目に我那覇響を選択して、律子とのデュオでライブに挑戦することに。ライブのミニゲームもオーディションと同様だが、こちらは合格枠に入るのではなく、観客の盛り上がりを示す“ハコユレ震度”を規定以上の数値にすることが目標となっている。リズムゲームが苦手なブンケイPは、なんとか目標ギリギリのハコユレ震度でクリアした。

『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲早くも2人目のアイドルを決定することに。美術館にいた響に声をかけて、律子とのデュオによるライブに挑戦する。それにしても、なぜ響は美術館にいるのだろうか?
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲ライブが盛り上がったかどうかは“ハコユレ震度”で判定される。スコアの上昇に合わせて、ハコユレ震度も上昇していく。

 ライブが終わると、高木社長から早くも3人目のプロデュース指令が到着! ブンケイPは「律子と響のユニットに一番不足している、ビジュアルのパラメータを補いたい」ということで、ビジュアルが高い星井美希を選択した。

――キャラを選択する基準は、好みではなく攻略重視なんですか?

ブンケイP:複数のアイドルをプロデュースする時は、最初の1人をまず自分の好みで決めて、あとはその子との相性とか、パラメータとかで決めることが多いですね。というか、そこらへんまで気を遣っておかないと、僕の腕前ではトップアイドルにできないので(笑)。あとは身長も気にします。背の低い子、例えば響あたりをセンターに配置して、律子をサイドに置いて、あとはもう1人背が高い子をそろえると、画面的に映えるんですよ。貴音とかあずさとか。

――律子をセンターにしないんですか?

ブンケイP:あえてサイドに回しておいて、ここぞというステージで律子をセンターにすると、ファンが「今日は珍しくセンターだ!」と喜ぶはずなんですよ。そういった反応を妄想しながら楽しんでいます(笑)。

『アイドルマスター ワンフォーオール』
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲美希を加えたトリオを結成して、さっそくレッスン開始! レッスンのミニゲームは、画面の指示に従って、テンポよく方向キーを入力するというものだ。

 メンバーが3人になったところで、続いてはフェスにチャレンジ。フェスは、ライバルのアイドルユニットとスコアを競う、対戦形式となっている。ここでついに、ブンケイPはライバルに敗北! オプションでボタンの反応を念入りに調整したうえで(笑)、リトライでようやくクリアすることができた。クリアした後に「そういえば“思い出アピール”もあるんですよね。すっかり忘れていて、まったく使っていませんでした」と苦笑していた。

『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲フェスでは、ライバルとなるアイドルと対決する。本作のライバルには、『アイドルマスター ディアリースターズ』の日高愛も登場。同作のプロデューサーを務めたブンケイPは「我が娘(のようなキャラ)の成長した姿を見られるのはうれしいですけど、対戦相手としては、できれば手を抜いてくれないかなぁ。もっとも手を抜くなんて高等なことが、あの子にできるとは思えないですけど(笑)」と語っていた。
『アイドルマスター ワンフォーオール』
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▲対戦形式でやや難易度が高いフェスでは、ブンケイPがついにクリア失敗! 本作ではクリアに失敗しても、リトライですぐ再チャレンジすることができる。ちなみに、リトライ時の選択肢に“はい”しかないことについて、「バンダイナムコって昔からこうだよね(笑)」とコメントしていた。

 フェスを終えた後には高木社長から、本作で新たに導入された要素が告げられた。『アイドルマスター ワンフォーオール』では、12週ごとの“シーズン目標”が設定されている。期間内にこの目標を達成できれば、プレイヤーのプロデューサーランクがアップし、プロデュース可能なアイドルの数が増える他、選択可能な楽曲も追加されていく。

 これを聞いたブンケイPは、「プロデューサーというのはやっぱり、具体的な数値目標を達成できるかどうかで、その人の評価が決まるわけですよ。それにしても、765プロに入ってまで“稼げ”と言われるとは思わなかったですね(笑)」と、元プロデューサーならではの生々しいコメントを発していた。

 ちなみに、仕事の内容によって参加できるアイドルの数が決められており、それに応じてメンバーを選抜して参加させることになる。その間、仕事に参加していないアイドルは、あらかじめ設定した活動方針に従って、“お仕事活動”を行っているのだという。

