Let’s Rock!! 石渡太輔氏やNAOKI HASHIMOTO氏も登場した『ギルティギア』×『ブレイブルー』ライブをレポート

文：そみん

　7月12日に神奈川・CLUB CITTA’で開催された音楽ライブイベント“GUILTY GEAR×BLAZBLUE MUSIC LIVE 2014”のレポートをお届けします。

※石渡太輔さんとNAOKI HASHIMOTOさんのスペシャル対談について追記しました。また、写真を大量に追加しました。

　このイベントはアークシステムワークスの2大タイトル『ギルティギア』と『ブレイブルー』に関するライブです。大好評を博した2011年のイベントから数年、ファンの熱い声援を受けて久々の開催となりました！

　『ギルティギア』の生みの親であり、その音楽も手掛けた石渡太輔さんをはじめ、『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-（ギルティギア イグザード サイン）』のテーマソングを歌うNaoki Hashimotoさん、『ブレイブルー』のシシガミ＝バング役の小山剛志さん、『ブレイブルー』のバレット役の行成とあさんも出演した、熱いライブの模様をレポートしていきます。

　まずは『ギルティギア』や『ブレイブルー』のラッシュ映像の後、『CHRONOPHANTASMA』（AC『BBCP』OPテーマ）、『SIX-HEROES』（『BB』六英雄のテーマ）、『Does the sheep count the sheep？』（『GGXrd』ベッドマンのテーマ）、『Black&White』（『BB』ラグナvsハクメンのテーマ）の4曲が演奏されました。

　それぞれバトル感が感じられる熱い曲ばかりでしたが、演奏中にはヴァイオリンやキーボード、ドラムなど、個々のパートにスポットライトを当てたアレンジもされており、開幕から会場は大きく盛り上がっていました。

　バンドメンバーによるMCをはさんだ次の曲は、『The lily of steel』（『GGXrd』ミリアのテーマ）、『Starry Story』（『GGXrd』）メイのテーマ、『Sector7』（『BB』第七機関のテーマ）、『Bang！Bang！Bigbang！-正義上等！ヒーロー登場！-』（『BB』シシガミ・バング風林火山テーマ/Vo.小山剛志）。

　7曲目に第七機関のテーマを持ってきたのは、やはり何か狙いがあったのでしょうか？　なんて考えつつ、8曲となるバング役の小山剛志さんの熱唱によって、会場はヒートアップ！　

　バング風の赤いマフラーに加えて、上半身の服の下は裸（メイクさんに腹筋のメイクをしてもらったそうです。笑）という小山さん。熱唱後のトークでは、激しい動きとシャウトでヘトヘトになりつつ、もう疲れて倒れそうだと笑いを誘いつつ、実は今回のライブでは1曲だけを歌う予定でしたが、『ぶるらじ』の打ち上げの際に「あの曲も歌わないの？」という流れになり、2曲目も歌う決意をしたと話していました。

　そんな流れで始まった2曲目の『烈風』（『BB』シシガミ・バングのテーマ/Vo.小山剛志）は、とにかくハイテンポで歌いまくる難曲。はんぱない運動量や声量が必要となる曲でしたが、森Pとの約束で上半身半裸になった小山さんは見事に歌い上げ、最後は天を指さして大絶叫。その後、キーボードの演奏スペースからジャンプして飛び降りるというパフォーマンスを決めて、ステージを去って行きました。すごかったです!!

　ちなみに『烈風』の難しさは実際に歌ってみるとより実感できるということで、小山さんいわく、「ぜひ皆さんの声で、カラオケに入るようにしましょう！」とのことでした。

　続く曲は『REVENGER』（『BB』バレットのテーマ/Vo.行成とあ）。行成さんは曲中に「楽しんでますかー！　私はちょっと緊張してるけど、超楽しい！」とコメントしつつ、トークを挟んで2曲目の『Blue-bloom』（『BBEX CALAMITY TRIGGER RECONSTRUCTION』EDテーマ/Vo.行成とあ）へ。

　その後は、『Diva』（『GG2』）ボス ヴァレンタインのテーマ、『Dissonance』（『BB』ヴァルケンハインvsレリウステーマ）、『Still in the Dark』（『GGX』ザトーvsミリアのテーマ）、『in JUSTICE』（『BB』ハクメンvsイザヨイのテーマ）と演奏され、いよいよNAOKI HASHIMOTOさんが登場！

