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2014年6月21日(土)

『海賊ファンタジア』サービス2周年&ビジュアルブック発売記念、新人声優・山下まみさんと運営チームの対談が実現!

文:葛城亮

『海賊ファンタジア』
▲ビジュアルブックの表紙には戦士国、機械国、魔法国それぞれの盟主3人が描かれている。

 D2Cが運営するソーシャルカードゲーム『海賊ファンタジア』のサービス開始2周年を記念して、新人声優の山下まみさんと開発・運営チームの対談を敢行! 運営スタートからの軌跡や、6月21日に発売となった『海賊ファンタジア 特典アイテム付きビジュアルブック』に関するエピソードを語っていただいた。

『海賊ファンタジア』 『海賊ファンタジア』
▲“雷添竜(らいてんりゅう)キリン”の声を演じた、新人声優の山下まみさん。▲写真左から運営チームの山川裕貴さん、竹内直也さん、尾上之朗(おのえしろう)さん、喜多川喬太さん。

 また、記事の最後では、『海賊ファンタジア』ユーザーに向けた読者参加企画を実施している。運営チームに聞きたいことや本作について気になることがある人は、ぜひとも質問を投稿してほしい。

■チーム内の仲がいいおかげで安定したサービスを運営できている

山下まみさん(以下、まみみ):本日はよろしくお願いします。まず、これまでの運営を振り返って、『海賊ファンタジア』に対する想いをお聞かせください。

喜多川さん(以下、喜多川):正直、よく2年間も続いたなぁ、と思っています。その間、たくさんのユーザーさんに遊んでもらえてありがたい気持ちでいっぱいです。

『海賊ファンタジア』

まみみ:とても大変な思いをした出来事ってありましたか?

山川さん(以下、山川):実のところ、大体月1ペースで大変なトラブルが起きているんですよ(苦笑)。簡単なプログラムのはずなんですけど、それが引き金でちょくちょく問題が起きているんです。6月の分がまだなので心配なんですが……。

まみみ:そのペースだとかなりの試練を乗り越えてきてらっしゃるようですね。『海賊ファンタジア』はトラブルが発生してもすぐに対応してくれるという声を聞くので、ユーザーさんからの信頼が厚いように見えます。

山川:ゲーム内で何らかのトラブルが発生した場合、必ず1時間以内に対応するようにしています。ユーザーさんからお問い合わせをいただくタイミングは我々の活動時間内なので、その時に来たものは確実に対応していき、すぐに対応できない場合でも状況の調査報告は徹底しています。

まみみ:運営がちゃんと反応してくれるのはユーザーとしても安心できますね!

尾上さん(以下、尾上):ユーザーサポートがうまくやってくれているのもありますし、我々もそちらとしっかり連携を取るよう心がけているのが大きいと思います。ゲーム外で苦労した点でいうと、プロジェクトに携わっている人間の入れ替わりが多い時期があったんですが、そこがかなりつらかったですね。

まみみ:チーム内の人たちがガラッと変わると、何を軸に動いていくんでしょう?

山川:そこをまとめたのがプロジェクトリーダーの僕です。もともと、人をまとめるのは得意なほうで、僕がリーダーになったあとすぐ、初期のコンセプトや企画案を掘り下げたんですね。何をやりたいのか、どこをブレさせてはいけないのかを見ていったとき、『海賊ファンタジア』はファンタジー要素のある美少女ゲームであること、それをユーザーさんと一緒に作っていくということ。この2点を軸に柱を立てた後はチーム全体が安定しました。お問い合わせへの対応速度が上がったのもその時からなので、軸をブレさせなくてよかったと思います。

尾上:チーム内の仲がすごくいいので、それが楽しく仕事ができている一番の要因ですね。個人的にとてもやりがいのあるプロジェクトだと思っています。

『海賊ファンタジア』

まみみ:逆によかったと思えることはありましたか?

