2014年10月2日(木)
『サガフロ』はフロンティア(PS)を開拓した名作。今こそDLCでヒューズ編を【サガ25周年記念連載】
電撃オンラインでは2014年12月で25周年を迎えるスクウェア(※現スクウェア・エニックス)の名作RPG『サガ』シリーズを盛り上げるべく、シリーズ全作品を振り返っていく“サガ25周年記念連載”を展開中だ。
連載第6回となる今回は、1997年7月11日に発売されたプレイステーション用RPG『サガ フロンティア(サガフロ)』の編集部座談会をお届けしよう。
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【『サガ フロンティア』が発売された1997年はどんな年?】
<主な出来事>
・菅野美穂ヘアヌード写真集『NUDITY』発売
・消費税の税率が3%から5%に
・X JAPANが解散を発表
・サッカー日本代表が初めてW杯出場権を獲得
・『もののけ姫』公開
<主なゲームソフト>
・『ファイナルファンタジーVII』
・『パラッパラッパー』
・『デビルサマナー ソウルハッカーズ』
・『バイオハザード』(SS版)
・『アークザラッドII』
・『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』(SS版)
<主なTVアニメ>
・『少女革命ウテナ』
・『勇者王ガオガイガー』
・『スレイヤーズTRY』
・『新 天地無用!』
・『剣風伝奇ベルセルク』
・『ポケットモンスター』
【座談会参加者】
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カワチ:この座談会に参加するために生まれてきた性(サガ)を持つという謎のライター。アセルス編ばかりを狂ったようにプレイしていたため、他のキャラクターのシナリオに関しての知識はフェイオンの髪ぐらい薄め。
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ごえモン:『サガ』シリーズ連載を企画した編集。『魔界塔士 サ・ガ』からシリーズに入り、『ロマサガ2』の“閃き”と世代交代のドラマに衝撃を受ける。その後、中学生時代に遊んだ『サガ フロンティア』の連携の美しさの虜となった。
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イマイチ:各ハード3作目の『サガ』はプレイしていないくせに、RPGバージンは『魔界塔士 サ・ガ』に捧げたという半端ユーザー。普段は武王の古墳のルーファスのように、ひっそりと編集部の片隅で遊んでいる。
【サガ最新作の情報も掲載中】
プレイしたすぎて2時間も幼なじみに土下座した『サガフロ』
(某月某日某個室居酒屋にて収録)
店員:お飲み物はお決まりでしょうか?
カワチ:酒くれ、酒。ああ、ついでにカードのことも教えてくれ。
店員:はい?
イマイチ:すみません、ウーロン茶で。
店員:かしこまりましたー。
ごえモン:カワチさんがすでに酔っぱらっているのが気になりますが……座談会を始めましょう。まず、皆さんが『サガフロ』をプレイしたきっかけから聞かせてください。自分は他の座談会でも語っている通り、『魔界塔士 サ・ガ』から遊んでいるので、『サガフロ』も自然な流れで……。
カワチ:ちょっと待ってください!
イマイチ:ど、どうした?
カワチ:『サガフロ』はPSで発売されましたが、ボクたちゲーマーには、もともとPSを買うかセガサターンを買うか、はたまた3DOを買うかという選択肢があったわけじゃないですか? 2人はどうしてPSを選んだんですか?
イマイチ:ああ、そうか。ごめん、じつは私、サターン派だった(笑)。結局、PSも買ったけどね。ごえモンさんは?
ごえモン:……じつは僕、家が貧乏でセガサターンもPSも持っていませんでした。
イマイチ:あ、なんか、すみません……。
ごえモン:大丈夫です(笑)。PSと『サガフロ』は幼なじみが持っていたので、2時間ほど土下座をして貸してもらいました。
カワチ:その幼なじみは女の子?
ごえモン:男です(笑)。当時、僕は中学生で1人暮らしをしていたのですが、借りた3日後ぐらいに幼なじみがものすごく焦った様子で家を訪ねて来たんです。ハァハァ言いながら。どうやら、彼の兄貴が勝手にPSを貸したことにブチキレて、めちゃくちゃ怒られたらしくて。その時に返すことになりました。
イマイチ:じゃあ3日しかプレイしていないじゃん!