『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲本作では12週ごとに“シーズン目標”が設定されて、その達成を目指すことになる。期間内に目標が達成できなかった場合には、担当アイドルのプロデューサーから一時的に外されてしまう。
『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲最大13名のアイドルを育成可能になった本作では、その週の仕事に連れて行けないアイドルは、活動方針に従って独自に活動する形になる。
『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲経験を積んでレベルアップしたアイドルは、能力アップなどのスキルを身につけることができる。1つのスキルを選択することで、スキルツリー上で新たなスキルが選択可能になる。

 シーズン目標が発表されたところで、『アイドルマスター ワンフォーオール』の目玉でもある“オールスターライブ”がスタート! オールスターライブは通常、夏と冬の年2回開催されるとのことだが、ゲーム開始から5週目には、春のイベントとして特別に開催される。

 オールスターライブでは、それまでの担当アイドルの数に関係なく、13人全員を3つのユニットに編成し、楽曲の選択や衣装のコーディネートを行うことになる。そして3曲を連続でプレイして、そのハコユレ震度の合計で、ライブの成否が決定される。「ただでさえ失敗しているのに、3曲連続は厳しいなぁ」と、ブンケイPは不安そうな表情だ。

 まずはユニットの編成から。ブンケイPはそれぞれ春香、千早、美希をセンターにした、5名、3名、5名のユニットを選択。セットリストは『READY!!』『CHANGE!!!!』『The world is all one !!』の順番に決定した。

『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲オールスターライブでは、13人のアイドルを3つのユニットに割り振る形になる。今回の編成についてブンケイPは「春香→千早→美希という流れをセンターで見せておいて、その周囲に仲のよいコンビを配置する形になっています。あとは身長差による見映えも考えていますね」と語ってくれた。
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲オールスターライブの開演前には、全員で円陣を組んで「ファイト・オー!」のかけ声で気合を入れる。かけ声のタイミングは、練習なしの一発勝負! このあたりの緊張感は非常に『アイドルマスター』らしい。

 オールスターライブの本番では、ブンケイP本人の不安そうなコメントとは逆に、これまでのプレイで感覚を取り戻してきたのか、PERFECTを連発。思い出アピールも、今度は忘れることなく要所で使用して、きっちりとスコアを稼いでいく。結果的に、目標のハコユレ震度を0.2上回るという好スコアで、見事にオールスターライブをクリアした。

 クリアのご褒美となるアンコールでは、13人全員が一度に歌い踊る、ライブムービーを見ることができる。ブンケイPも「3曲連続はさすがに緊張するけれど、それだけに達成感がありますね!」と、満足そうにライブの映像を堪能していた。

『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
『アイドルマスター ワンフォーオール』
▲3曲連続のメドレー形式でライブを行い、そのトータルのハコユレ震度で、オールスターライブの成否が決まる。長丁場だけに、プレッシャーはかなりのものだが……!?
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▲プレイのカンを取り戻したブンケイPは、オールスターライブに見事に成功! 全13名のアイドルが全員で1つの舞台に立つ、アンコールステージの始まりだ!
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▲ブンケイPも、13人のステージを感慨深げに見守っていた。
『アイドルマスター ワンフォーオール』 『アイドルマスター ワンフォーオール』
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 今回のプレイはここで終了。ひと通りのプレイを終えたところで、ゲーム全体の印象について、改めてブンケイPにお話を伺った。

■本作を中心にして、アニメから入った人、ソーシャルゲームから入った人、そして僕ら古くからのファンの全員が、一緒に盛り上がれるようになればいいなって期待しています

――プレイを終えた感想は?

『アイドルマスター ワンフォーオール』

ブンケイP:おもしろかったですね! 久しぶりに765プロに帰ってきたという感慨がありますし、プレイした人は皆さん、そういう気持ちになると思います。特にオールスターライブは、やっと指が調子を取り戻してきたみたいで、ホッとしました(笑)。

――13人全員のライブはいかがでした?