喜多川:ユーザーさんが楽しんでいる様子を見るのはうれしくなりますよね。

山川:ほめられるのが一番力になりますね。もちろん、ダメ出しされた時もそれはそれで励みにはなりますが、社会人になるとほめられる機会がほとんどなくなるじゃないですか。なので、こういう歳でゲームを作ってほめられるというのは、今までやってきたことを認められたような気がしますね。

尾上:僕は普段からおしゃべりするのが大好きなので、チーム内の人と話すのはめちゃくちゃ楽しいですよ。

山川:時々、仕事しているのか心配になりますよ(笑)。でも、上下関係なしに意見を言い合える環境であり、コンテンツをよくするための話し合いができているのはいいことだと思います。お堅い感じでやっていると、ユーザーさんにもその雰囲気が伝わっちゃいますから、楽しいものを提供するなら楽しく作るよう心掛けていますね。

まみみ:仲がいいがゆえのケンカが起きたりはしないんですか?

尾上:山川さんが竹内さんを論破するくらいですかね?(笑)

山川:社内でも発言権が強い立場なので、僕が何か言うとほとんどの人は頷いてくれるんですが、なぜか竹内さんだけは突っかかってくるんです。僕ってSな性格なので、立ち向かわれると楽しくてしょうがないんですよ。徹底的に論破した後、2人で仲良くご飯を食べに行きます。

尾上:山川さんって理詰めで攻めていくんですが、最終的に竹内さんの「おもしろくない!」というひと言ですべてがひっくり返るのがおもしろい(笑)。いつもゲームを作っているというよりも、半分遊んでいるような感じではしゃいでいます。

まみみ:ゲームは遊ぶものなので、そういう気持ちでいるのは大事かと! 竹内さんは何かよかったエピソードはありませんか?

竹内:最近ゲーム内で行っているイベントのストーリーは僕が考えているんですけど、僕が名付けたドラゴンの“キューちゃん”をもっと出してほしいというユーザーさんの声を聞いたとき、思わずガッツポーズをとりました。

まみみ:そういう細かいところに気づいてくれるのはうれしいですよね。

山川:最初に出た名前の案はひどかったですね。というより、竹内さんが出してくる案が本当にやばい。僕が発注書をチェックするんですけど、竹内さんと尾上さんを放っておくとかなりまずいんですよ。

尾上:まさに猛獣と猛獣使いみたいな間柄です。

■美少女ゲームでありがなら男性キャラの人気が強い!?

まみみ:ではビジュアルブックの制作についてお話を伺えればと思います。作り終えた今、どんなお気持ちですか?

喜多川:大変だったなぁ、としか(苦笑)。作っているときは「あ、こんなキャラいたなぁ」と懐かしみながら作業をしていました。

まみみ:そういえば総キャラクター数って何人いるんですか?

喜多川:実際のカードの枚数でいうと1,400種類くらいですね。ビジュアルブックには430種類ほどに厳選して掲載してあります。この選定がものすごく大変だったんですが、それ以上にキャラクター名の修正や画像の差し替えがしんどかったですね……。

まみみ:キャラクターの選択ってどういう基準でピックアップしたんですか?

喜多川:僕の趣味っていうのもあるんですけど、違う絵柄のものや特徴がなるべくかぶらないように選定しました。

『海賊ファンタジア』
▲このようなイケメンキャラが結構登場するのもこのゲームの特徴。

まみみ:中味を見ていて、意外と男性キャラも多いことにびっくりしました。

喜多川:実は『海賊ファンタジア』は女性ユーザーが多いんですよ。リリース当初は1人も男性キャラがいなかったんですけど、ちょっとずつ増やしていき、今では人気の高い男性キャラが多くなりました。ユーザーさんに「どんなキャラを出してほしいですか?」というアンケートを取ったときも、イケメンをもっと増やしてほしいという声が多かったんです。

尾上:山川さんってイケメンキャラを考えるのが得意ですもんね。

まみみ:同性のキャラを考えるのって意外と難しいようなイメージがあるんですけど。

山川:実は僕、男性キャラのほうが好きなんですよ。

まみみ:え!? もしかしてそちら系……!?