ごえモン:いや、その後にどうしても続きがプレイしたくて、実家の親に「一生のお願いだから! 家の手伝いとかなんでもやるから!!」と3日間くらいねだって買ってもらったんですよ。カワチさんはどうですか?
カワチ:ボクの家は父親も一緒にTVゲームをするようなゲーム大好き一家だったので、家族の誰のものだったのかは忘れてしまったのですが……『サガフロ』は最初のロゴのところでゲームが止まって、遊べなかったんですよ(笑)。
ごえモン:え!? 初期不良ですか?
カワチ:いや、PS本体の熱暴走が原因でした。ただ、当時は理由がわからなかったので、スクウェアのサポートセンターに送りました。
イマイチ:それでどうなったの?
カワチ:“特に問題は見当たりませんでした”と書かれた封筒と一緒に返ってきました。あ、おまけのメモリーカードシールも中に入っていましたね。あれは河津さんがいれてくれたのかもしれない……。
ごえモン:なんでプロデューサーが封筒にメモリーカードシールを入れる仕事をしているんですか。普通にアルバイトさんとかでしょ(笑)。そうじゃなくてゲームはプレイできたんですか?
カワチ:やりたすぎて試行錯誤しているうちに、本体を縦置きにすれば動くことに気付きました(笑)。
イマイチ:縦置き! 私も当時やったなぁ……。
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父親の引いている顔を見てしまったブルー編
ごえモン:当時、周囲に『サガフロ』をプレイしている人間ってどれぐらいました? 僕の周りにはあまりいなかったんですよね。
イマイチ:『サガフロ』はヒーローもの風だったり百合もの風だったりと“ごった煮感”が強い作品だったので、よくわからずに手を出さない人も多かったのかも。
カワチ:確かにファンタジーだった『ロマサガ』シリーズとはかなり毛色が違いますね。どちらかというとゲームボーイの『サガ』寄りかも。ちなみに自分はTV-CMを見た時から「このゲームは絶対におもしろいからやらないと!」と確信していました(笑)。
ごえモン:あのCMはカッコよかった!
イマイチ:覚えてないなぁ。どういう内容だっけ?
ごえモン:サイクロプスがドーン! って出てくるるんですよ!! 下からドーンって!!
イマイチ:ごめん、その説明だと全然わからない(笑)。
カワチ:あのCMは音楽の『Battle♯4』アレンジや派手な連携シーンもよかったんですけど、なにより最初のセリフが印象的でした。レッドの「ブッ潰してやる!」とか。
ごえモン:レッド編大好きです! 自分が最初にプレイしたのがこのシナリオでした。
イマイチ:私もレッド編だった。
カワチ:自分はアセルス編を選んで、あの完成された世界観のトリコになりました。ちなみにお2人がレッド編を選んだ理由は?
ごえモン:一番主人公っぽかったからですね。
イマイチ:当時はまだ女キャラクターを選ぶのは軟派だと思っていた(笑)。
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▲本作の主人公は7人。最初にどのシナリオでプレイするかを選ぶことができる。 |
カワチ:開発陣も多くのプレイヤーが最初にレッドを選ぶだろうと予想して、難易度を低めに設定していたようですね。ボクは最初にアセルス編を選んだせいですごく苦労しましたけど! ゴサルスからアイテムを買いまくってLPが1になってしまったのも今ではいい思い出……。
ごえモン:レッドはヒーロー技も強力ですし、仲間になるメカたちも強かった。印象深いのは、ライバルのメタルアルカイザーを倒した後のセリフ「お前は強かったよ……しかし間違った強さだった」と、レッドが復讐を終えた後にいっさいの言葉を発さずに歩いて帰るシーンですね。主人公じゃなくても使いたいキャラです。
イマイチ:でも“ヒーローは主人公でなくてはいけない”という理由で他のシナリオでは仲間にならない(笑)。ヒーローに変身する時も、全員がメカか他の仲間が暗闇とかの状態異常か戦闘不能になっていなければならなかったし、こだわりを感じたなぁ……。
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▲特定の条件を満たすことによりヒーローに変身できるレッド。大幅にパワーアップするが、戦闘後に成長しなくなるというデメリットも。 |
カワチ:『サガフロ』のヒーロー愛とプロレス愛は半端ないですから(笑)。
イマイチ:1人連携技のDSCとかあったね(笑)。
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▲プロレス愛が詰まった『サガフロ』。DSCはスライディング→バベルクランブル→スープレックス→ジャイアントスイング→スウィングDDTの順番で技を繰り出すド派手な技だ。 |
カワチ:ストーリーの話に戻すと、今までの『サガ』シリーズは河津さんの色が全面に出ていたのに対して、『サガフロ』は複数のスタッフが世界観を担当しているのでバラエティ豊かですよね。ウチの親父はレッドと同じく主人公っぽいという理由でブルー編から遊んでいましたけど、ダークすぎる展開に引いていました。
イマイチ:それは衝撃だね(笑)。
カワチ:なかなか父親がマジで引いている顔って見られないよ!
