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2014年8月11日(月)

【エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-特集】総括レビュー:使徒のダシが効いた戦略SLGは“にんにくラーメンチャーシュー抜き”のような深い味わい

文:Deep

 DeNAより配信中のiOS/Android用アプリ『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』を総力特集。最終回は、本作を味わい尽くした担当ライターが、100時間以上のプレイを振り返ってレビューします!

『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』

 【4号クローンで物量作戦】→【あれ、8号クローンの方が便利じゃね?】→【コスト高すぎ。やっぱ4号クローン愛してる!】という、男女関係なら訴訟待ったなしの道をたどってきたDeepです。こんにちは。いやまぁ、確かに8号クローンは空中ユニットだし、攻撃力も高くて申し分ないんですけど、やっぱ4号クローンを「どばどばー」と津波のごとく投入する快感がクセになって……。あれ、気持ちいいですよね(笑)。

『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』 『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲文句なしに便利だしカワイイ正妻の4号ちゃん。使徒としての名前ではなく○号って呼んじゃうのは俺だけ?

■使徒が主役って、あんたバカァ?(いい意味で)

 振り返りレビューということで、まず本作の簡単な紹介から。本作は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の設定をベースにした世界観のもと、ゲームオリジナルのストーリー&展開。NERVから提供された都市を要塞化し、日本中の各都市と大規模攻防演習を行う戦略シミュレーションゲームです。

 驚くべきは演習に使う決戦兵器! この世界では“使徒のクローン技術”が確立されており、使徒クローンを操って戦うのです(レベルを上げればEVAシリーズも操れます)。『エヴァ』を題材にしたゲームは数ありますが、まさか使徒が味方になるなんてね。こうして原稿を書いていて、改めて「異色だな」と思いましたよ。

 演習に駆り出されたプレイヤーは、ミサトやシンジ、アスカたちの力を借りながら自らの都市を開発し、他のプレイヤーと時に協力し、時に敵対しながらゲームを進めていくことになります。

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▲4号クローンを除いた主役の皆さん。
『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲どの使徒クローンも3Dモデリングが秀逸。マジカワイイ。

■弱点を補おうと努力する。だからおもしろいんだな、街作りは

 本作の基本要素の1つである、都市の要塞化。最初はほとんど施設のない貧相な都市を、“多連装ロケットM290”などの迎撃施設や“初号機”などのエヴァを配置することで、強固な大都市へと進化していきます! 敵からの襲撃を予測し、自分の都市の弱点を施設で補う……。こうして自分の都市をどんどん拡張・強化していくおもしろさは、『エヴァ』を知らない人でもハマってしまう魅力がありますよ!

 少し書きましたが、都市は他のプレイヤーから襲撃を受けることも。襲撃を受けると資源を失い、防衛に失敗するとトロフィー(功績のようなもの)が奪われてしまいます。では、防衛を成功させるためにはどうすればいいか。それは、襲撃時の様子をリプレイで見て、敵の行動から自分の弱点を見つけることです。8号クローンにボコボコにされたら対空攻撃が可能な“弐号機”を配置したりとか。そうやって試行錯誤しながら自分の都市を整えていくのが、たまらなく楽しいんですよね~♪

『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲軍事施設だけでなく、“学校”や“EVA初号機の像”などのデコレーションで、都市を自分好みをカスタマイズすることもできちゃいます。もちろん、防衛の役には立ちませんが(笑)。
『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲1人でじっくり遊ぶための演習モードなどもきちんと用意されています。現在は50種類の演習があり、遊び応えは十分。

■物量作戦こそ戦略SLGの醍醐味。彼らが死んでも代わりはいるもの

 都市を開発するには“Lゴールド”や“Lエナジー”が必要になります。これらのコストは都市にある施設で少しずつ生産されていますが、これだけではまったく足りません。どうするのかと言うと、“対戦モード”で他のプレイヤーの都市に目掛けて製造した使徒クローンを派遣、襲撃して資源を奪います!