山川:いやいやいや、そういう意味じゃないです(笑)。ちょっと脱線しますが、僕ってこれまでの人生で女性に囲まれて生きてきたせいで、好きになってもらえそうなイケメンキャラがイメージしやすいんですよね。萌え系は喜多川さんに任せちゃっていますけど、イケメンに関しては僕がうるさいです。ただ、僕の疲労がピークのときに油断していたせいか、知らぬ間に“国士無双ライデン”という力士キャラを発注されていてびっくりしました。

『海賊ファンタジア』
▲国士無双ライデン。

尾上:僕と竹内さんは格闘技がすごく好きなんです。だから、何が一番強いのかっていうのは常に考えているので、見た目的にも強いキャラクターを出したかったんです。

山川:でも、尖った見た目のキャラが知らないうちに混ざっていると驚きますよ。

尾上:相撲はポピュラーじゃないですか! 僕は仕事が終わったら、いつも大相撲ダイジェストを観てますよ。まぁ、最終的にユーザーさんが楽しんでくれればいいんだと思います。

まみみ:相撲は日本の国技ですからね(笑)。ところで、新しいキャラクターを出したとき、ユーザーさんの反応っていつもどんな感じですか?

山川:基本的に見た目や担当声優さんで盛り上がっているんですが、先ほども言ったように女性ユーザーが多くなってきているので、最近はイケメンかどうかが一番重要視されています。ただ既存キャラの人気が強すぎて、新キャラが出てもあまり注目されないことが多いんです。

 なので、新規キャラには何らかの引きを入れるようにしていますね。特定キャラの固定ファンの方って熱がすごくて、例えば違う絵柄のカードを出す時に、たまに絵師さんの都合でいつも描いてくれている人とは違う方に描いてもらうことがあるんですが、絵のクオリティ自体は非常に高くても画風の違いにがっかりされてしまうことがあります。そういうこともあって、キャラ関連は本当に悩みが多いですね。

まみみ:なるほど~。ちなみに『海賊ファンタジア』に関わっている絵師さんは総勢何人くらいいらっしゃるんでしょう?

山川:100人以上いますね。

まみみ:多い! それじゃあ、この話の流れでみなさんにお聞きしたいのですが、過去に制作したキャラの中でオススメのキャラを教えていただけませんか?

喜多川:僕は“モズク”です。「働きたくない」っていうところにシンパシーを感じますね(笑)。海賊なのにニートというギャップがたまらないです。セリフも理屈をこねくりまわして、如何にして働かないかを伝えてくるんです。単純にイラストが好きなのもありますね。

山川:喜多川さんは口を開くとすぐにモズクの話題を出しますからね。

まみみ:尾上さんはいかがでしょう?

尾上:魔法国の十術士たちみたいに、ある組織に属しているキャラが大好きですね。

『海賊ファンタジア』 『海賊ファンタジア』
▲喜多川さんイチオシのモズク。▲魔法国の十術士の1人ガーディニア。組織に属するキャラが好きな尾上さんのチョイス。

まみみ:じゃあライデンの下に力士系が続いていく可能性も……?

尾上:お、それやりますか!

喜多川:それで広告を作りたい……!

山川:絶対来てくれないからやめて(笑)。

まみみ:竹内さんはどうでしょうか?

竹内:僕はエイレーネですね。なぜかというと、僕がストーリーに出してスターダムに押し上げた……と、勝手に思っているからです。エイレーネに限らず、キャラクター的に一本筋が通っているタイプが好きです。山川さんは?

山川:僕は連合国のゴオランというキャラです。強くて男気のあるキャラがすごい好きですね。

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▲竹内さんが育てたと言っても過言ではない(!?)エイレーネ。▲男性キャラに一家言ある山川さんはゴオラン推し。

■コロナのステータスは数値的なインパクトを求めた結果

『海賊ファンタジア』
▲電撃竜コロナ。

まみみ:ビジュアルブックの特典カード“電撃竜コロナ”の話題に移りたいと思います。このカードのステータスってどう決まったんですか?