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▲ブルー編のプロローグやエンディングは当時多くのユーザーを驚かせた。 |
ごえモン:オムニバスだからこそ主人公に抜擢されたキャラですよね。王道のレッド編との対比もおもいしろい。それに『サガフロ』は各主人公にヒーローや半妖といったバトル関連の特徴があるところもいいと思う。
カワチ:エミリアのコスプレとかありましたね。ピンクタイガー最高!
ごえモン:ここでもプロレス(笑)。エミリア編のシステムはきっとあのラストバトルがやりたかったから搭載したんだと思っています。
イマイチ:教会を舞台にウェディングドレス姿で戦うんだよね。
ごえモン:そこに二丁拳銃も合わさると……映画のラストシーンのようでした。
カワチ:エミリア編のラストはシーンとしてはカッコいいんだけど、ラスボスが唐突に出てくるんですよね……。レッド編の“真の首領”もそうだけど、『サガフロ』は唐突に出てくるラスボス多すぎ!
ごえモン:それは『サガフロ』というより当時のスクウェア作品全般に言えることなので(笑)。河津さん的には、ヒーローものや戦隊もの、宇宙刑事のよくあるパターンを再現したらしいですね。
スライムが勝手に仲間になったのでサポセンに電話
ごえモン:皆さんの思い入れの強いキャラクターは誰ですか?
カワチ:妖魔はみんな独自の価値観を持っていて好きですね。ただ、白薔薇は頭がカリフラワーみたいなので好きではありませんでした。ごめんなさい(笑)。
ごえモン:カリフラワーって……ファンに怒られますよ。
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▲カリフラワー? |
イマイチ:それだったら私はゾズマが豪鬼にしか見えなかった(笑)。
カワチ:ゾズマは小林智美さんのイラストが最高ですよ。乳首を星マークのニップルで隠していますから。もうボクら程度のレベルではこれが悪ふざけなのか芸術なのかわからない!(笑)
ごえモン:乳首の星は『裏解体真書』に掲載されたベニー松山さんの小説でもネタにされていましたね。
カワチ:ありましたね。ボクはキャラクターのイメージが崩れるのであの小説は認めていないです(笑)。
ごえモン:なんでですか! 僕は読んで泣きましたよ。ブルー編の補完までしっかりされていたし、最高のゲーム小説です!!
カワチ:だってアセルス編に登場した従騎士たちが関西弁でしゃべるんですよ。セアトやオルロワージュも完全なギャグキャラになっているし……あれはベニー松山の悪ふざけ小説だよ!
ごえモン:お前、それヒューズとルージュの感動的なやり取りを見ても同じこと言えんの?
イマイチ:まぁまぁ。ケンカしないでキャラクターの話に戻そう。早すぎた二ートの話でもして和もうよ。
ごえモン:ニ……リュートは本当にフリーシナリオを体現したキャラクターでしたね。固有イベントがほとんど存在しない代わりに、多彩なサブシナリオを自由に遊べる。
カワチ:逆に彼を最初に選んだら何をしていいのかわからず迷うでしょうね。その点、アセルス編は刺客が勝手に襲ってくるので親切ですよ(笑)。
ごえモン:確かに。『サガフロ』の主人公シナリオって、それぞれ別のチュートリアルを担っていたんじゃないですか? それでニ……リュートですべての経験を生かすと。
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▲いきなりラスボスに挑むことすら可能なリュート編。自由な冒険が楽しめる。 |
カワチ:サブキャラクターたちはルーンやカードを集めている時に突然仲間になることが多かったイメージです。ルーファスとか「勝利、それは男の勲章。そう思わんか?」っていきなり聞いてきますからね。「そうだ!!」を選ぶと「それでこそ男だ」と言ってスッと仲間に入るという。
イマイチ:唐突だなぁ(笑)。
ごえモン:勝手に仲間になるキャラクターが多かったですよね。スライムとかいつの間にか仲間になっているし。
カワチ:スライム……ボクは最初バグかと思ってスクウェアのサポートセンターに電話しましたよ!!!
