2014年7月8日(火)
PS Storeの注目コンテンツを、電撃PSの編集&ライター陣が平日(ほぼ)毎日紹介していく特集企画、“電撃PlayStation×PlayStation Store”。話題のDL販売ゲームをはじめ、ゲームアーカイブス、追加DLC、ベスト版、PV・体験版など、ゲームを深く愛する電撃PSスタッフが、ゲーマー視点でコンテンツをピックアップしていきます。
本日紹介するのは、1996年4月26日に初代PSで発売された、“原始人の生活”をテーマにした『太陽のしっぽ WILD・PURE・SIMPLE LIFE』のゲームアーカイブス版。なお、“PlayStation Plus”加入者には、2014年7月15日までの間フリープレイで提供される。
『アクアノートの休日』他、独創的なゲームデザインの作品で知られる飯田和敏氏が手がけた、ユニークなシミュレーションゲーム。プレイヤーは集落に住む原始人から1人を選び、太古の地球を舞台にワイルドな生活を楽しむことができる。
原始人は、基本的にはプレイヤーの意のままに動いてくれるが、本能に忠実(?)で、眠くなるとたとえ狩りの真っ最中だろうと、そのままバタンと倒れて“約30秒間爆睡”してしまう。この大胆な仕様は、原始人のおバカで気ままな性格をよく表しており、本作らしい演出としてうまく作品に溶け込んでいる。
また原始人は、フィールド上に落ちている木の実などを拾って食べると、頭能や腕力など特定の部位が少しずつ進化(パワーアップ)していく。また、小動物を狩って肉を集落に持ち帰れば、同族の人口を増やしていくことが可能だ。
こうして進化の道を歩みながら、マンモスのキバを集めて集落にキバの塔を築き、太陽のしっぽ(先端)に触れるのがゲームの最終目的となる。最終目的に達した時点での進化の進行具合や、同族の人口に応じて、エンディングは9種類に変化するので、いろいろな遊び方を試していくおもしろさも味わえる。
なお、この世界には(今見直すと)地味ながらもセンスに富んだ、さまざまな名所にあふれている。ある地域には、ピンクのバイソンのような珍獣が隠れ住んでいたり、また別の地域には、紋章(特殊能力)を授けてくれる石碑や、人間の鼻を思わせる奇岩など、謎めいたオブジェクトが隠されている。ゲーム本来の目的とは別に、そんな“不思議”を求めて探索して回るのも、本作の隠れた魅力になっている。(ライター:城イドム)
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