山川:誰もが欲しくなるステータスかつ、ビジュアルブックの価格に見合うものにしました。最初は5対5でぶつかり合ったとき、3勝するためのバックアップになるような性能にしたんですけど、喜多川さんから「弱い!」って言われました。

喜多川:パッと見たとき、数値的なインパクトが欲しかったんですよ。そのせいで散々協議しましたが。

山川:カードゲームなので、攻撃と防御のそれぞれに特化したデッキがあるんです。なので、極論を言ってしまうと、コスト計算を踏まえた場合、攻撃力2万、防御力10がいいんです。でも、片方の値が2万というキャラはすでに出てしまっているので、それなら両方2万、スキルも強いものにしてどちらのデッキに入れても活躍できるようにしました。

まみみ:このステータスに対して、コスト値は見合っているんでしょうか?

山川:とても重いです。ただ、最近のイベントって攻撃力と防御力の合算値がイベント用の攻撃力になるうえ、イベント用のデッキはコスト値を気にしなくてもいいので、コロナが1枚あればよくなりそうで怖いですね。

『海賊ファンタジア』
▲雷添竜キリン。

喜多川:話がちょっと逸れますが、今回のビジュアルブックに関連して山下さんにはコロナのお供の“雷添竜キリン”という役を演じていただきましたが、感想はいかがですか?

まみみ:私はもともと白米が大好きなんですけど、その部分を取り入れていただいたので演じやすかったです! ショートヘアで、露出もそこまで高いわけじゃない爽やか系のキャラだったので、演じていて楽しかったですね。ただ、コロナ役の三上枝織さんと収録が別だったので、ちゃんと掛け合いができているか心配ですね。

尾上:苦労したセリフってありました?

まみみ:初めてキャラクターを見た時、そこまで活発なほうじゃないかな? と思ったので、食べ物の話題になったときにどこまでテンションを振り切るかで悩みましたね。

山川:僕たちも原稿をいただいた時に、なんで白米を出してきたんだろうと疑問に思ったんですが、これで1つ謎が解明されました。

まみみ:好きなものはゲームとアニメと白米、新人声優・山下まみでございます(笑)。

『海賊ファンタジア』

■成り行きでとんでもない企画が飛び出すことに!?

まみみ:『海賊ファンタジア』のオフラインイベントって開催されたことはありますか?

山川:ないですね。いつやります?

喜多川:やりますか(笑)。感謝祭みたいなのは1回やってみたいですよね。

まみみ:これだけ美少女キャラがいるとコスプレイヤーの方もやりがいがありそうですね。もし開催する際は私に司会をやらせていただければと(笑)。

尾上:売り込みきた! でも、コスプレなんかは盛り上げていきたいですよね。社内にプライベートでコスプレをしている人もいるくらいなので。

まみみ:ちなみに、次のアップデートっていつになるんでしょう?

喜多川:それはまだちょっと……言えないんですよ。

まみみ:えぇ~気になります! 実はもっとたくさん聞きたいことがあったんですが……。

尾上:アップデートについては言えませんが、いっそのことユーザーさんから質問を募集して僕たちが全力で答えるっていう企画をやってみますか?(笑)

山川:またそうやっていきなり……。

まみみ:あ! いいですね、それ! ぜひやりましょう!

喜多川:これはもう後に引けない状況な気が……。

竹内:どんな質問がきても俺なら勝てますよ。

山川:いや、意味わからないから(笑)。でも、一度そういう機会があってもいいのかもしれませんね……。じゃあ、やってみますか!

『海賊ファンタジア』

■『海賊ファンタジア』運営チームへの質問を(本当に)募集!

 対談終了直前、運営チームから「ユーザーからの質問にすべて答える」という驚きの企画が飛び出し、そのまま実現する流れに! ということで、下記の投稿フォームから運営チームに対する質問を募集します。

質問の投稿はこちら

 なお、質問の受付期間は6月29日(日)の24時まで。皆様からのたくさんの質問、お待ちしております! はたして、すべての質問に答えることが本当にできるのか!?

(C)D2C

データ

▼『海賊ファンタジア 特典アイテム付きビジュアルブック』
■プロデュース:アスキー・メディアワークス
■発行:株式会社KADOKAWA
■仕様:A4判/64ページ
■発売日:2014年6月21日
■価格:2,700円(税込)
 
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