2014年6月20日(金)
日本マイクロソフトは、9月4日に発売する新ハード『Xbox One』に関する記者説明会を6月20日に開催した。
説明会には、日本マイクロソフトでXbox事業を統括している同社執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス ゼネラルマネージャーの泉水 敬氏が登壇し、日本国内で今後発売されるXbox Oneタイトルや提供されるサービスなどについて説明した。
▲日本マイクロソフトの泉水 敬氏。 | ▲9月4日に発売されるXbox OneにはKinectあり/なし、ゲーム同梱版の“Day One Edition”の3種類が用意される。 |
ここでは説明会にて紹介された内容のうち、主なものをまとめてお届けする。
説明会にて、9月4日のXbox Oneローンチに合わせて発売されるタイトルが現時点で29タイトルにのぼることがわかった。うち、ソフトメーカーから発売されるタイトルは18タイトルとなる。ローンチに発売されるタイトルは以下の通り。
・『Forza Motorsport 5』……日本マイクロソフト
・『Ryse:Son of Rome』……日本マイクロソフト
・『Kinect スポーツ ライバルズ』……日本マイクロソフト
・『Zoo Tycoon』……日本マイクロソフト
・『Dead Rising 3』……日本マイクロソフト
・『Halo Spartan Assault』……日本マイクロソフト
・『Crimson Dragon』……日本マイクロソフト
・『Killer Instinct』……日本マイクロソフト
・『Loco Cycle』……日本マイクロソフト
・『Max: The Curse of Brotherhood』……日本マイクロソフト
・『Powerstar Golf』……日本マイクロソフト
・『タイタンフォール』……エレクトロニック・アーツ
・『ニード・フォー・スピード ライバルズ』……エレクトロニック・アーツ
・『バトルフィールド4』……エレクトロニック・アーツ
・『FIFA 14』……エレクトロニック・アーツ
・『プラント vs. ゾンビ ガーデンウォーフェア』……エレクトロニック・アーツ
・『ストライダー飛竜』……カプコン
・『無双OROCHI 2 Ultimate』……コーエーテクモゲームス
・『メタルギア ソリッド V:グラウンドゼロズ』……KONAMI
・『鬼斬』……サイバーステップ
・『[吹き替え版]コール オブ デューティ ゴースト』……スクウェア・エニックス
・『シーフ』……スクウェア・エニックス
・『トゥームレイダー ディフィニティブエディション』……スクウェア・エニックス
・『マーダード 魂の呼ぶ声』……スクウェア・エニックス
・『ズンバ フィットネス ワールドパーティ』……ハムスター
・『ウルフェンシュタイン:ザ ニューオーダー』……ベセスダ・ソフトワークス
・『アサシン クリード4 ブラック フラッグ』……ユービーアイソフト
・『チャイルド オブ ライト』……ユービーアイソフト
・『トライアルズ フュージョン』……ユービーアイソフト
ローンチ以後に発売されるタイトルについても発表された。新たに発表されたタイトルは、キュート『ナツキクロニクル(仮)』、ハムスター『アジト新作(仮)』、トライアングル・サービス『シューティングラブ。トリロジー(仮)』、モス『雷電(仮)』コーエーテクモゲームス『真・三國無双7 Empires』。
▲キュートから発売される『ナツキクロニクル(仮称)』 | ▲ハムスターから発売される『アジト』新作 |
▲トライアングル・サービスから発売される『シューティングラブ。トリロジー』 | ▲モスから発売される『雷電(仮)』 |
さらにすでに北米ではXbox Oneでの発売が発表されていたバンダイナムコゲームス『ドラゴンボール ゼノバース』についても、日本国内でのXbox One発売が発表された。
▲『ドラゴンボール』シリーズ最新作『ドラゴンボール ゼノバース』 |
▲6月20日時点でパブリッシャーとして日本マイクロソフトとパートナー契約を結んでいるのは50社。 |
▲参入ソフトメーカーの中から、セガのゲーム開発を統括する名越稔洋氏が登場。発表できるゲームタイトルはまだない、としつつもマイクロソフトが持つWindowsと絡めた機能やサービスを使ったゲームエンターテイメントを提案していきたいと語った。 |
