2014年7月3日(木)
セガは、アミューズメント施設“東京ジョイポリス”において、期間限定イベント“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project 5th Anniversary in JOYPOLIS”を開催している。期間は7月27日まで。
このイベントは、その名の通り“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”の5周年を記念したもの。5周年目の当日である7月2日には、館内の1st Floor メインステージにおいてスペシャルトークショーが開催された。この記事では、その模様を紹介する。
ステージイベントの開幕にあたり、まずは壇上の透過スクリーンを使用した初音ミクのミニライブがスタート。『glow』と『Last Night, Good Night』、『Tell Your World』の3曲が披露された。
続いての壇上には、林誠司氏(『初音ミク -Project DIVA-』シリーズ プロデューサー)、大崎誠氏(『初音ミク Project mirai』/『初音ミク Project DIVA Arcade』シリーズ プロデューサー)、内海洋氏(『SEGA feat. HATSUNE MIKU Project』統括プロデューサー)の3名が登場。“SEGA fear. HATSUNE MIKU Project”タイトルの累計出荷本数が250万本を突破したことや、“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project 5th Anniversary in JOYPOLIS”にて実施される各種施策などを紹介した。
▲左から内海氏、大崎氏、林氏。 |
▲東京ジョイポリス館内の各所が初音ミク仕様に変化。中でもホラー系絶叫マシン“VEIL OF DARK”における藤田咲さんの限定ナレーションは、“全力で収録”した通常とは一味ちがうものになっているという。 |
▲トヨタの北米CMで初音ミクが出会った『ベーコン巻きホットドッグ』など、限定フードを実食する林氏&大崎氏。 |
▲館内の各所が初音ミク仕様に。ミクダヨーもたまに登場するとか……? |
次の“これっきり? 本音でトークショー”コーナーでは“年表でミク×セガの歴史を振り返ってみよう”と題し、最初期から当日までの回想トークを展開。内部プレゼン用プロモーション動画の上映から、それ以前にもAM2研では『バーチャファイター5R』や『R-TUNED:Ultimate Street Racing』において初音ミクとのコラボレーションを行っていたこと、“本気でミクFESに参加してみた”にまつわる裏話、ミクFESから実質2カ月ほどでプレイアブル版『初音ミク Project DIVA Arcade』を作り上げたこと、ゲーム採用曲の選択はクリプトンの佐々木渉さんが担当していることなどが語られた。
▲これまでの歴史を振り返りながら、多岐にわたる裏話が明かされたトークショー。中には、『Project mirai』と“ミクの日大感謝祭”の並行作業が『シェンムー』の次に辛かったという発言や、『バーチャファイター5R』のデュラルに初音ミクのモデリングを乗せて動かしていたという開発環境ならではのエピソードも。 |
トークの中でも特に盛り上がったのが、現在では固有のキャラクターとして一般に認められている“ミクダヨー”について。着ぐるみの縫製工場があまりにも暑くて判断力が鈍ったために造形へOKを出してしまったことや、“東京ゲームショウ2011”での初出時は直前まで人前への露出を危ぶんでいたことなどが語られた。
プロデューサー陣からもこのような発言が出るように、原型のねんどろいどとは少し異なる容姿を持つミクダヨーだが、それゆえに大きな人気を集められたのも事実。大崎氏からは「今は認めざるをえない」というコメントも発せられた。
“勝手にゲストトーク”と題されたコーナーでは、“SEGA fear. HATSUNE MIKU Project”に関係したメディアの担当者や、『PlayStation Vita 初音ミク Limited Edition』を手掛けたSCEの舘岡氏などが登壇し、初音ミクに関する思いの丈を語った。続く“コメントに寄せられた質問に答えてみるよ!!!”コーナーでは、“F 3rd”への期待や秒間60フレーム駆動によるPS4版リリースの希望などがユーザーから挙げられた。ディープなファンからの声を受けてプロデューサー陣はどう動くのか、“SEGA fear. HATSUNE MIKU Project”の展開は今後も目が離せない。
▲当日の突発で、外部関係者3名が壇上に上げられた“勝手にゲストトーク”コーナー。 |
最後に、各種新商品の案内が行われた。
本品は、ゲーム用の書きおろし楽曲を中心として収録したCDアルバム。詳細に関しては、こちらの記事を参照してほしい。
こちらはTCG『ヴァイスシュヴァルツ』シリーズの新規ブースターパック。7月25日に発売され、1パック8枚入りで314円+税。カード種類数は116+パラレル39種となる。詳細な商品仕様は公式サイトを参照のこと。
『初音ミク Project mirai Remix(仮題)』は、2012年にリリースされた3DS用ソフト『初音ミク and Future Stars Project mirai』に、イベントの追加や一部動画のねんどろいどムービー化を施し、海外ローカライズしたもの。いわゆる“完全版”にあたる内容となっている。
日本では続編の『初音ミク Project mirai 2』がすでにリリースされているため、『Remix』を日本向けに再ローカライズするかはまったく未定とのこと。要望次第との旨も語られたので、再ローカライズを望むファンはセガへ意見を送ってみてはいかがだろうか。
東京ジョイポリス内1st Floorの“JP Store”において、“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”関係の各種グッズが販売される。
▲現時点でのジョイポリス限定グッズは、2種のTシャツが販売中。 |
▲“JP Store”には、限定グッズ以外にも多彩な初音ミクグッズが集められている。 |
約2時間にわたったステージイベントも、いよいよ終了。閉幕間際には、再び初音ミクが登場して『ハジメテノオト』を披露した。また、閉幕後もファンの歓声が止まなかったため、二度目の『ハジメテノオト』が贈られるというサービスも行われた。
“SEGA feat. HATSUNE MIKU Project”は、PS3/PS Vita『初音ミク ‐Project DIVA‐ F 2nd』では6月26日よりDLC“エクストラデータ”の第4弾が配信され、AC『初音ミク Project DIVA Arcade Future Tone』では7月1日に3曲を追加、翌2日より“5周年記念おみくじ”が実施されるなど、精力的に展開中。これからの動向にも要注目だ。
(C)SEGA
(C)Crypton Future Media, INC.
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