2014年7月3日(木)
『真 流行り神』で主人公を待ち受ける凄惨な事件の数々と基本的なシステムを紹介。都市伝説からゾンビまで幅広い“恐怖”が迫る!
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『真 流行り神』は、CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
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日本一ソフトウェアは、8月7日に発売するPS3/PS Vita用ソフト『真 流行り神』から、メインストーリーの概要や基本的なゲームシステムを公開した。
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『真 流行り神』は、2009年のPSP用ソフト『流行り神3 警視庁怪異事件ファイル』以来5年ぶりとなる、『流行り神』シリーズの新作タイトル。あらゆるジャンルのホラーを取り入れ、恐怖を徹底的に追求したタイトルとなっている。作風は従来作を継承しているが、登場キャラクターは一新される。
従来の『流行り神』シリーズは各話が独立したオムニバス形式のタイトルとなっていたが、『真 流行り神』ではメインのストーリーからさまざまなストーリーに分岐していく形式へと変更されている。
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▲プレイヤーは主人公・北條紗希となって物語を進めていく。なお、紗希の名前は変更が可能だ。 |
都市伝説。それは、口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの――
20世紀後半、フランスの民俗学者であるエドガール・モランが初めて提唱し、その後ジャン・ハロルド・ブルンヴァンによって一般的に知られるようになった。
その内容は、現代都市にて生活する人々の心のわずかな隙間に忍び込み、奇妙なリアリティを感じるようなものが多い。
そして、同時に恐怖を感じさせるのだ。しかし我々は、忌避すべき恐怖こそが魅力的に思えてしまう――それこそが都市伝説の本質のひとつだ。
根拠なく、非科学的で荒唐無稽な噂であるはずなのに。どうして人間はその蠱惑を感じてしまうのか……。
人の心というものは、いまだ未解明の部分が多い。それは時として、恐怖、狂気といった“闇の部分”と直結している――そして、またひとつ。恐怖に彩られた蠱惑的な都市伝説が生まれようとしていた。
「オマエ ノ メ ヲ ヨコセ」
初回プレイではメインストーリーである“ブラインドマン編”から物語が始まり、クリア時の達成条件に応じて新たなストーリーが出現していく。新たなストーリーが出現すると、シナリオ分岐における選択肢が増加し、まだ見ぬシナリオへと進めるようになる。
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▲特定の条件を満たすと迎えると、新しい選択肢が姿を現す。新たな物語の道筋は、どのような展開を見せるのだろうか? |
■メインストーリー“ブラインドマン”編
~あらすじ~
S県C村で殺人事件が発生。遺体で発見された男性は、両目を大きな裁ち鋏で貫かれていた。
「私は、S県C村で発生した殺人事件に関する情報を持っています」
東京地裁で公判中の元大学教授、関本爽二朗がこの事件の情報を持つと話したため、彼は特例で身柄をC村分署の留置所に移された。
関本の担当は、主人公・北条紗希が所属する署内の窓際部署である特殊警ら課(通称:特ラ課)が受け持つこととなる。
事件資料を一通り確認した関本は、自信満々に言った。この事件は都市伝説の怪物“ブラインドマン”の仕業である、と――
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▲縛り付けた男性を殺そうとするブラインドマン。その正体は人間か、それとも本当に怪物なのか。 |
●登場キャラクター
【警察関係者】
風守隼人(かざもり はやと) |
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▲紗希の先輩にあたる、28歳の男性巡査部長。勤労意欲が低く、言葉遣いは乱暴で警察官らしさには欠けるが、身体能力が高いためいざという時は頼りになる。 |
【事件に関わる人々】
牧村早苗(まきむら さなえ) | 亘胡桃(わたり くるみ) | |
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▲C村の介護福祉施設で研修を行っている19歳の専門学生。職場の就労条件は劣悪だが、介護福祉士の資格を得るために我慢して勤務している。顔立ちは幼いが、在籍スタッフの中ではしっかりした性格を持っている。 | ▲C村の介護施設に住む、少し認知症の気がある78歳の老婆。目を離すと村の中を徘徊する。 |
■各編のあらすじ
●ブラインドマン編
C村分署からほど近い沢で、全裸の男性が遺体となって発見された。殺害方法は特異で、特に両目は大きな裁ち鋏で貫かれている。遺留品や遺体の手術痕などがなく、操作は行き詰まった。
事件資料をひと通り確認した関本は、「犯人はブラインドマンだ」と話す。ブラインドマンとは、路上を一人歩きしている者の前に現われ、目に鋏を突きたてて殺すという、都市伝説の通り魔だ。ブラインドマンの都市伝説は事件の手口と類似するものの、怪物が実際に現れたとは考えにくいが……?
