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2014年8月6日(水)

チャイナジョイ2014から感じられた中国のゲーム事情とは? コンパニオン美女写真もあわせてお届け【ChinaJoy 2014】

文:電撃オンライン

 中国最大のゲームイベント・ChinaJoy 2014が幕を閉じた。上海の自由貿易試験区にある上海新国際エキスポセンターで行われた今年の開催では、7月31日から8月3日の4日間で来場者数は25万人を超えた。筆者は初めて訪れて会場の熱気に驚いたので、その雰囲気を伝えるべく写真でざっくり紹介してきたい。

『ChinaJoy』
▲ゲームの展示がメインとなるが、モバイルや開発者向けのカンファレンスや、コミックとアニメーションに関する展示などもひっくるめて“ChinaJoy”というイベントとなる。
『ChinaJoy』
▲会場全体図。上海新国際エキスポセンターは全17のホールがあるが、今回は9つのホールと近くにあるKERRY HOTELをカンファレンス会場として行われた。

 上の会場図を見てもらえばわかるがとにかく会場が広い! ホールひとつの大きさはだいたい幕張メッセ1~3ホールの2ホール分ぐらいといえばなんとなくわかってもらえるだろうか。会場の入口は3か所あり、一般のメインの入場口は1番、プレス受付があるのは2番。メインの1番から入るとなぜか4ホールぐらい歩いて会場に入ることになる。おそらくは待機列を会場内に作るためかもしれない。そこで歩いていて気が付いたのは、中国の人は歩くのが早い、ということ。

『ChinaJoy』 『ChinaJoy』
▲展示ホールまでの歩く間にある広告。ブルース・リーがかっこよくて思わず撮影。▲コミック&アニメゾーンではエヴァンゲリオンやガンプラの展示も。

 会場に入るとまずあるのがコミック&アニメゾーン。ここの展示はあっさりとしたもので、すぐに次のE5ホールに行くと、ここからがChinaJoyの本番。コスプレコンテストのステージや物販ゾーン、『マジック・ザ・ギャザリング』のブースなどもここに。正直な話、物販ゾーンで売られているものは非ライセンスのここでは載せられないものばかり……。キャラクターがプリントされたバッグやTシャツが人気のようでした。

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▲コスプレコンテストステージの前はさすがにかなりの人だかり。▲Xbox Oneはここでもプレイアブル出展。メインの場所はほかにあったので、会場では2か所で展示していたことになる。

 次のE6ホールは中国ネイティブのメーカーによる展示ゾーンという印象。三国志のキャラクターのコスプレによるステージや、コミカルなキャラクターデザインのPCオンラインゲームを子どもがプレイしていた。

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▲奥の白い服の人は諸葛亮孔明です。▲こういう写真を見ると、いかに中国でPCのゲームが根づいているのかを感じるところ。

 その次のE7ホールでは、今回注目を集めたPlayStationとXbox Oneの展示が。PlayStationブースではPS4がとにかく人気で、ブースの裏にまで待機列ができていた。Xbox Oneは発売が9月に決定したこともあり、出展されていたゲームタイトルの数はかなり多く、中国版のパッケージも展示。両ブースともにステージまで用意されて、かなり派手に展開していたのが印象的。同じホールにはnVIDIAやLogitechなどもあり、大きなメーカーはほぼステージを用意して派手なイベントを実施していて、少し前の東京ゲームショウのような感じ。会場で唯一、Oculus Riftを展示しているブースもあった。

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▲本気で歩くのも困難だったPlayStationブース。▲PS3のゲームでは唯一出展されていた『グランツーリスモ6』。
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▲Xbox One中国版のゲームパッケージ。▲中国でモバイルでもテレビサービスを展開しているBesTVのインフォメーションがXbox Oneのブース内に。
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▲中国の人も熱心にゲームをプレイしていた。▲Oculus RiftはNextgen Interractiveブースに。それほど人気がなかったので、VRは中国ではまだそれほど認知されていないようだ。

 E7の隣にあるのはN5ホール。ここからはメジャーなPCゲームメーカー、アプリメーカーの展示になり、いきなりブースの規模が大きくなる。崑崙(KUNLUN)の『TERA』(ハンゲーム)、CMGE(中国手游)、久游(9you)はバンダイナムコオンラインのガンダムゲームが目立っていた。バンダイナムコオンラインはブース内に入場できたのはメディアや関係者のみで、一般の入場はできなくなっていたようだ。一般向けにはガンダムのモビルスーツがプリントされたバッグやシールの配布を行っていて、長蛇の列ができていた。

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▲『TERA』の造作物。このホールからいきなり作り込みの規模が大きくなる。▲コミカルなコスプレのステージを行っていた360GAME。バックの絵は明らかに張飛。▲バンダイナムコオンラインタイトルで出展されていたのはこの3タイトル。

 N4ホールに入るとエレクトロニック・アーツや、純中国風ゲームを提供する西山居(SEASUN)などのブースが。盛大なステージを展開するメーカーが多かった。

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EAブースでは『FIFA ONLINE3』、『NEED FOR SPEED RIVALS』などが展示されていた。▲広大な観覧スペースのあった西山居(SEASUN)のステージ。

 おそらく多くの来場者にとってメインとなっていたのはN3ホール。『World of Warcraft』、『DiabloIII』、そして新作となる『HEROES OF THE STORM』の情報を発信していたBlizzardを筆頭に、『League of Legends』を擁する中国大手のTencent、今回『FFXIV: 新生エオルゼア』が出展されていたシャンダゲームズなど、どのブースにも多くのファンが駆けつけ黒山の人だかりができていた。

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▲新作のMOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)である『HEROES OF THE STORM』の注目度は、おそらくイベントで一番だった。▲Blizzardブースの向かいにある踊り場からもステージを観覧する人々。
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▲『FFXIV: 新生エオルゼア』の中国版もかなりの人気。写真はアルテマウェポンチャレンジ中のスクリーン。▲こちらはTencentブースで行われていた『League of Legends』のプロゲーマーによる大会実況ステージの模様。

 中国のゲーム市場はPCのオンラインゲーム、スマホアプリを中心に高い水準で成長を続けている。家庭用ゲーム機が解禁された今年からは、SCEのPlayStation(PS4、PS VitaとPS3)、マイクロソフトのXbox Oneも出展されたということで、非常に盛り上がっていたChinaJoy 2014。会場の規模感もそうだが、世界を意識せずとも中国だけで成り立ってしまうのではないかと思わせる規模の大きさと熱気を感じた。

 しかしながら、PCのオンラインゲームでは疲労度(未成年者は3時間以上のプレイから制限がかかる)の導入が法律上義務づけられていたり、センサーシップという政府のゲーム審査機関があったりと、中国では中国のルールが厳密にあるのが現状。推定人口約13億人という市場規模のポテンシャルはとてつもないが、中国への進出は簡単なことではなさそうだ。

 では最後にChinaJoy会場で見かけた中国美女の写真をどうぞ。

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