2014年9月16日(火)
『魔法科高校の劣等生』ゲーム化の話に中村悠一さんが恐れたこととは……? 出演声優7人にインタビュー
バンダイナムコゲームスが10月30日に発売するPS Vita『魔法科高校の劣等生 Out of Order』。そんな本作に出演する7名の声優に、本作の魅力や初回限定生産版付属のドラマCDについてなどを伺った!
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▲インタビューに参加してくれた声優陣。画像上段左から寺島拓篤さん、井上麻里奈さん、雨宮天さん、内山夕実さん、下段左から花澤香菜さん、中村悠一さん、早見沙織さん。 |
『魔法科高校の劣等生』は、佐島 勤先生が原作を手がける電撃文庫に人気作で、好評放送中のTVアニメは、現在クライマックスへと進行だ。そしてPS Vita用アクション『魔法科高校の劣等生 Out of Order』は、そんな『魔法科高校の劣等生』をもとにした作品で、総勢20名以上のキャラクターが登場し、自由にペアを組んで戦うことができるゲームとなっている。
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▲とある新型CADの実験モニターに選ばれた第一高校のメンバー。本作では、“九校戦”が終了後のある期間の物語が描かれていくことになる。 |
本作の初回限定生産版には、ゲームソフト本体に加えて、ドラマCD、スペシャルコンテンツブルーレイ、ゲームオリジナルサウンドトラックCDなどが封入されている。ドラマCDでは、達也が4人のヒロインたちとデートをするという内容が展開。ヒロインの猛烈なアタックに戸惑ったり、達也にリードされて恥ずかしがったりする、原作とは少し異なる人物たちの様子が楽しめる。
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■『魔法科高校の劣等生 Out of Order』初回限定生産版特典一覧
(1)描き下ろし収納BOX
(2)スペシャルコンテンツブルーレイディスク
(3)ドラマCD
(4)ゲームオリジナルサウンドトラックCD
(5)クリアしおり6種
(6)特別小冊子
(7)ゲーム内で使用できる衣装が3着手に入るプロダクトコード
■ゲームジャンルは声優陣も予想外だった?
――最初に、『魔法科高校の劣等生』がゲームになると聞いた時の感想をお願いします。
中村さん:『魔法科高校の劣等生』がPS Vitaだけでなく、スマホのゲームなどにもなると聞いて、素直な感想としてはゾッとしました(笑)。以前もバンダイナムコゲームスさんのゲームで、アニメ放映中にゲーム化の話を聞いたものがありまして、その時に収録したセリフが1万ワードもあったんですよ。原作やアニメをご覧の方はご存知かと思いますけど、『魔法科高校の劣等生』自体が情報量の多い作品ですので、それがゲームとなるとどのくらいのセリフ量になるんだろうと……。
――実際にアフレコをしてみていかがでした?
中村さん:ゲーム全体のセリフ量はかなりあったみたいですが、達也のセリフは以前のゲームほどではなくてホッとしました(笑)。
早見さん:『魔法科高校の劣等生』がゲームになると聞いた時は、キャラクター同士が戦うのか、シナリオがメインのゲームになるのか、それとも達也が主人公になって各キャラクターを攻略していくのか……。いったいどんなゲームになるんだろうと想像していました。
花澤さん:私もゲームの内容は最初は聞かされていなくて、どんなゲームになるんだろうと。アニメでもやったように、みんなの前で演説したりすることがあるんだろうかとか、いろんなことを考えていました。
雨宮さん:アニメで『魔法科高校の劣等生』を見た時に、ビジュアルがとてもキレイな作品だなと思っていて、それがゲームでも描かれるとしたら、どんなふうに描かれるんだろうと楽しみでした。それと、ゲームのアフレコではセリフがたくさん書かれた紙をもらった時、驚きました。
中村さん:紙じゃなくて、台本ね!(笑)
雨宮さん:そうです、台本です(笑)。私、ゲームではそれほどセリフを収録したことがなかったんですけど、セリフが多くて不安になったりしました。収録でもいっぱいやり直したりしてスタッフさんに迷惑をかけたところもありましたけど、楽しく一生懸命収録させていただきました!