　NAOKI HASHIMOTOさんが歌う『Ride the Fire』（『GGXrd』ソル ドラゴンインストールテーマ/Vo.NAOKI HASHIMOTO）、『Lily』（AC『GGXrd』EDテーマ/Vo.NAOKI HASHIMOTO）、『HEAVY DAY』（AC『GGXrd』OPテーマ/Vo.NAOKI HASHIMOTO）で会場は大いに盛り上がりましたが、その途中には赤い服を着た石渡太輔さんもギターとして登場。ちなみにとても緊張していたそうで、本来の立ち位置である真ん中まで進むことを忘れて、ハジのほうで演奏してしまったとのことでした。

　そして、『Re-Coming』（『GG2』ソルvsカイのテーマ）、『Under Heaven Destruction』（『BB』ラグナvsジンのテーマ）とアップテンポなナンバーでライブは一度幕を閉じました。

　……ですが、もちろんこのままライブが終わるわけがなく、鳴り止まないアンコールと拍手によって、再びメンバーが壇上へ！　ちなみに、その際はこのライブ特製の黒いTシャツに着替えていました。

　こうして、アンコールとして『Rebellion』（『BB』ラグナのテーマ）と『Holy Orders～Magnolia Eclair』（『GG2』カイのテーマ（Holy Orders）、『GGXrd』カイのテーマ（Magnolia Eclair））の3曲が演奏され、ライブは大歓声の中で終了を迎えました。

　なお、ライブの終了後には、石渡太輔さんとNAOKI HASHIMOTOさんのスペシャル対談が行われました。以下、その模様をお届けします！

――ライブが終わった今のお気持ちはいかがですか？

石渡：真っ白です（笑）。緊張しすぎて立ち位置を間違えたりしましたが、人生でとても幸せな瞬間を味わえたと思います。

Hashimoto：普段の自分のライブでは会えないお客さんたちと、音楽でつながりを持てたことにとても感謝しています。

　自分のライブの時は顔を覚えている常連さんも多いので、今回は初めて見るお客さんだらけで多少違和感がありましたね。でも、ライブが始まった瞬間に一気に距離が縮まったと感じました。

――石渡太輔さんとNAOKI HASHIMOTOさんは、お互いどのような印象を持っていますか？

石渡：自分にとってHASHIMOTOさんは昔からアルバムや音楽を聴いていて、あこがれの人です。『GG Xrd』でボーカル入りの曲を作ることを決めた時、ダメもとでHASHIMOTOさんにお話をしたら、一緒にお仕事ができることになりまして、本当に感激しました。今回のボーカル曲については、HASHIMOTOさんのボーカルでなかったら、ここまでの仕上がりにならなかったと思います。

Hashimoto：音楽的な部分はもちろん、石渡さんがクリエイトすることで、たくさんの人が感動したり、たくさんの人がお仕事をできたりしています。なんと言いますか、この人はたくさんの人間を幸せにできる人なんだなあという印象です。そういう人と出会えたことは、本当にうれしいですね。

石渡：なんとなく怖そうな人だと思っていたのですが、実際に会ってみると非常に優しい方でした。こういう言い方をすると、Hashimotoさんのイメージを壊してしまうかもしれませんが、とてもアットホームで優しい方なんですよ。

Hashimoto：レコーディング中に娘からの差し入れのお菓子を食べていたり、メールでやり取りをしていたりするからね（笑）。石渡さんとのレコーディングは、終始和やかな感じでやらせていただきました。

　娘はゲームなども好きなので、自分が石渡さんと仕事をすることを知った時に、「石渡さんに失礼がないように」と念を押されました。いろいろなゲームのサイトなどを見せられて、石渡さんがどれだけすごい人なのかを教えられましたよ（笑）

――これまでのライブと比べて、今回はキャラクター同士のバーサス系の曲が多かった印象があります。選曲についてはどのような考え方をされたのでしょうか。

石渡：何度もライブをやってきているので、同じ曲ばかりになって飽きさせないような選曲は意識しました。それから今回、『ブレイブルー』の選曲は森の意見を組み込んで決めていった部分があります。

