2014年7月17日(木)
lightから、7月24日に発売されるPS Vita用ADV『相州戦神館學園 八命陣 天之刻(そうしゅうせんしんかんがくえん はちみょうじん てんのとき)』の登場キャラクターと各勢力を紹介する。
本作は、美少女ゲームブランド・lightから2014年2月28日に発売されたWindows PC用ソフト『相州戦神館學園 八命陣』のPS Vita移植作。『Dies irae』『神咒神威神楽』を手掛けた正田崇氏(シナリオ)、Gユウスケ氏(原画)、与猶啓至氏(音楽)ら開発チームが贈る新たな異能バトルアドベンチャーゲームだ。
『相州戦神館學園 八命陣 天之刻』には、主人公たちが所属する“戦真館”の他、6つの勢力が登場する。この記事では、各勢力ごとの立ち位置と所属キャラを紹介しよう。
バランス型の四四八を要に、各分野のスペシャリストとなりえる才を持った仲間たちが周囲を固める均整の取れたチーム。高い結束力とポテンシャルが売りであり、まさに王道をいく主人公パーティと言えるだろう。中でも栄光のキャンセル、水希の環境クリエイトは天賦の才。
よくも悪くも四四八の資質と人柄に依存しているチームのため、何らかの理由により彼が戦線を離脱すると一気に崩壊しかねない危うさがある。サブリーダーを任せられる人材が生まれるか否かが1つの鍵。
仲間や配下を持たない唯一の勢力。姦計に長けたトリックスターであり、あらゆる勢力を操り、誘惑し、演出する。空亡と同じく第八等指定廃神だが、それは暴性でなく邪性。その夢が有する悪の穢れに起因している。
趣味と本能の赴くままに奔放の限りを尽くしているように見えるものの、本人曰く立場は奴隷。事実、彼はとある人物を主としており、その命を受けた身であることを匂わせている。
水希に対する不可解な、異常なまでの妄執。文字通り霧や影のように捉えどころがない神野だが、唯一そこだけは確固とした質量を有している。そこを解き明かすのが攻略の鍵となるのか、それともパンドラの箱を開けることになるのか、未だ真相は分からない。
●神野 明影(しんの あきかげ) 声:一条和矢
「さんたまりあ うらうらのーべす」
▲DATA:190cmほどだが一定しない、80kgほどだが一定しない |
夢界深層にある何かを巡って争っていると思しき六勢力の一角。べんぼう。無貌、じゅすへるなど、数多の名で呼ばれる底知れない男で、道化のように戯れながらすべてを愛で、嘲笑している。
その性質上、積極的に害を加えてくることはなく、場合によっては四四八らの援護もする存在だが、彼の興味は人の憎悪と絶望、それによって生じる混沌を美しく演出することにのみ帰結するので、まともに手を組めるような相手では絶対にない。
ひと言、悪魔という概念が凝縮したような男である。
なし。全勢力唯一の単独行動。
すべては己の道具であり、己の役に立つために生まれてきたと豪語し、信じる柊聖十郎。その精神性ゆえにあらゆる倫理を歯牙にもかけず、ただ己のために外道の限りをつくす危険な勢力。その夢をもって逆さ磔と評されていることからも、犠牲や生贄、あるいは殉教といった概念が中心に据えられているのではないかと思われる。
配下の情報は一切ないが、何にせよ聖十郎のワンマンチームであろうことは容易に想像できるため、頭を潰せば四散すると見て間違いない。そのためには恵理子や剛蔵、そして神野らが言っていた柊聖十郎という男の真実、彼が有する心の闇がなんであるのか。その謎を解き明かすのが唯一の道と推察できる。
●柊 聖十郎(ひいらぎ せいじゅうろう) 声:遠近孝一
「忘れるな。おまえは俺のために生まれたのだということを」
