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2014年5月29日(木)

『テイルズ オブ ゼスティリア』のデゼル(声:小野大輔)は天族だけどアウトロー? 新たな登場キャラや戦闘システムなどが公開

文:皐月誠

 バンダイナムコゲームスは、PS3用ソフト『テイルズ オブ ゼスティリア』の新情報を公開した。

『テイルズ オブ ゼスティリア』

 本作は、『テイルズ オブ』シリーズの20周年記念タイトル。“穢れ”の影響によって異変が起きつつあるグリンウッド大陸を舞台に、神秘的な力を持つ天族と、人間の青年・スレイを中心とした物語が描かれる。キャラクターデザインは藤島康介さん、いのまたむつみさん、奥村大悟さん、岩本稔さんといった4名、作中のアニメーションはufotableが担当する。

 今回公開されたのは、登場キャラクターの1人・デゼルや、詳細な戦闘システムなどだ。

■登場キャラクター

●デゼル(声:小野大輔)
【性別】男性【身長】185cm【武器】ペンデュラム

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』
『テイルズ オブ ゼスティリア』

「……言っておく。邪魔だけは許さん。たとえお前が導師であったとしてもだ」

 天族だが、一般の天族とは異なりアウトロー的な雰囲気をまとっている男。風の天響術を操り、空気の動きで周囲の状況を的確に察知する能力を持っている。人間の傭兵団と長年をともにした経験から、戦闘に長けている。戦闘では2本のペンデュラムを自在に操り、鞭のように用いて敵を翻弄・圧倒する。

 喜怒哀楽を滅多に見せず、他人とのコミュニケーションもほとんど取らない孤独主義者。しかし胸には激情を秘めていて、友を奪った憑魔を捜しだして復讐を果たすため、人間社会の影で日々暗躍を続けている。

 彼は憎しみに突き動かされているが、なせか“穢れ”に冒されていない。これには、何か特殊な秘密があるようだ。

■世界背景

●導師を巡る思惑

 真の導師が姿を消して久しい現在、導師は半ばお伽話的な存在と化しているため、その存在と力を疑う者も多い。しかし、それでも導師は民衆の潜在的な崇拝対象であり、為政者にとってはいつの時代でも無視ができない厄介な存在だった。

 導師となったスレイが、ハイランド王国王位継承権の末席に位置する王女・アリーシャと親しいことを知ったハイランドの大臣たちは、スレイを警戒し、王宮に召喚する。華やかな王宮で、何もできないアリーシャの悲痛な立場や、王族に政治実権を渡すまいとする大臣たちの腹黒い執着に触れたスレイは、イズチにいたころは考えもしなかった人間社会の裏側へ触れることになる。それは、人の“穢れ”に関わる導師にとって逃れられない宿命だった。

『テイルズ オブ ゼスティリア』
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●主神(しゅしん)と陪神(ばいしん)

 天族は同族間で特別な力の契約を結ぶ場合があり、契約の主となる側を主神、下に連なる側を陪神と呼ぶ。陪神は主神と行動をともにしなければならないが、主神が持つ固有の力を共有できるようになる。

 ミクリオやエドナは、ライラを主神としてその陪神になる。現在、陪神を持つ天族は少ないが、古代には数百の陪神を従えた神のような者も存在したと言われている。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』
『テイルズ オブ ゼスティリア』

●レディレイク

 湖の上に築かれたハイランド王国の王都。レイクピロー高地に発する豊富な水源を、上下水道、巨大水車を使った工業、美観のための滝など、様々に利用した“水の都”である。“湖の乙女の伝説”や聖剣祭など、導師に関する伝承も多く残っているようだ。

 その美しさは大陸随一と謳われていたが、ここ数年は風紀と治安が著しく悪化し、以前とは違う禍々しい空気が街の内外を覆い始めている。その異常な変化に危機感をもったアリーシャは、災厄の時代を収拾する手段を求めて、この街から旅に出発した。

『テイルズ オブ ゼスティリア』
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●ダムノニア美術館

 学術の街・マーリンドにある美術館。大陸でも有数のコレクションを所持していたが、“災厄の時代”の混乱にまぎれて、ほとんどが散逸してしまった。その要因は多くの犯罪行為だと思われるが、国自体が混乱状態にある現在、事実を確かめる方法すらない。廃墟のようになった美術館には来訪者も絶え、残された美術品だけが静かに闇を見つめている。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

■戦闘システム

 本作の戦闘システム“FusuionicChain-LMBS(フュージョニックチェイン リニアモーションバトルシステム)”について、詳細な構成要素が公開された。明らかになったのは、スピリッツチェイン、ブラストゲージ、(『テイルズ オブ グレイセス』から継承した)アラウンドステップといった3点。なお本作の登場キャラクターは、特技や奥義を使用する“人間”と特技や天響術を使用する“天族”に大別されるが、使用するゲージ類はどちらも共通となる。

●スピリッツチェイン(SC)ゲージ

 戦闘中の画面下部に表示される青いバー状のゲージ。術や技には強さに応じて発動に必要なSCポイントが設定されていて、使用の際にゲージの値が消費される。攻撃は最大4回まで連携が可能だ。なお、4回まで攻撃を連携させてもSCゲージが残っている場合は、さらに次の連携攻撃を継続できる。

 SCゲージは攻撃を行わず待機すると短時間で回復する。また、防御や回避を成功させた際は、さらに早く回復する。溜められるSCポイントは最大で100まで。

『テイルズ オブ ゼスティリア』

●ブラストゲージ(BG)

 戦闘中の画面下部に水色の数字で表示されているゲージ。消費するとSCの回復や敵の吹き飛ばしなど、攻守に役立つ効果が発揮される。防御や回避行動など、防衛的な行動を行うと溜まっていく。使用タイミングや効果を見極めて戦術に組み込むことで、より有利に戦闘を展開できる。

『テイルズ オブ ゼスティリア』

●アラウンドステップ

 敵の攻撃をステップで回避するシステム。縦方向の攻撃は左右に、横方向の攻撃は前後に動くことで回避できる。本作ではタイミングよく避けると“対応回避”が発生し、受けるダメージが1となる上に、敵を怯ませたり、SCを回復させたりといった効果が発生する。

『テイルズ オブ ゼスティリア』

●戦闘におけるライラの特徴

 霊力を注いだ紙の束“紙葉”を撒き、それを媒体にして自由自在に炎を生みだす。炎は敵の拘束力が高く、連携後も有利な状態を保ちながら戦える。天響術は火属性が主体。自身から発動する、高い術攻撃力を伴った高威力の近距離術を得意とする。

『テイルズ オブ ゼスティリア』
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●戦闘におけるデゼルの特徴

 装備品のペンデュラムを霊力の媒介とし、風の力を操る。ペンデュラムは鞭のように振るうことで広範囲への攻撃も可能。また、鋭い踏み込みで敵との間合いを詰めることもできる。天響術は風属性が主体。縦や横の一直線へ効果がある術を持ち、戦況に応じて使用すれば敵を一網打尽にできる。

『テイルズ オブ ゼスティリア』 『テイルズ オブ ゼスティリア』

(C)いのまたむつみ
(C)藤島康介
(C)BANDAI NAMCO Games Inc.

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