説明会では、Xbox One向けにタイトルを用意しているメーカーの中から、スクウェア・エニックス、カプコン、コーエーテクモゲームス、MAGES.、ベセスダソフトワークスより、クリエイターコメントが寄せられた。
▲『キングダム・ハーツ』シリーズや『ファイナルファンタジーXV』に関わるスクウェア・エニックスの橋本真司氏。 |
▲『ストリートファイターIV』などのプロデューサーを務めたカプコンの小野義徳氏。 |
▲『無双』シリーズのプロデューサーを務めるコーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏。 |
▲『ミステリートF』や『サイコパス』を手がけるMAGES.の浅田誠氏。 |
▲『サイコブレイク』を開発するTango Gameworksの三上真司氏。 |
あわせて、Xbox Oneでも発売を予定している『メタルギア ソリッド V ファントム・ペイン』のE3トレーラーの上映も行われた。
おそらく国内初と思われる、日本語のUIが載ったXbox Oneによる実機デモが泉水氏によって実施された。泉水氏による「Xbox ホーム」と掛け声により、スタンバイモードからの電源オンが行われ、「Xbox テレビを見る」「Xbox フレンドに移動」「Xbox アバターに移動」「Xbox Forza5(フォルツァ ファイブ)へ移動」といったコマンドを声で入力することで、すぐにそのメニューへと移動させていた。
▲日本語版でのUIによる実機デモ。日本語によるボイスコマンドにもしっかりと対応する。 |
Xbox Oneを語るうえで欠かせないのが、独立系開発スタジオ(インディーデベロッパー)支援プログラムであるID@Xboxだ。デベロッパー登録を申請し、登録デベロッパーとなると、Xbox Oneの開発キット2台が提供され、Xbox Oneに向けたゲームの開発が可能となる。
すでに北米では多数の開発スタジオたちが登録しており、意欲的なタイトルが作られている。説明会にて提示されたスライドでは、comceptやインティ・クリエイツ、ヘキサドライブ、スマイルブーム、NIGORO(アスタリズム)といった日本国内にあるゲーム開発会社が名を連ねていた。
その開発会社の中から、『Mighty No.9』を制作中のcomcept 稲船敬二氏が登場。稲船氏はインディーズによるゲーム開発について「力はないけど夢はある」「メンバーは揃っていないけど希望はある」と表し、そういったインディーデベロッパーの「やりたいこと」に対応できるハードがXbox Oneであると語った。
▲KickStarterによる資金調達に成功し、制作が進められているソフト『Mighty No.9』。 |
▲ユーザーの気持ちを感じて、ユーザーのやりたいこと、作り手のやりたいことの一致した時がおもしろいゲームのできる時と語る稲船さん。 |
Xbox 360でもYoutubeやhuluなど、さまざまなエンターテイメントコンテンツが見られるアプリが用意されていたが、Xbox Oneでは日本独自のアプリも用意される。
今回その日本独自のアプリとして、過去のJリーグの試合映像が見られる“Jリーグ動画アーカイブス”、“カラオケ@DAM”、“U.M.U ご当地アイドルうぉーかー”、“出前館”、“niconico(仮称)”などを用意。
▲Jリーグ動画アーカイブス | ▲カラオケ@DAM | ▲U.M.U ご当地アイドルうぉーかー |
▲Jリーグ名誉女子マネージャーの称号を持つタレントの足立梨花さんが登場。 |
海外コンテンツメインだったXbox 360と比べて、日本のコンテンツやサービスにアクセスできるアプリが増えたことで、日本でもアプリを活用しやすくなるだろう。
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発売日の発表、そして今回の記者説明会を経て、日本でもいよいよ9月4日発売が実感沸いてきた新ハードXbox One。Xbox 360ローンチ時(2005年)の発売タイトル数である6タイトルと比べると、今回のローンチは約5倍にあたる29タイトルを揃えてきた。今後の展開に期待したいところだ。
▲6月21日~22日には東京・秋葉原のベルサール秋葉原にてXbox One大感謝祭が開催。6月29日には大阪でも開催される。本イベントでは9月4日発売のタイトルを中心とした約20タイトルの試遊が可能とのこと。 |
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