▲DATA:188cm、83kg |
夢界深層にある何かを巡って争っていると思しき六勢力の一角。逆十字。紛れもなく四四八の実父だが愛情はなく、息子を駒か何かとしか思っていない向きがある。極めて冷徹な精神は氷の計算機めいていて、遊びがないため過虐はないが、情けがないため容赦もない。
現在、神野と同盟を組んでいるが、それはあくまで戦略上の判断であり、少なくとも聖十郎に仲間意識は皆無。また、六勢力唯一の現代人であるにもかかわらず、夢界の時代に違和感なく適応しているなど謎が多い。
不明。ただし聖十郎にとってすべての他者は道具であるため、配下との間に信頼関係などは皆無であろうと思われる。
不意討ち、騙まし討ち、裏切り、抜け駆けなど、邪道をもって主とする暗殺者の集団。そのためサバイバル戦に適しており、予測困難な立ち回りをするので片時も警戒を怠れない。悪辣、狡猾と評せる勢力は他にも存在しているが、こと“囚われない”という面において狩摩以上の者はいないだろう。執着、拘り、美学、信念、そうしたものを持ち合わせず、ほんの気まぐれで掌を返す。そして配下の鬼面衆は、意思なき駒として主の一手に順応する。
極論、ただの考えなしではなはだ適当なのが狩摩であるため、裏も表もない相手に権謀術数は意味がない。よって、有無を言わせぬ武力行使で押し潰すのがもっとも理に適っていると思われる。少なくとも、狩摩の腹を読もうとすることほど徒労と言える行いはないだろう。
●壇 狩摩(だん かるま) 声:増田俊樹
「分かったら、分際知って亀になっちょれ、戦真館のヒヨッコども」
▲DATA:179cm、66kg |
夢界深層にある何かを巡って争っていると思しき六勢力の一角。神祇省。自身とその郎党を“タタリ狩り”と称しており、数多ある作中の謎に対してもっとも理解が深いと思しき面がある。
一見して学究肌な優男だが思想と行動は過激を通り越したでたらめであり、何も考えていない適当な手しか討たないが、その結末はなぜか詰め将棋のごとくはまるらしい。
明らかに行き当たりばったりながら権謀術数を凌駕するため、策士にとっての鬼門めいた賭博師――と表現できるかもしれない。
大日本帝国神祇省・鬼面衆。神国・日本の祭祀を司る神祇省(じんぎしょう)。飛鳥の時代より連綿と続いてきたその組織は明治の初期に消滅したが、裏の実働部隊として闇にあった者たちは生き残った。それが狩摩の率いる鬼面衆であり、彼らは文字通りの穏(おん)――すなわち鬼の子孫とも言うべき武術、方術、忍術の達人集団に他ならない。
千数百年もの永きに渡って影働きを行ってきた組織のため、首領である狩摩を筆頭に正々堂々という概念は彼らになく、その属性は戦士というより殺し屋である。
●怪士(あやかし) 声:???
狩摩の配下である鬼面衆、なかでも徒手武術という分野を極めた存在。いわゆる古流――打・投・極の総合殺人術を駆使する達人であるため、無手だからと侮れるような相手ではない。
怪士に限らず、彼ら鬼面衆はほぼ言葉を発さないうえに面で表情も見えないため、対峙した際に行動を読むのが難しい。その手の気配殺しを何重にも意図的に行っているのは明白で、そこに職業殺人者としてのすごみが見える。
●夜叉(やしゃ) 声:???
狩摩の配下である鬼面衆、なかでも暗器術という分野を極めた存在。主に使用するのは刀剣類だが、他にも数多の武器を隠しているので戦法が一定しない。ゆえに、夜叉を相手取るにはまずその点を留意して、あらゆる武器とその間合いに対応しなくてはならない。
鬼面衆の中では比較的裏がない部類に入るが、だからといって搦め手が通用するかはまた別の話である。
●泥眼(でいがん) 声:???