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▲果たして犯人は都市伝説の怪物なのだろうか。何にせよ、巻き起こった事件は尋常ではない。 |
●死臭編
とある参考人から異質な“臭い”を感じ取った紗希は、思わず臭気を指摘し、失礼な対応をしてしまう。聴取後、紗希からその話をされた関本は、参考人の協力をこれからも得るために謝罪をしてきた方がいいと、アドバイスを与える。
謝罪を受けた参考人は、「気にしないでいい」と話してくれた上に、醤油が入った一升瓶を紗希へ贈る。聞くと、醤油や味噌などを自前で作っているらしい。署に戻り、留置所の関本へ食事を出す紗希。食事にもらってきた醤油を添えると、関本は人体が放つ腐敗臭、いわゆる“死臭”を醤油から感じると指摘する。
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▲カニバリズムが事件の主題となるようだ。死体から調味料を作るという、猟奇的な所業が行われた理由とは……。 |
●人形編
現場検証を行う特ラ課。死亡したのは、村の介護施設に入っていた老婆だ。黒田からの情報によると死因は心不全で、事件性があるかは不明。被害者は身寄りのない老婆で、昨晩は施設の部屋でおとなしくしていたらしい。紗希は山道に捨ててある市松人形をふと見つけるが、それは鑑識の立花が現場の遺留品として持って行ってしまう。
老婆はかつて、かなり腕の立つ人形師だったようだが、彼女が作った人形の所有者は死の憂き目にあうという噂から“呪いの婆”と呼ばれていたという。紗希は呪いを信じる気になれないようだが、風守は「呪いは実在する」と考えている。しかし――呪いの人形を作った本人が人形の呪いで死ぬとしたら、とっくの昔に死んでいるはずではないだろうか。
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▲何者かの呪詛が、さらなる惨劇を呼ぶ。不気味な人形を濡らすのは返り血? |
●悪霊編
留置所に入れられた関本は「急がないと次の死体が増える」と言う。S県C村の殺人事件はマスコミから“連続殺人”とされているが、鑑識によれば被害者たちの死因は心停止――つまり事故死だった。被害者はいずれも発見場所も状況も異なっており、共通点は見つからない。
だが関本は、老人ならともかく30代・40代の者の心臓が連続して止まる確率は少ないと考え、科学的に解明されていない霊的存在が事件を起している可能性を提示する。不審死が相次ぐとはいえ、紗希だけでなく特ラ課の面々も「関本は頭がおかしい」と考える他なかったのだが……。
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▲背後から無数の黒い手が迫る。死者たちの怨念が道連れを求めている? |
●パンデミック編
TVをつけると、政府が緊急発表をしている。製薬研究所の爆発事故により、都内で“感染者”が現われて暴徒化している。その感染規模は全国的に広まりつつあるようだった。紗希たちは、感染者から逃れるため警察署への籠城を決める。
感染者への対抗策を模索する紗希たち。だが、銃や警棒は効かない。すると、警察署に逃げてきた金谷が「感染者を殺す方法なら頭を潰せばいい」と話す。ネットの動画からの情報で、自身もすでに試したらしい。風守や金谷らが署の屋上から感染者を釣り上げて試してみると、確かに感染者を殺せた。
感染者とはいえ、相手は人間。紗希は、嬉々として感染者を殴り殺す風守たちを異様に感じる。しかし、生き残るために倫理観の放棄を強いられていることも現実だった。
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▲病原体の感染者が理性を欠いた暴徒と化す、ゾンビ映画的なシナリオ。人間とはどこまでが人間で、どこから外れると人間ではなくなるのだろうか。 |
●寄生虫編
紗希は、一瞬では何が起こっているのかを理解できなかった。そこは大半の床板が腐って床下へと落ち込んでいる。先ほどまで感じていた臭気もここが発生源らしく、より強烈に鼻孔を刺激していた。
床下からは、謎の音が止むことなく聞こえていた。床下がどうなっているのか、脆くなった床板に気を付けつつ覗き込んだ紗希は後悔を覚える。そこは、ぶよぶよの柔らかい表皮で覆われた何かの白い幼虫によって、一面が覆い尽くされていた。紗希は動揺して床板を踏み抜いてしまいそうになると同時に、芋虫の海に落ちて全身が虫の体液まみれになってしまうことを想像し、戦慄した。
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▲家屋の床下で、何かの幼虫らしき生物が蠢き這い回る。もし幼虫だとすると、いずれ成虫に……? |
■ゲームシステム
●分岐式のストーリーと進行ルートを確認できるシステム
分岐ストーリー形式への変更にともない、ストーリーを簡単に追うための“分岐ツリー”が新たに搭載されている。この画面では、ツリー状の表示にて通過してきた選択肢の確認が可能となっていて、未選択ルートを見つけられる。また各シーンへのジャンプ機能もあり、これまでに通ったことのあるシーンから任意にプレイを再会できる。