イマイチ:迷惑なユーザーだ(笑)。
カワチ:電話のお姉さんには「仕様です」って言われちゃうし、スライムだけじゃなくてフェイオンも加入しているし、タンザーはかなりイラついたよ!
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▲弁髪の格闘家・フェイオン。話しかけなければ仲間にしないことも可能。しかしスライムは……。 |
ごえモン:別に使わなければいいだけじゃないですか。
カワチ:いや、このゲームは15人の仲間がいるとそれ以降は画面から消えてしまって使えないんですよ。スライムやフェイオンのせいで大好きな零姫が仲間にならなかった時といったら……!
ごえモン:アセルス編は赤カブも仲間に入っちゃうし。
カワチ:いや、赤カブが仲間になるところはアセルス編、屈指の名シーンですので。
ごえモン:スライムはダメで赤カブがOKな理由がよくわからない(笑)。小説を読み直してみてください。スライムくん、カワイイですよ。
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▲離脱する白薔薇の代わりに加入する赤カブ(仲間にせずスルーすることも可)。 |
カワチ:ところで、皆さんはこだわりのパーティってありました?
ごえモン:ゲンさんは絶対にパーティに入れましたね。あとは特殊工作車とライザ、それと……。
カワチ:サンダー?
ごえモン:サンダーは入れない(笑)。ルージュかな。イマイチさんはどうでした?
イマイチ:エミリア編の3人娘が好きだったので、エミリア、アニー、ライザ、あとは……。
カワチ:サンダー?
イマイチ:サンダーなんて入れないよ(笑)。そういうカワチくんは?
カワチ:やっぱり妖魔が好きなので零姫とかメサルティムとか……。
ごえモン:サンダー?
カワチ:サンダーなんて入れねーよ!!!!!
ごえモン:入れないのかよ! まぁ、強いんだけど、入れないでしょうね。
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▲加入条件が簡単なわりに能力が高いため、タイムアタックなどで重宝するサンダー。実際には使用していたユーザーも多いのでは? |
みんな大好きハイドハイドハイドハイドビハインド
ごえモン:システムの話にも突っ込んでいきましょうか。先ほども少し話が出ましたが『サガフロ』は連携がカッコよかったですよね。『サガフロ2』よりもテンポがいいですし、カメラワークもダイナミックで派手でした。つなげる技によってはテンポが悪くなっちゃうので、“うまくつながっている感”が出る連携を探すのが楽しかったです。
カワチ:SEもいいんですよ。「キュイーンキュイーンキューイン!」って。
ごえモン:そうそう。つながる数によって光の輝きも強くなっていくんですよね。初めて5連携に成功した時は感動したなぁ。
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▲次作の『サガフロ2』での連携は技の演出が終わった後に次の技が始まるが、『サガフロ』は流れるようなテンポの演出が魅力。 |
イマイチ:そういえば『ロマサガ2』や『ロマサガ3』でおなじみの“乱れ雪月花”は本作で連携技になりましたね。
ごえモン:風雪即意付け・月影の太刀・三花仙を順番に連携すると特殊な演出になるんですよね。小説ではゲンさんが1人で“乱れ雪月花”を決めていたなぁ。1人雪月花、使いたかった……。
カワチ:連携と言えばヴァジュイールですよね。「美しい連携を見せてみろ!」と言われるけど、つながっていればなんでもいいので、ほとんどのユーザーが“ハイドハイドハイドハイドビハインド”を決めるという(笑)。
イマイチ:もしくは“跳弾跳弾跳弾跳弾跳弾”と“十字十字十字十字砲火”ね。
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▲ちなみに、クーンたちは小説版で5連携“ハイドハイドハイドハイドサイミング”を使っていた。それでも「う、美しい……!」らしい。 |
ごえモン:連携はいろいろ凝りましたよね。自分は“ライジングノヴァ”で打ち上げて“ロザリオインペール”で落とすパターンがお気に入りでした! そこに“神速三段突き”を組み合わせると、カメラが上下奥と動いてカッコいいです。
カワチ:ボクは名前にも凝りました。“超音波”とかの“超”を使って“超スープ返し”とか(笑)。
イマイチ:単体の技もカッコいいのが多かったよね。演出が凝っているものも多かったし。
カワチ:個人的にはゾズマだけが使える邪術が好きでしたね。“痛覚倍増”とかカッコいいじゃないですか。
ごえモン:一番カッコいいのは“真アル・フェニックス”でしょ! メタルアルカイザーのダークフェニックスを食らった次のターンにアル・フェニックスを使うと覚えるという、あのシチュエーションの熱さも含めて最高ですよ!! 無月散水とか羅刹掌、コスミックレイヴも好きだけど!!!