狩摩の配下である鬼面衆、なかでも暗殺という分野を極めた存在。肉体の質量が無になっているかと思うほどの驚異的な穏形を駆使し、誰にも察知されないまま背後に迫り、首を狩る。そのスタイルは徹底して不意討ちと騙まし討ちに終始するため、殺し屋集団である鬼面衆をもっとも体現した存在と言えるだろう。
日本国において最大、最悪の凶霊という評価を受けた第八等指定廃神。紛れもない人外であり、全七陣営中、最強の勢力。その暴威は他を完全に圧倒しており、空亡と渡り合える者は個人であれ軍団であれ、現状まったく存在しない。ゆえに本来ならば即座に夢界制圧が可能であろうと思われるのだが、空亡には最深層である八層へ降りようという意思が見えない。むしろ他の者らをそこへ行かせないための番人であるかのような、奇妙な立ち位置となっている。
その属性は死と破壊だが、空亡の本質は純粋な力の塊であるため、自我や理性が存在しない。よって、ごく単純な手段により矛先を逸らすことが可能であると聖十郎が証明している。また、配下の凶将たちとの関係からも、何らかの理由により空亡の力が衰えたら一気に反逆されるのは目に見えている。
●百鬼 空亡(なきり くうぼう) 声:青山穰/大橋歩夕
▲DATA:200cmほどだが一定しない、100kgほどだが一定しない |
夢界深層にある何かを巡って争っていると思しき六勢力の一角。裏勾陳。彼以外の五勢力は状況次第で同盟や妥協もし合う関係だが、唯一空亡だけは見事なまでに明快な方針を崩さない。すなわち、容赦なく徹底的な皆殺しである。
その力は絶大で、仮に四四八も含めた全陣営が同盟を組んで対抗したとしても、空亡を打倒するのは奇跡の領域と言われている。唯一光明があるとすれば、彼には知能や理性があるかどうかも怪しいこと。言わば天災に近しいものであるため、自然現象として利用すればよいというのが聖十郎の見解。
天中殺・凶将百鬼陣。魑魅魍魎、百鬼夜行。非常に強力な妖の軍勢だが、その実は空亡の恐怖に追い立てられているだけであり、配下という表現には語弊がある。
空亡自身、これらを捕まえては滅ぼすことしかしないため、背に死を負って恐慌している逃亡者たちというのが正しい。だが烏合の衆かと言えばそれも異なり、彼らは空亡から逃れるために目の前にあるすべてのものを踏み潰す。
結果として、空亡が進む先を整地する露払い。狂乱の切り込み隊と化している。
直接的な打撃力、真っ向からの戦闘という面においては裏勾陳に次ぐ不動の二番手。聯隊(れんたい)という部下の数もさることながら、首領であるキーラ本人の戦闘力も超絶の域にあるため、正攻法で打倒するのは非常に困難と言えるだろう。また、唯一の外国勢力であり、他のどの勢力とも密接なかかわりを持っていないため、謎な面が大きい。
勢力的な相関では四面楚歌に近い状態のため、いつ何時他勢力の連合から集中攻撃されるか分からない。加え、1つの情報として、キーラは自らの切り札を使うことに躊躇があるらしいとのこと。要は本気になられる前に斃さなくてはならない。
●キーラ・ゲオルギエヴナ・グルジェワ 声:氷青
「目障りな黒蝿が」
▲DATA:145cm、36kg |
夢界深層にある何かを巡って争っていると思しき六勢力の一角。鋼牙。ロシア帝国の軍人で階級は大佐。日本国内で己が部隊を率いるという暴挙を歯牙にもかけず実行するが、彼女が正確なところどの時代の人間なのかによってその判断は分かれるところ。
非常に高慢で貴族の悪癖をすべて持っているような性格だが、それだけに誇り高く、筋を通す面もある。だが本人に言わせると、手段を選ぶか選ばないかの線引きは気分次第とのことらしい。
ロシア帝国機甲獣化聯隊・ゲオルギィ。魔道と科学の融合による超常機械化兵団で、通称人獣部隊、鋼牙兵。軍隊というより一種の家族めいた性質を持ち、キーラを女王として形成された野生生物の群れのごとき者たちである。
情を知り、絆で繋がり、ゆえにある意味で軍隊以上に個の思想がない。彼ら人獣に刃を向ければ、たとえそれが末端の一兵卒を害しただけでも部隊すべてが憤怒と共に進撃してくる。
●ロムルス&レムス 声:???
