2014年6月30日(月)
9月4日にいよいよ発売される最新ハード・Xbox One。そのローンチタイトルの中から『Kinect スポーツ ライバルズ』の紹介と、実際に試遊してみた感想をお届けする。
『Kinect スポーツ ライバルズ』は、プレイヤーの声やジェスチャーを認識するKinectをフル活用して、実際に身体を動かすことでさまざまな競技にチャレンジできる『Kinect スポーツ』シリーズの最新作。これまでにXbox 360で2作が発売されているが、シリーズ最新作となる『Kinect スポーツ ライバルズ』では、Xbox Oneに搭載された最新のKinectによってこれまでにない臨場感のあるプレイを体験できる。
▲Xbox OneのKinectセンサー。最新のテクノロジーとXbox Oneのパワーによって、腕や脚だけでなく、手や指先の微妙な動きまで、正確に認識できるようになっている。 |
『Kinect スポーツ ライバルズ』では、プレイヤーの分身となるアスリートを作成してゲームに参加する。このアスリートは、なんとプレイヤー自身の顔や体型をKinectでスキャンして、CGで忠実に再現していくことで作られる。もちろん、納得のいかないパーツを後から修正することも可能だ。
このアスリートはプレイヤーの外見を再現するだけでなく、ゲームプレイを通じて“プレイヤーの動きや戦い方”を学習していく。そしてプレイヤーがゲームに参加していない間も、Xbox Oneのダイナミック ゲーム テクノロジーとクラウドによって、他のプレイヤーと戦い続けることができるのだ。
ここまでくると、本当の意味でプレイヤーの“分身”と言える存在だろう。またプレイヤーが1人でプレイする際には、“本物の個性を反映したライバル”と対戦できるわけだ。
▲Kinectで全身をスキャンすることによって、プレイヤーの顔や体型がCGで再現される。残念ながら試遊では実際に体験することができなかったが、日本人のルックスがどのように表現されるのか、興味深いところだ。 |
プレイヤーの分身となるアスリートは“ウルフ クラン”、“イーグル レギオン”、“バイパー ネットワーク”という3つのチームのうちいずれか1つに所属する。スポーツバトルに勝利して、スキルや名声のレベルといった個人の成績をアップさせるだけでなく、世界の仲間たちと団結してチームとしての成績を競うこともできるわけだ。各チームの特徴を紹介している動画があるので、チェックしておこう。
本作で楽しむことができるスポーツは、サッカー、クライミング、ターゲット シューティング、テニス、ボウリング、ウェイクレースの6種類。そのうちサッカー、テニス、ボウリングの3つは過去のシリーズで人気を博した種目で、残りの3つはシリーズ初登場の新種目だ。
▲華麗なシュートでゴールを狙え! シュートを打つだけでなく、ゴールキーパーとしてライバルのシュートを防ぐこともできる。 |
▲ホールド(突起)をつかんで、断崖絶壁をよじ登れ! 指先の動きまで認識できる、新型Kinectならではの種目だ。対戦相手を妨害して、落下させることもできる! |
▲移動するターゲットを撃ち抜いてスコアをゲット! 正確に狙いをつけるテクニックが要求される種目だ。 |
▲ボールを打ち合い、スマッシュを決めろ! 実際のテニスと同じように、腕の振り方や手首の微妙な動きによって、さまざまなショットを打ちわけることができる。 |
▲リアルな投球フォームでストライクを目指そう。投球時の微妙な腕の動きでボールにスピンをかけることができる。 |
▲ジェットスキーで水上レースにチャレンジ! ジャンプ台を利用して、空中回転などのトリックプレーを繰り出せる。 |
この6つの種目のうち、“ウェイクレース”を実際に体験することができた。画面分割による対戦プレイにチャレンジしたのだが、2人で並んでTVの前に立つと、Kinectのカメラが即座にそれぞれのプレイヤーを認識してくれる。
ウェイクレースでは、NPCも含めた8名のアスリートがジェットスキーを操縦し、水上のコースを周回して順位を競うというもの。ジェットスキーの操縦は、両手を前に突き出して、実際に操縦するようなポーズで行う。その際、手を握るとアクセルが全開になって速度がアップし、逆に手を開くと速度が低下する。そして実際にハンドルを切るような形で左右の腕を動かすことで、方向転換が可能だ。
▲ジェットスキーの操作は、空中にあるハンドルをつかむようなイメージで行う。細かい動きもしっかり認識してくれるおかげで、操作にはやや慣れが必要だ。 |
実際に体験してみて驚いたのは、レスポンスの速さと感度のよさ。腕を少し曲げただけでジェットスキーの向きが変わるので、最初のうちは波の荒いコースをまっすぐ進むのにも苦労するほど。チェックポイントを外れてコースアウトしたり、途中にある地雷エリアに突入して爆発したりして(笑)、NPCのライバルたちに大きく引き離されてしまった。
とはいえ、ゲームに少しずつ慣れると、画面と身体の動きが次第に連動するようになり、没入感がどんどんと高まってくる。急カーブでは、腕だけでなく思わず身体全体を曲げてしまうほどだったが、どうやらKinectはそうした全身の動きをスキャンしているようで、しっかりと反応してくれたところが、非常に気持ちよかった。
▲急カーブでは思わず、身体全体が傾いてしまう(笑)。このような全身を使った没入感が味わえるのは、Kinectを活用した本作ならでは。 |
なんとか操作のコツをつかんだかな、と思ったところでレースは終了。隣の対戦者はかろうじて追い抜くことができたが、NPCたちには大きく引き離される結果に終わってしまった。コースの途中にはジャンプ台が用意されており、それを使ってジャンプした際には空中で回転できるそうだが、とてもそんな余裕はなかったのが残念だ。
実際にプレイしてみて感じたのは、新型Kinectの快適なレスポンスもさることながら、ゲーム自体のおもしろさ。身体を使ったスポーツゲームというと、どうしても“カジュアルなパーティゲーム”のイメージがあったのだが、いざプレイしてみると、コースのライン取りを意識しながらチェックポイントを通過していく必要があったりと、レースゲームとしてかなり手応えのある内容だと感じた。大勢でワイワイと盛り上がるだけでなく、1人でじっくりとやり込むというプレイスタイルでも、十分に楽しめるはずだ。
新しいKinectのパワーがしっかりと活用されているという意味で、本作は“Xbox Oneでしか体験できない楽しさ”をしっかりと体験できる作品になっている。Xbox Oneの発売を待ち望んでいる日本のゲームファンはもちろん、Kinectを使ったゲームで遊んだことがない人にも体験してもらいたいタイトルだ。
電撃オンラインでは“電撃Xbox 360”を“電撃Xbox”にリニューアル! 9月4日の発売まで、さまざまな記事でXbox Oneの魅力を読者にお伝えしていく。今後もソフトのレビューやインタビューなどを順次掲載していくので、発売を心待ちにしている人は、ぜひチェックしてもらいたい。
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