2014年6月14日(土)
このゲーム知ってる? E3の“ビデオゲームヒストリーミュージアム”ではノスタルジーと新鮮さが来場者を待っていた【E3 2014】
E3おなじみの展示コーナーである、“ビデオゲームヒストリーミュージアム”。ここを、野村編集長と皐月誠がぶらりと一周してみました。展示物を動画で紹介します。
●その1:ショーケースコーナー
『マキシマムカーネイジ』の日本メガドライブ版はプレミアソフトとして有名で、動画内ではそのつもりで話していましたが、調べたら本国GENESIS版はそれほどでもなかったようです。ただ、この化粧箱入りバージョンのレア度はなかなか高く、ebayでは5万円以上で取引されています。
セガ“Neptune”はスーパー32Xとメガドライブの一体型ハードです。セガの米法人が開発していましたが、日本のセガ本社がセガサターンを発売する兼ね合いで発売中止となった……らしいですね。本機やセガサターンの名前からわかるように、セガ製ゲームハードの開発コードネームは太陽系惑星の名前から取られていました。で、これが“ねぷねぷ”ってアレの元ネタ……と認識していいのでしょうか? 違う?
ファミコン用3Dシステムの隣にあった謎のデバイスは、調べたら“マルチゲームハンター”と言って、今で言うマジk……ゲフンゲフン、何も見なかったことにしておきましょう。『幻世虚構 精霊機導弾 ELEMENTAL GEARBOLT』にゴールドのメモリーカードやガンコンが同梱されたボックスは、『Elemental Gearbolt Assassin’s Case』という商品名で流通していたようです。
●その2:ファミコン以降のゲームハードコーナー
多くの人がここからゲームに触れたのではないでしょうか。ファミコンやマスターシステムを始めとする8bit機が並んでいます。NESの関連アイテムとしては、印象的な周辺機器であるロボットとパワーグローブも展示されていました。8bit機だけでなく、ドリームキャストやマイナーぶりが逆に有名なジャガーもありますね。
●その3:関連アイテムコーナー
『スターフォックス』のゲームウォッチなんてあったのですね……。『Outback Joey』は、メガドライブの本体バリエーションの1つ『Heartbeat Personal Trainer』用ソフトとして発売されたようですが、極めて生産本数が少なく希少性が高いらしいです。
『ゼルダの伝説』のリンクは、動画内で「CD-i用じゃないか?」と言っていますが、TVカートゥーン用のセル画のようです。CD-i用ソフトのアニメは……イメググったらもっとキてる絵柄でしたね。『ドラゴンズレア』は「ファミコン用のアレ」という認識がありましたが、よく考えたら大本はLDゲームなので、展示物はゲーム内アニメ用の設定画でしょうか。
『パンチアウト』のゴールドカートリッジは“第2回ファミリーコンピュータ ゴルフトーナメント”の景品ですが、出荷数が1万本と結構あるため、レアというほどレアな物ではない模様。とは言っても1万円ほどのプレミア価格ですが。その後のカートゥーンイラストは、よく見たら『Q-bert』や『FROGGER』とタイトルが思いっきり書いてますね。
『World Championship 1990』は、全米大会用に90本のグレーカートリッジと26本のゴールドカートリッジが生産されただけの、数がごく限られたソフトなそうです。ゴールドカートリッジは、市場に出ると150万円前後の価格で取引されます。世界一市場価格の高いゲームソフトでしょう。
最後のほうで“ワッペン”という言葉が出ずに、“アップリケ”と言っていますね。アップリケはフランス語における手芸法の名前、ワッペンはドイツ語における“紋章”などの意味なそうですが……まあ、“単なる呼び方の違い”でいいのでしょうか?
シールや缶バッジなどは種類ごとに整理されていますが、年代やメーカーについては雑然としていて、不思議な雰囲気があります。全体的にアタリとアクティビジョンのアイテムが多く、アメリカのゲーム市場における存在の大きさが察せられますね。
●その4:LSIゲームコーナー
今回、特に大量に展示されていたLSIゲームコーナー。ただ筆者としては生年前後の商品ばかりなので知識がサッパリです。逆に編集長はノスタルジックが炸裂しています。液晶より以前の蛍光表示管によるディスプレイは、自分にとっては「むしろ新鮮」といった感覚があります。
●その5:ファミコン以前の家庭用ゲームコーナー
ファミコン以前の家庭用ゲームハードが大量に展示されていました。端には当時の開発資料もありましたが、さすがにディスケットまで開けて見てみる気にはなりませんね……年代物なので壊してしまいそうです。
●その6:アーケードゲームコーナー
欧米らしいアップライト筐体のアーケードゲームがいくつか展示されていました。『Track and Field(ハイパーオリンピック)』では、編集長による鉄定規使用法の指南が!?
・『ドンキーコングJr.』
・『アストロブラスター』
・『サイバーボール2072』
・『スペースインベーダー』
・『アルカノイド』
・『レボリューションX』
・『ドンキーコング3』
・『ミサイルコマンド』
・『ロードブラスターズ』
・『アルゴスの戦士』
・『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』
・『バーチャコップ2』
●その7:プレイアブルなコンシューマゲームコーナー
VectrexからデスクトップNEOGEOまで、実に多彩な家庭用ゲームが設置されていたコンシューマゲーム機コーナー。ジャガーへ触れた時に『ウルフェンシュタイン: The New Order』の正式タイトルを咄嗟に思い出せませんでしたが、『ウルフェンシュタイン3D』が『ウルフェンシュタイン』3作目というのはあっていたみたいです。よかった。……ところで無造作にNESへ挿さっていたので普通に流してしまいましたけど、この金色ROMはもしかして超貴重な奴では……?
・ドリームキャスト&マスターシステム
・ジャガー
・Turbo Grafx 16(PCエンジン)
・GENESIS(メガドライブ)
・Brown Box Prototype
・インテレビジョン
・Game Room Classics SNK
・Super NES(スーパーファミコン)
・NES(ファミリーコンピュータ)
●その8:募金箱
ビデオゲーム文化を愛する者として、こういった展示物はできる限り後世まで伝わってほしいもの。ささやかながら、募金をさせていただきました。さて、来年はどのような展示物を見られるでしょうか?