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●重要なルート選択要素
ゲームを進行させる際、ルートの選択に大きく関わるシステムが、従来作から継承した“カリッジポイント”と“推理ロジック”、そして本作初登場の“ライアーズアート”だ。
・カリッジポイント
カリッジポイントは、特定の選択肢を選ぶ際に必要となるポイント。勇気を試されるような選択において必要となり、消費する選択肢でしか見られない展開や結末も用意されている。
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▲カリッジポイントがゼロの状態(左)では、行動的な選択を行えない。カリッジポイントを用いる選択は、後述の“ライアーズアート”内においても発生し、ライアーズアートの結果によってはカリッジポイントが回復する。 |
・推理ロジック
推理ロジックは、事件の全体像を整理するためのロジック図。ストーリーの終盤には推理ロジックの最終チェックがあり、その採点結果によって以後の展開が変化する。
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▲ストーリー中、推理ロジックで用いる“キーワード”を自動で入手していく。 |
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▲まずは相関図を使用して、人間関係や事件の概要を整理しよう。 | ▲入手したキーワードを使って事件を再検証。推理から浮かび上がる答えは……? |
・ライアーズアート
ライアーズアートは、主人公・紗希の特技である嘘や演技を用いて相手と対話するシステム。成功すれば、必要な情報を聞き出したり難局を切り抜けたりできる。
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▲ライアーズアートに突入すると、次に相手へ投げかける言葉の一部が選択肢として表示される。選択には制限時間があり、それを超過すると“選択しなかった”という結果になる。なお、状況によっては選択しないことが正解となる場合もある。 |
言葉を選択するか制限時間超過によって、それに応じたセリフが相手へ投げかけられる。セリフを受けた相手は反応が変化するとともに、場合によっては画面右にあるメーターの針が“疑”か“信”へと傾く。
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▲以上のやりとりを複数回繰り返し、最終的なメーターの針の位置によって、ストーリー展開やカリッジポイントの回復量が変化する。 |
●その他のシステム
・オンライン機能を使用した新感覚のバッドエンド
バッドエンドに到達すると、専用メッセージが表示される。インターネットに接続した状態でプレイしていると、この画面で“全国で何番目にそのバッドエンドへ到達したか”が通知される。本作にはエクストラ要素として閲覧したエンディングを確認できる“エンディングリスト”が搭載されているので、グッドエンドを目指すのはもちろんながら、全50種類以上とバリエーション豊かなバッドエンドもコンプリートしてみよう。
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・F.O.A.F.データベース
エンディングリスト以外に存在するエクストラ要素の1つが、ストーリー中に登場する都市伝説や専門用語が登録されていく“F.O.A.F.データベース”だ。ここに登録されたワードの詳細を閲覧すれば、ストーリーをより深く理解できるだろう。
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・隙間録
“隙間録”もエクストラ要素の1つ。ここでは、本編において描かれなかったシーンが紗希とは異なる人物の視点から語られる。隙間録の各エピソードは、本編ストーリーの評価に応じて出現していく。
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▲紗希とは異なる見地・見解から事件に向き合える。意外な事実を発見できることも? |
エクストラ要素は以上の他にも、サウンドやイベントイラスト、ムービーのギャラリーが存在する。
■予約購入特典サウンドトラック
以前お伝えした予約購入特典のサウンドトラックCDについて、レーベルの決定稿が公開された。このCDは『流行り神』シリーズBGMのベスト盤となっていて、『真 流行り神』のBGMと『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』、『流行り神2 警視庁怪異事件ファイル』、『流行り神3 警視庁怪異事件ファイル』の3作から厳選されたBGMが、容量ギリギリまで詰め込まれている。
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