ちょうどレッド編をメタルアルカイザー戦まで進めていたデータがあったから、せっかくなので動画を撮ってみました。戦う前にパーティ全員を回復をしてくれる、メタルアルカイザーの武士道精神あふれる行動もいいんですよねぇ。
●真アル・フェニックス閃き&5連携動画
今からでもDLCでヒューズ編を!
カワチ:『サガフロ』はヒューマンや妖魔、モンスターにそれぞれ特徴があって、育てがいがありましたね。ただ、メカは当時あまりよくわかっていなかったので使いませんでした(笑)。
ごえモン:メカはタイムアタックで重宝するのに(笑)。無限ジャンクあさりして、聖歌とか多段斬りを使うと強いですよ。
イマイチ:説明書に載っていないことも多いので自分で調べるのが楽しかったね。ただ『サガフロ』はマップが少しわかりづらい印象があった。
ごえモン:当時はまだ3DのRPGを作り慣れていなかったんだと思います。
カワチ:イベントが存在しないダンジョンも多いから次にどこへ行けばいいのか迷っちゃうんですよね。開かない扉も多いし(笑)。
イマイチ:“生命科学研究所”とかレベル上げ専用のダンジョンだったね。
ごえモン:デュラハン道場にはお世話になりました。奥にいるコットンくんもタイムアタックに役立つし。
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▲ゲームでは語られない部分をユーザー自身で想像するのも楽しみの1つ。 |
カワチ:あのダンジョンにはもともとアセルス編のイベントが用意されていたものの、諸般の事情でボツになっちゃったらしいですね。『サガフロ』には明らかに“作りかけ”の部分がたくさん残っているので、今こそ完全版を出してほしい!
ごえモン:今の時代だったらDLCで追加シナリオなどを発売できたかもしれないですよね。幻のヒューズ編もプレイできたかもしれないのに! 『サガフロ』は出るのが早すぎたんだっ!!
カワチ:IRPO隊員は全員個性豊かですし、ぜひやってみたいですよね。エミリアの恋人であるレンも『裏解体真書』のイラストを見るとカッコいいし。
イマイチ:そういえば当時は主人公7人全員をクリアしたら隠しシナリオが出ると思って必死にプレイしたなぁ……。
カワチ:『裏解体真書』に「全部のシナリオをクリアすると次のシナリオが出てくる、っていうのは一般的すぎるんで、やりたくなかった」という旨が書いてあります。逆に『ライブ・ア・ライブ』が世に出ていなければ全員が集結するルートも実装されていたかもしれないですね。そのフロンティアを開拓したのは、『ライブ・ア・ライブ』ではなく『サガフロ』だったかもしれない!
ごえモン:なんでカッコよく言い直すんですか(笑)。それに最終章で全員が集結する作品は他にもたくさんありますから。ただ、全員が集合する話は小説のほうで補完されたものの、やっぱりゲームでやってみたかったですよね。
リメイクがやりたすぎて声優を勝手に妄想!
ごえモン:『サガフロ』は未完成の部分も多い作品でしたが、確実に引き付けられる何かがありましたよね。
カワチ:今までの『サガ』シリーズ以上にチャレンジブルな作品だったと思います。ぜひ『ミンサガ』のような形でリメイクしてほしい。
ごえモン:うーん、その余裕があるならば完全新作を作るでしょ(笑)。
イマイチ:次の新たなフロンティアを開拓すると。
カワチ:いや、そうなんですけどファンとしてはフルボイス版の『サガフロ』とかやりたいじゃないですか! リュート役はぜひ山寺宏一さんボイスでお願いします!!