井上さん:『魔法科高校の劣等生』がゲームになると聞いた時は、シミュレーションゲームになるのかな、と。アクションゲームになるとは最初思っていなかったんです。まだゲームをプレイしていないのですが、いろんなキャラクターが登場するので、どういう戦い方ができるのかが楽しみですね。
内山さん:私はゲームがヘタであまりプレイしないんです。でもPS Vitaだけは持っていて、やっとできるゲームが出るぞ! って思いました(笑)。
寺島さん:『魔法科高校の劣等生』って原作やアニメを見ていると、それぞれの物語がつながっていたり、達也が後の伏線になるようなこと話していたりと、全体がしっかりとつながっているんですよ。そこにゲームのオリジナルストーリーを組み込むのは難しいんじゃないかと思っていたんです。どういう形になるんだろうと考えていた時に、このゲームのシナリオを読んでみて、うまいこと考えたなぁと。まだ実際のゲーム画面を見ていないので、どんなゲームになっているのか楽しみですね。
――キャラクターの組み合わせパターンが多彩な本作ですが、改めて気付いた点などは?
寺島さん:僕はレオが深雪のことを“深雪さん”と呼ぶのにびっくりしました。
早見さん:このキャラクターはこう呼ぶんだって、初めてわかるのもありましたよね。
寺島さん:『魔法科高校の劣等生』はキャラクターが多い作品なので、直接的な絡みの少ないキャラクターとかもいるんですよ。ゲームで初めてそんなキャラクターたちと絡んでみて、新しい発見がありましたね。
中村さん:達也は一条と絡んでいたよ?
寺島さん:何を話してるのか想像できない(笑)。
中村さん:達也が一条とペアになって、一条のCADを調整したりって話もあったね。一条のCADの調整に失敗した時は「一条、俺のせいで……」みたいなセリフを言ったり(笑)。
早見さん:アニメでも話していたはずなんですけど、いざ2人で話すとなると「あ、こんな話し方なんだ」と気付かされたりしますね。一条さんとの絡みは他のキャラクターとは違って異彩を放っていましたね。恋愛がらみの話をしたりとか……。
内山さん:一条と絡むんだ!
早見さん:一条さんとペアを組むんですけど、深雪は一条さんの感情を気付かないんですが、一条さんがすごくテンパってて……とても楽しかったです(笑)。
■深雪のことが気になる!? ドラマCDについて聞いてみた
――特典のドラマCDは、達也が4人のヒロインたちとデートをするというものでしたが、収録してみていかがでしたか?
中村さん:『魔法科高校の劣等生』の収録じゃないような感覚でした(笑)。達也のキャラクターを守りきると、ドラマとしておもしろくなくなってしまうので、そこは忘れて演じてみようと。収録自体はとてもおもしろかったです。
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▲達也がデートをするのはこちらの4人。おや、深雪の姿が……? |
早見さん:ドラマCDでは深雪の出番が少なくて、いつもと少し違う空気の作品でしたけど、それはそれで楽しいドラマになったんじゃないでしょうか。中盤で浴室に入ってくるシーンがあって……。
中村さん:デートにはプライバシーの問題があるので他言しないようにって言われてるんですけど、多分深雪は全部見てるんですよ(笑)。
早見さん:最後のセリフが意味深ですよね。でも、裏はないんです。きっとないはずです(笑)。
――花澤さんはいかがでしたか?
花澤さん:いつもの真由美は飄々(ひょうひょう)としているんですけど、達也とのデートでは、お化けやジェットコースターといろんなものを怖がっていて、乙女な感じが出ているなと思いました。それと、真由美のシーンじゃなくても、聞いていると新しい達也くんが出てきて、とてもおもしろかったです(笑)。
雨宮さん:今回のデートはシミュレーションなので、普段ではありえないシチュエーションでしたよね。ほのかは達也さんと一緒にお風呂に入るんですけど……。
中村さん:異様と言っていいくらいほのかが積極的なんです(笑)。
雨宮さん:そうなんですよ(笑)。
中村さん:めちゃくちゃ前向きにお風呂に入ってきたよね。
――井上さんもご感想を聞かせていただけますか?