 個人的にはこの都市攻めが、本作をやっていて一番楽しい瞬間です。これでもか、というくらい大量の使徒クローンを呼び出し、美しく整えられた要塞都市が壊滅していく姿を見ていると、「あっはっは、見ろ人がゴミのようだ!!」と叫びたくなります。おっと、これは違った。

 とはいえ、適当に襲撃させても返り討ちに遭うだけなので、相手の防衛施設のスキを見つけて攻めることが重要。「どこの守りが手薄か」「どの使徒を使って攻めるか」という駆け引きが、本作の奥深さを引き立てます。10種類いる使徒クローンの特性・運用コストを理解して使い分け、自分の実力に合った相手に挑むことが勝利の秘訣です! ちなみにEVAシリーズをレベル10以上にすると、使徒クローンと同じく襲撃に参戦させられるようになります。

『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲相手の都市の弱点を見抜くのが、簡単なようで難しい。攻略第2回でコツを解説しているので、そちらも参照してみてください!
『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲最初に述べた「4号クローンどばどばー」なシーン。100体を超える使徒クローンが一気に襲い掛かる様は壮観ですね。上位ランカーの強固な都市には歯が立たないわけですが(笑)。

■やっぱ同盟はプレイヤーの至宝。まさに絆の勝利ね

 施設の“同盟連絡所”からは、プレイヤーのコミュニティである“同盟”に参加することができます。同盟に参加すると、同盟メンバーとのチャットに参加できるように。大きな同盟はチャットでの交流も盛んなので、そこで友だちを増やしていくのもオススメです。また、同盟メンバー間で使徒クローンのやりとりが可能です。同盟から送られてきた使徒クローンは都市防衛に参加してくれるので、防衛戦力が大幅アップ。使徒クローンを送る方も経験値が得られるので、お互いにメリットがあります。

 また、公式イベントの“同盟ランキング戦”に参加できることも利点の1つ。このイベントで上位に入賞すれば、施設建設時間を短縮できるミニタイマーがもらえます。このように同盟加入のメリットはかなり大きいので、本作を始めたらまず同盟に入ることをオススメします。

『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲同盟メンバーの都市はいつでも見学できます。先輩プレイヤーの都市を参考にして、都市防衛ラインを築くのも悪くないかもしれません。
『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲1同盟あたりの最大人数はなんと60名! 自由に加入/脱退できる同盟が多いので、気軽に入ってみましょう。

■奇跡のタッグにありがとう、退屈な時間にさよなら。そして、すべてのプレイヤーにおめでとう

 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』を題材にしているだけあって、さまざまな要素に『エヴァ』らしさが散りばめられているのもポイント。使徒クローンやEVAシリーズの動きはかなり忠実に再現されていますし、何より普段は敵役である彼らを意のままに操るのはナカナカ新鮮。EVAと使徒との奇跡のタッグが楽しめるのも、こういったゲームならではですよね♪

 また、他プレイヤーを襲撃した際などに流れるBGMは『新劇場版』で使用されたもの。ミサトさんによる「出撃!」の号令(もちろん三石琴乃さんの声入り!)のもと、あの音楽を聞きながら都市を襲撃するのはかなりテンションが上がりますよ(笑)。さらに配信準備中の迎撃モードでは、さらなる展開が待っているようですし楽しみが尽きません!!

『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲都市に帰ってきた俺を労ってくれるミサトさん。戦いでささくれた俺の心を癒してくれます! ミサトさんいい人だぁ~。
『エヴァンゲリオン-魂のカタルシス-』
▲都市内を行き来するモブキャラに混ざって、主要人物の姿をしたレアキャラが出てくることも(笑)。

 基本無料のゲームながらこのように多くの魅力にあふれ、配信から4カ月経過した今でも、まだまだ多くのプレイヤーが活発にプレイしています。俺もこの連載がスタートしてから、すでに100時間以上はプレイし、暇を持て余すことがなくなりました(笑)。『エヴァ』に興味がない人でも楽しめる作品なので、この記事を見て少しでも気になったら、ぜひダウンロードして遊んでみてください。きっと、新たな『エヴァ』の世界に魅了されてしまうハズです!

(C)Khara (C)COPRO (C)DeNA/2014 YD Online

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