ごえモン:勝手に決めつけているし、しかもちょっと渋過ぎませんか?(笑) あ、でも小林智美さんのイラストを見ていると合っている気もします。
イマイチ:レッドはぜひ関智一さんにお願いしたいね。アセルスは?
カワチ:沢城みゆきさんかなぁ。でも沢城さんには金獅子姫を演じてもらいたい気もする。あぁ、零姫でもいいなぁ……。エミリアやドール、メイレンあたりも沢城さんが似合いそうだし……。
ごえモン:結局、アセルスはどうするんですか(笑)。
カワチ:逆にフレッシュな声優さんで考えてみましょうか。津田美波さんはどうです? 中性的なキャラクターが似合いそうです。
ごえモン:確かに! 津田さんならアセルスをバッチリ演じていただけそうです!!
イマイチ:というか、お前たちは何を真剣に話し合っているんだ?
カワチ:出演声優を妄想することでリメイクへの盛り上がりを後押ししているんだよ!
ごえモン:ただのオタクの会話のような気もしますが……おもしろいから続けましょう! リメイクは無理でもドラマCD化のきっかけになるかもしれません(笑)。
カワチ:ヒューズは遊佐浩二さんが合いそうですね。それこそ山寺さんもいいですが。あ、三木眞一郎さんもいいなぁ。
ごえモン:三木さんはヌサカーンを演じてほしい。でも小説で“ぬーべー”と呼ばれていたから、ヌサカーンは置鮎龍太郎さんかな(笑)。
カワチ:ここは『魔界都市〈新宿〉』のOVAでファウストを演じた屋良有作さんにお願いしましょう(笑)。
ごえモン:ゲンさんは石塚運昇さんがいいな。ブルーは神谷浩史さんで。クーンは花澤香菜さんかな……。
カワチ:ごえモンさんの妄想がどんどん進んでいく(笑)。エミリアはどうします? 伊藤静さんかな。
ごえモン:日笠陽子さんや前田玲奈さんとかいいんじゃないでしょうか。
イマイチ:不毛な会話だ(笑)。T260Gはどうするの?
ごえモン:あまりイメージがわかないですね。電子音でいいんじゃないですか? それかC-3POの声。
カワチ:ショウ君にお願いしましょう。『モヤさま』のナレーションでおなじみの。
イマイチ:じゃあ最後に、カワチくんの大好きな赤カブ役を決めよう。
カワチ:ボクが演じますよ!
ごえモン:絶対にダメです。赤カブは若本さんかな。
カワチ:いやいや、もっとかわいい声のほうが合うんじゃないですか? 三森すずこさんとか。
ごえモン:うーん。じゃあ、金田朋子さん。
イマイチ:個人的にはベテランの男性声優さんに演じてもらいたいかな。
カワチ:三ツ矢雄二さんとか中尾隆聖さんに演じていただけたら最高ですね。
ごえモン:あ、堀内賢雄さんがピッタリじゃないですか!
カワチ:それだ!
ごえモン:では、この座談会を読んだスクウェア・エニックスの皆さんが記事を参考にリメイクを作ってくれることを祈りながら……本日はリージョン移動で解散!
イマイチ:(本当にこんな終わり方でいいのだろうか……)
【CHECK】『サガ』シリーズ全作品の人気投票企画を実施中!
どうも、『サガ』25周年記念連載の担当編集・ごえモンです。現在電撃オンラインでは、特別企画として『サガ』シリーズ全作品の人気投票を実施中です。ご参加いただいた方には抽選で、『サガ』関連グッズなどをプレゼントいたします。締切は10月15日(水)。河津氏が手掛ける新作『サガ』に影響を与える可能性も……あるかもしれませんので、ぜひぜひご参加いただければと思います!
【人気投票企画 質問項目】
・質問1:好きな『サガ』
・質問2:好きなキャラクター(男女、モンスター、ロボなどすべて含む)
・質問3:好きなワザ・術
・質問4:好きな曲
・質問5:あなたが望む新作『サガ』
【サガ注目記事】
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