ブンケイP:いや~、ちゃんと群舞らしいカット割りもあったりして、とてもよかったですね。今回はプロデュースできるアイドルが少しずつ増えていくとはいえ、全員をプロデュースするまでには時間がかかるじゃないですか。その前にオールスターライブという形で、全員のライブを見ることができるっていうのがいいですよね。“お試し”っていうと、言葉が悪いかもしれませんけど。しかもそれを、開始から5週目の段階で見ることができるっていうのが、またいいですよね。

――今回のプレイではあまり詳しく触れることができませんでしたが、シーズン目標やスキルツリーといった、新システムについてはどのような印象を受けましたか?

ブンケイP:それぞれのお仕事での課題の設定にもよると思うんですけど、ある課題に対してそれに対応したスキルを持つアイドルを育てておけば、ラクにクリアできるんじゃないかと思うんです。ダンスが得意な響とか真とか、歌が得意な千早とか、ある程度尖った能力の子を育てておいて、与えられた課題に対して、他の子とユニットを組ませていくとか。そういう意味合いでいうと、今までの『アイマス』とはまた違った遊びが楽しめそうで、ワクワクしますね。

 それと今回は、今まであった1年間という時間制限がなくなったのが大きいですね。1年間のリミットがあると、トップアイドルを狙うにはこの週までにこれを取っておかなきゃいけないといった、1年間のスケジュールをあらかじめ考えたうえで攻略していたじゃないですか。もちろん、1年間のリミットがあるがゆえのドキドキ感も楽しいんですけど、今回はその制限がなくなったことで、いろんな寄り道ができるんじゃないかと思うんです。

 しかも今回はシーズン目標が達成できないと、アイドルのプロデュースが一時的に解除されるっていうルールがあるみたいですけど、それが逆に自分のイチオシとは違う、他の子に目を向ける言い訳……きっかけにもなると思うんですよ(笑)。

――TVアニメやソーシャルゲームで『アイマス』を知って、まだ家庭用ゲーム機ではプレイしたことがないという人に対して、このゲームをオススメするとしたら?

『アイドルマスター ワンフォーオール』

ブンケイP:少なくとも○ボタンを連打していれば終わるようなゲームではないですけど、今回は1年間のリミットがなくなったことで、難易度が低くなったわけじゃないんだけど、今までで一番気軽に遊べる『アイマス』になっていると思います。そういう意味では、据え置きの『アイマス』にデビューするには、ピッタリの作品ですね。

 据え置きのゲームというのは、各アイドルのセリフや性格が一番濃く描かれているメディアだと思うんです。だからゲームを遊ぶことで、「この子はこういう性格で、こういう弱みを持っているんだ」って、誇らしげに語れるようになるんじゃないでしょうか。

――ではブンケイPのように、最初のアーケード版のころからずっと『アイマス』のファンだという人にオススメするとしたら?

ブンケイP:あえて言ってしまうと、アーケード版のころから付き合ってきた人ってきっと、僕と同じ30代以上の方が多いんじゃないかと思うんです。そうするとですね、一瞬の指の震えも許されないゲーム性もそれはそれで楽しいんだけど、ちょっとシンドイんですよ(笑)。1年間のリミットからくる焦燥感というのはなくなったかもしれないけど、そのぶん、好きなアイドルと楽しい765プロでの時間を過ごしたいという、僕らの心に応えてくれると思います。

 あとはこのゲームを中心にして、アニメから入った人、ソーシャルゲームから入った人、そして僕ら古くからのファンの全員が、一緒に盛り上がれるようになればいいなって期待しています。ですから皆さんも、ぜひ一緒に765プロで働きましょう!

――では最後に、ブシロードでの今後の『アイドルマスター』関連の展開についても、聞かせてください。

ブンケイP:すでに発表していますが、『ヴァイスシュヴァルツ』で『劇場版 アイドルマスター ~輝きの向こう側へ~』のカードセットを発売することが決定しています。今のところは発売日未定、カード種類数も未定ではあるんですが、お客様の期待は裏切らないようにしたいと思っています。カードセットを見た時に、映画の感動がよみがえるという理想を目指して、そこに近づけるように制作チームが作っていますので、ぜひご期待ください!


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