井上さん:アニメのサービスシーンを全部詰め込んだなって感じのドラマCDですね。温泉に浴衣に水着に遊園地と、他にも行く場所が選択できたはずなんですけど、達也が選んだのはこれらのデートスポットなので、達也はわかってるなって感じがしました(笑)。
摩利のシーンについては、達也にやり込められて動揺している摩利を見ることができます。アニメでもちょこちょこそういうシーンはありましたけど、今回はそれ以上に動揺して恥ずかしがっているので、そういう意味でも新鮮でしたね。それと、達也が淡々と摩利の水着を見て、「マイクロビキニか……」とつぶやくところもよかったと思います(笑)。
内山さん:エリカは浴衣を着るのですが、とても新鮮でした。これは絵でもみてみたいなって。あとベタな展開もあったりして、普段はサバサバしているエリカとは違って、かわいらしい一面を見ることができました。ただ、お兄ちゃんが大好きなエリカにとってみれば、どうしてデートのメンツに摩利がいるのかなって(笑)。
井上さん:彼氏がいるのに、他の人とデートさせちゃいけないでしょ! って私もツッコミそうになりました(笑)。
内山さん:でも、いつも強気な摩利が押されているところが見どころでしたよね。
井上さん:うん(笑)。
――最後に、ゲームを楽しみにしている読者にむけてメッセージをお願いします。
寺島さん:かなりやり込み要素があるゲームと聞いています。ぜひスミからスミまで本作を遊びつくしてください!
内山さん:ゲームの発売を待っている皆さまには、ドラマCDも楽しんでいただきつつ、ぜひ楽しくゲームをプレイしていただきたいと思います。それと、いろんなキャラクターとのセリフも収録したのですが、そのキャラクターがどう返したのか、私自身もプレイして聞いてみるのが楽しみなので、そういう部分も注意して聞いていただければと思います。
井上さん:自分の好きなキャラクターを自由に組み合わせて遊べるのは楽しいと思います。ぜひともいろんな組み合わせを試して遊んでいただけたらうれしいです。
雨宮さん:キャラクターの組み合わせも自由ですし、いろんな魔法も使えるゲームです。ゲームでしか見られないキャラクターの一面も、ぜひ楽しんでみてください。
花澤さん:普段は生徒会の仕事を頑張っている真由美ですが、いろんな人とラフな感じでお話しできていて、私自身ほっとしながら楽しんで収録させていただきました。みなさんもアニメではシリアスな展開が続きますが、ゲームではそれとは違った感じで楽しんでいただけたらと思います。
早見さん:ゲーム内で自由にペアを組んで戦い、物語が進んでいくのですが、その合間笑えるような小ネタもいっぱい詰まっています。深雪だったら普段は言わないようなセリフも入っていたりするので、そういうところも楽しみながらプレイしていただけたらうれしいです。
中村さん:もともとキャラクターが多く出てくる作品ですが、ゲームではそのキャラクターの新たな魅力が見られるものになっていると思います。メインキャラクターだけでなく、アニメではそれほどスポットが当たらなかったキャラクターとの組み合わせを見ていただいて、さらに『魔法科高校の劣等生』の中からお気に入りのキャラクターが増えていただければなと思います。
今回インタビューで伺ったドラマCDの一部は、特集ページで視聴可能。声優陣のコメントにもあったように、普段の『魔法科高校の劣等生』とは雰囲気が異なるものとなっている。ドラマCDが気になった方は、ぜひ『魔法科高校の劣等生 Out of Order』の初回限定生産版を予約しよう。
(C)2013 佐島 勤/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/魔法科高校製作委員会
(C)BANDAI NAMCO Games Inc.
※ゲームグラフィック:ウィッチクラフト
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