――『GG Xrd』の作曲で意識した点や苦労した点はありましたか？

石渡：今回は海外を狙うことも意識していたので、歌付きの曲をやることは早めに決めていました。

　苦労した点については、ここ最近は『ブレイブルー』の曲を作っていて、久しぶりの『ギルティギア』の新曲だったので、少し『ブレイブルー』らしさを引きずってしまったかもしれません。ただ、今回は完全新作ということで、音楽的にも新たな世界観を表現できるように頑張りました。

――Hashimotoさんにお聞きしますが、ご自身の歌が入ったゲームを見た時の感想はいかがでしたか？

Hashimoto：『Lily』が流れるシーンを見せてもらったことがあるんですけど、3Dの表現がすごくってビックリしました。昔のゲームは、温泉街なんかで2Dのレトロな感じがするイメージでしたが、本当に映画ですよね、今のゲームって。

　それは音楽についても同じで、とにかく立体的な音楽表現がすごくて驚きました。映像も音楽も、もはや映画に近いような印象を受けましたね。

――石渡さんの音楽については、どんな印象をお持ちですか？

Hashimoto：石渡さんの音楽は、時速400km近く出るスーパーカーみたいな感じで、そんな曲に携われることはとても楽しいです。自分の場合はボーカルということで、車で言えばドライバーですよね。歌う、運転するといった、特定の部分について全力で限界までやりきるというスタンスです。

　でも石渡さんの場合はチームをまとめる立場で、それぞれの分野の人の力を限界まで引き出せるように考えて作っている感じがします。そんな楽しい曲を歌うことができるのは、うれしいことだと思いますね。

■イベント概要
【イベント名】
　「GUILTY GEAR×BLAZBLUE　MUSIC LIVE 2014」
【開催場所】
　CLUB CITTA’（神奈川県川崎市）
【開催日】
　2014年7月12日
【開催時間】
　OPEN 17：00/START 18：00～/CLOSE 20：00
【座席形態】
　オールスタンディング
【出演者】
　石渡太輔、NAOKI HASHIMOTO、小山剛志、行成とあ
【セットリスト】
01.『CHRONOPHANTASMA』（AC『BBCP』OPテーマ）
02.『SIX-HEROES』（『BB』六英雄のテーマ）
03.『Does the sheep count the sheep？』（『GGXrd』ベッドマンのテーマ）
04.『Black&White』（『BB』ラグナvsハクメンのテーマ）
05.『The lily of steel』（『GGXrd』ミリアのテーマ）
06.『Starry Story』（『GGXrd』）メイのテーマ
07.『Sector7』（『BB』第七機関のテーマ）
08.『Bang！Bang！Bigbang！-正義上等！ヒーロー登場！-』（『BB』シシガミ・バング風林火山テーマ/Vo.小山剛志）
09.『烈風』（『BB』シシガミ・バングのテーマ/Vo.小山剛志）
10.『REVENGER』（『BB』バレットのテーマ/Vo.行成とあ）
11.『Blue-bloom』（『BBEX CALAMITY TRIGGER RECONSTRUCTION』EDテーマ/Vo.行成とあ）
12.『Diva』（『GG2』）ボス ヴァレンタインのテーマ
13.『Dissonance』（『BB』ヴァルケンハインvsレリウステーマ）
14.『Still in the Dark』（『GGX』ザトーvsミリアのテーマ）
15.『in JUSTICE』（『BB』ハクメンvsイザヨイのテーマ）
16.『Ride the Fire』（『GGXrd』ソル ドラゴンインストールテーマ/Vo.NAOKI HASHIMOTO）
17.『Lily』（AC『GGXrd』EDテーマ/Vo.NAOKI HASHIMOTO）
18.『HEAVY DAY』（AC『GGXrd』OPテーマ/Vo.NAOKI HASHIMOTO）
19.『Re-Coming』（『GG2』ソルvsカイのテーマ）
20.『Under Heaven Destruction』（『BB』ラグナvsジンのテーマ）

アンコール01.『Rebellion』（『BB』ラグナのテーマ）
アンコール02.『Holy Orders～Magnolia Eclair』（『GG2』カイのテーマ（Holy Orders）、『GGXrd』カイのテーマ（Magnolia Eclair））

(C) ARC SYSTEM WORKS

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関連サイト

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