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2014年6月27日(金)

『ウォッチドッグス』のオープンワールドゲームとしてのスゴ味と、 今まで経験したことがない独自のオンラインプレイへの期待

文:電撃オンライン

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『ウォッチドッグス』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
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 ついに国内発売となった、ユービーアイソフトのオープンワールドアクション『ウォッチドッグス』 。今回は、個人的にも本作を2年間ずっと楽しみに待っていた電撃PlayStation編集長の西岡が、ようやくプレイできたゲームの印象を、喜びとともにお伝えします。

『ウォッチドッグス』

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■いかに『ウォッチドッグス』を楽しみにしていたか

『ウォッチドッグス』

 『ウォッチドッグス』がデビューを飾ったのは2012年のE3。もうひと目ぼれでしたね。次世代を感じさせるグラフィック、洗練されたユーザーインターフェイス、町をハッキングするという設定。ユービーアイソフトは、こんなにカッコいいオープンワールドのブランドニュータイトルを作っているのか、と。衝撃的でした。もうあれから2年も経つんですねぇ、けっこう待ってますね(笑)。

 とはいえ、楽しみに楽しみにしていた『ウォッチドッグス』。日本版をようやくプレイできるときが来ました。情報が断片的に公開されるたびに、ゲームのシステムや遊びは少しずつ明らかになっていきましたが、ストーリーに関してはほとんど公開されていないまま。主人公のエイデンはなぜ復讐に燃えているのか、このあたりも気になります。

『ウォッチドッグス』

 話は変わりますが、ユービーアイソフトは今もっとも世界でイケてるゲームメーカーのひとつでしょう。『アサシン クリード』や『Far Cry』といったAAAのシリーズを順調に供給しつつ、『ウォッチドッグス』や『The Division』など新規タイトルを創出することも怠らず、一方では『チャイルド オブ ライト』や『バリアント ハート ザ グレート ウォー』のようなインディーズの流れを意識した芸術性の高いゲームも手掛けています。ゲームの未来に敏感に反応し、手を打っている姿勢は素晴らしいと思います。

■ひとことで言うと“生生しい”シカゴの町

 アメリカの都市で実際に行ったことがあるのは、ニューヨークとロサンゼルス。ついこの前まではシアトルにも入りびたってましたが(これは、他のゲームでw)、シカゴの雰囲気は独特のものがありますね。

 アメリカの都市はそれぞれ景観や空気感、建物のデザインなどが違いますが、それがよく表現されています。シカゴの町は無機質なところがあり、町中に緑が少なくコンクリートやアスファルトが視界の中に多く入ってきます。洗練された『ウォッチドッグス』のユーザーインターフェイスは、そんなシカゴによくあっていることに気がつきました。

『ウォッチドッグス』 『ウォッチドッグス』

 また、町行く人々には各々にプロフィールがあり、ただの“通行人1”ではありません。カーソルを合わせると“最近●●をした”“年収:20,000ドル”などと表示され、それぞれの人生を感じさせます。とはいえそんな人たちもたまに車でひいちゃったりするんですが、プロフィールがあると罪悪感が違います。基本的には交通ルールを守って運転しようと思っちゃいます、『ウォッチドッグス』では(笑)。

 以前、開発の方にインタビューしたときに「ゲーム中で同じ見た目の人物に出会うことはまずない」と言っていたので、シカゴの町で生活している人たちとは一期一会です。彼らのスマートホンをハッキングすれば通話やメッセージを盗み見ることもできます。夫婦喧嘩や犯罪のニオイのする会話……見てはいけないものを見ている気になります。

『ウォッチドッグス』 『ウォッチドッグス』

 ときには犯罪を未然に防ぐミッションが突発的に発生することもあり、ただ町を歩いているだけでもさまざまな出来事が起こります。「町中で起こるミッションの数も膨大で、すべてのミッションを見ることはほぼ不可能。いちど逃すと二度と出会いないミッションもある」とこれも開発の方へのインタビューでお聞きしました。

 オープンワールドのゲームとしてのステージがある、というよりも、シカゴの町を仮想的にゲーム中に再現した、といったほうが正しいほど、町がそこにあります。行ったことのないシカゴに行った気持ちになってただ歩くだけの時間が、プレイした人にはかならずあるでしょう。ゲームの町を観光したくなりますよ。

■知らぬ間に他プレイヤーの世界に侵入、突然開始されるハッカー同士の戦い

 『ウォッチドッグス』のオンラインプレイは種類が豊富です。中でも“オンラインハッキング”と“オンラインテーリング”は、このゲームならではの遊びで、非常にスリリング。

 いずれも他プレイヤーの世界に侵入し、“ハッキング”では相手に姿を見つからないようにハッキングすれば勝利、“テーリング”では相手にバレないように尾行できれば勝利となる。見つかってしまっても倒されなければ勝負はつかないので、戦闘やカーチェイスを繰り広げての勝負はかなり熱い。

『ウォッチドッグス』

 お互いのハッキングテクを駆使しての戦いはこのゲームならではですね。その他にも最大8人でレースをする“オンラインレース”、複数のプレイヤーでチームに分かれてファイルを奪い合い一定時間守り抜けば勝利となる“オンラインデクリプション”など、バリエーションに富んだオンラインプレイが楽しめます。今回のプレイは発売前につき、オンラインに関する遊びは試すことができなかったので、発売日以降はこのあたりも楽しみにしています。

■とてつもない作り込みと用意された遊びの数々は驚き

 自分がプレイしたのは約5時間ぐらいでしたが、それでも『ウォッチドッグス』がいかにとてつもないゲームなのかの片鱗は感じられました。単純な話、シカゴ広い(笑)。

 その広いシカゴをいろんな車で走り回るのも楽しい(車はもちろん強奪ですが)。現在出ているオープンワールドゲームの最先端は間違いなく『ウォッチドッグス』です。ひとりで遊ぶのも、遊びこもうと思えばやることは膨大ですし、オンラインプレイを楽しむならいつまででも遊べます。主人公エイデンのストーリーがどうなっていくのか、個人的にはここがかなり気になります。

『ウォッチドッグス』

 ではみなさん、発売日以降はあなたの世界にハッキングしますので、油断なきよう、よろしくお願いします。

(C)2013 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Watch Dogs, Ubisoft and the Ubisoft logo are trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.

データ

▼『ウォッチドッグス デラックス版』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:PS4/PS3(ダウンロード専用)
■ジャンル:アクション
■発売日:2014年6月26日
■希望小売価格:9,000円+税
▼『ウォッチドッグス』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:PC(ダウンロード専用)
■ジャンル:アクション
■発売日:2014年6月26日
■希望小売価格:6,600円+税
 
■『ウォッチドッグス』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『ウォッチドッグス デラックス版』
■メーカー:ユービーアイソフト
■対応機種:PC(ダウンロード専用)
■ジャンル:アクション
■発売日:2014年6月26日
■希望小売価格:9,000円+税
 
■『ウォッチドッグス デラックス版』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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