キーラの配下である人獣部隊の最大戦力。虎も上回ろうかという巨大な狼であり、禁断の機械化出術によって二身融合のキメラと化している。
猛獣ならではの戦闘力と魔道科学による超常兵器の数々、さらには人の言語や感情の機微まで理解していると思えるほど高い知能を有しているため、紛れもない強敵と言えるだろう。立場上はキーラの下だが、その関係はむしろ兄弟であるかのように強い絆で結ばれている。
夢界の戦乱における中心人物。事の発端かそれに極めて近い位置に辰宮百合香は存在しており、ゆえに全勢力中、最重要と言っても過言ではない。そのためか、積極的に辰宮を破壊しようとする者は裏勾陳以外に見当たらず、ある意味での特権を有している。少数ながら配下の質にも恵まれており、中でも幽雫宗冬の戦闘力は非常に高い。
前述の通り夢界におけるゲームマスター的な立場でありながら、百合香本人は何か別のものを見ているような節がある。ゆえにやる気がないというわけではないものの、何処かしら勝利は二の次、すなわち自らの死や敗北すら許容している風であり、それが彼女と彼女の周囲に破滅をもたらしかねない。そうした意味で、同盟を組む相手としては危険と言える。
●辰宮 百合香(たつみや ゆりか) 声:山本希望
「ありがとう、あなたは方はわたくしの誇りです」
▲DATA:157cm、44kg |
夢界深層にある何かを巡って争っていると思しき六勢力の一角。辰宮。貴族院男爵家令嬢という、夢界時代における特権階級の人間であり、戦真館(後の千信館)を創立した人物の孫娘にあたる。
そうした背景の影響か、四四八らに対して友好的であり、彼らを庇護するような立場を取る。大和撫子を地でいく女性で、慎ましく穏やかな態度を崩さないが、真意の見えない面があることは否定できない。
事実上、四四八らの大先輩にあたる戦真館の卒業生と一部在校生で構成された特殊部隊。戦真館は士官学校であるため通常の生徒は将校としての道を歩むのだが、性格や能力が並ではないゆえに扱いかねる危険分子は辰宮家の私兵として配属される。彼らはそうした意味でも盆百の指揮官に扱える存在ではないのだが、百合香はこの曲者たちから女神のごとく敬われている。
●幽雫 宗冬(くらな むねふゆ) 声:古河徹人
「御意に。お嬢様」
▲DATA:181cm、70kg |
百合香に絶対の忠誠を誓う辰宮家の筆頭家令。普段は寡黙だが温厚な従者として主の身の周りを世話しているが、ひとたび命あれば鬼神と化して業火の中に身を投じる。
そのことからも分かるように、彼の忠は疑いようのない確かなものでありつつも、百合香の言うことならばなんでも従うというわけではない。その基準は彼にしか分からない複雑怪奇なものであるため、四四八らにとっては必ずしも味方と言い切れないところがある。
●伊藤野枝(いとう のえ) 声:小笠原早紀
「戦真館へようこそ」
▲DATA:159cm、48kg |
宗冬と同じく、辰宮家の従者を務める戦真館の現役学生。夢界の時代においては異分子となる四四八らに便宜を図るため、百合香の命を受けてサポート役となってくれる。表面上は主人と同じく物腰柔らかな大和撫子だが、それは営業スマイル的なものが多分に入っているらしく、慣れると地が見えてくることも。
●柊 恵理子(ひいらぎ えりこ) 声:力丸乃りこ
「それでこそ私の息子よ。お父さんにも見せたかったなあ」
▲DATA:155cm、44kg |
1人息子の四四八を何より愛するお母さん。明るく元気で異様に若く、母親どころか妹に見られることすらあるものの、本人は自分のことを大人の魅力にあふれたデキる女だと思い込んでいる。
よくも悪くもバイタリティのある女性で頑張り屋なのは確かだが、社会人としては完全にぽんこつ。晶の父が店員として雇ってくれなかったら、路頭に迷っていたのは間違いない。とにかく放っておけないタイプであり、誰もが知らず知らずに彼女を助けようとしてしまうのは一種の才能、人徳の成せる業とも言えるのだろう。
●真奈瀬 剛蔵(まなせ ごうぞう) 声:小山剛志
「ハゲって言うなああああっ!」
▲DATA:198cm、120kg |
晶の父親で蕎麦屋を営むタフガイ。まさに豪傑と言える外見と磊落(らいらく)な性格が魅力的な好漢だが、頭髪に関することだけは絶対禁句。そこを突っ込まれると哀れなほど落ち込むため、何があってもハゲなどと言ってはいけない。
また、四四八の母である恵理子にぞっこん惚れており、それは誰の目にも明らかなのだが、本人はうまく隠していると思い込んでいるし口説く度胸もない。何かもう、一周回ってかわいらしい。
●芦角 花恵(あしずみ はなえ) 声:尾崎真実
「おまえらジャリが恋愛とかなしな。そういうの見つけたらマジ退学だから。許さんから私」
▲DATA:163cm、50kg |
四四八らの担任を務める体育教師。生徒からはハナちゃんの愛称で親しまれている彼氏いない暦26年の独身女性。
見た目の通り素材はなかなかの美人なのだが、いつもだらしないジャージ姿で化粧っけも皆無なため、いろいろと損をしている残念系。基本的にゆるく、やる気がなく、面倒なことはすぐ四四八か水希に丸投げする。しかし、こと恋愛に関してだけは異常に厳しく、不純異性交遊は極刑をもって断ずると常日ごろから言っているため、修学旅行を間近に控えた千信館二年生の間では、いかにしてハナちゃんの監視をかいくぐるかという作戦会議が白熱している真っ最中。
●甘粕 正彦(あまかす まさひこ) 声:伊藤健太郎
すべてが謎に包まれている人物。
(C)2014 light
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